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公開番号2025040293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023147121
出願日2023-09-11
発明の名称タンパク質抽出方法及びタンパク質抽出システム
出願人鹿島建設株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類C07K 1/14 20060101AFI20250314BHJP(有機化学)
要約【課題】水溶性タンパク質を効率よく抽出する。
【解決手段】タンパク質抽出方法は、一定量の植物体P及び一定量の緩衝液を混合して破砕し、混合破砕液を生成する混合破砕工程と、濾過助剤が混合された混合破砕液を圧搾し、固体成分と液体成分とに分離する固液分離工程と、メンブレンフィルタ31の透過方向と略直交する方向に液体成分を流し、メンブレンフィルタ31を透過した水溶性タンパク質を含む透過液を回収する精密濾過工程と、を含み、濾過助剤は混合破砕工程において混合破砕液に混合される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
植物体から水溶性タンパク質を抽出するタンパク質抽出方法であって、
一定量の前記植物体及び一定量の緩衝液を混合して破砕し、混合破砕液を生成する混合破砕工程と、
濾過助剤が混合された前記混合破砕液を圧搾し、固体成分と液体成分とに分離する固液分離工程と、
フィルタの透過方向と略直交する方向に前記液体成分を流し、前記フィルタを透過した前記水溶性タンパク質を含む透過液を回収する精密濾過工程と、を含み、
前記濾過助剤は前記混合破砕工程において前記混合破砕液に混合される、
タンパク質抽出方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記混合破砕工程では、前記混合破砕液の温度が所定の温度以下に保持される、
請求項1に記載のタンパク質抽出方法。
【請求項3】
前記固液分離工程において、前記濾過助剤が混合された前記混合破砕液は、濾材を介して押圧されることにより、前記固体成分と前記液体成分とに分離される、
請求項1または2に記載のタンパク質抽出方法。
【請求項4】
前記濾過助剤は、セルロース粉末、または、ポリビニルポリピロリドンである、
請求項1または2に記載のタンパク質抽出方法。
【請求項5】
植物体から水溶性タンパク質を抽出するタンパク質抽出システムであって、
所定の容積を有し前記植物体を含む素材が収容される素材収容部と、前記素材収容部内に収容された前記素材を混合破砕可能な破砕部と、を有し、前記植物体と緩衝液と濾過助剤との混合破砕液を生成する混合式破砕装置と、
前記混合破砕液が濾材を介して収容される破砕液収容部と、前記濾材を介して前記混合破砕液に接する押圧部と、前記押圧部により前記混合破砕液が圧搾されるように前記押圧部を駆動させる駆動部と、を有し、前記混合破砕液を固体成分と液体成分とに分離する圧搾装置と、
前記液体成分が流れる方向とフィルタの透過方向とが略直交するメンブレンフィルタを有し、前記メンブレンフィルタを透過した前記水溶性タンパク質を含む透過液を回収する精密濾過装置と、を備える、
タンパク質抽出システム。
【請求項6】
前記混合式破砕装置は、前記素材収容部を冷却可能な冷却部をさらに有する、
請求項5に記載のタンパク質抽出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物由来の水溶性タンパク質を抽出するタンパク質抽出方法及びタンパク質抽出システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、破砕工程や濾過工程を経て、植物体から植物由来のタンパク質を抽出する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2014-510087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら特許文献1に記載の抽出方法は、実験室レベルのものであって、植物体からタンパク質を効率よく大量に抽出することについては想定されておらず、植物体に含まれるタンパク質の利用を様々な分野において促進させるためには、より効率よく植物体からタンパク質を抽出可能なプラントレベルの抽出技術の提供が望まれている。
【0005】
本発明は、植物体から水溶性タンパク質を効率よく抽出可能な抽出方法及び抽出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、植物体から水溶性タンパク質を抽出するタンパク質抽出方法であって、一定量の植物体及び一定量の緩衝液を混合して破砕し、混合破砕液を生成する混合破砕工程と、濾過助剤が混合された混合破砕液を圧搾し、固体成分と液体成分とに分離する固液分離工程と、フィルタの透過方向と略直交する方向に液体成分を流し、フィルタを透過した水溶性タンパク質を含む透過液を回収する精密濾過工程と、を含み、濾過助剤は混合破砕工程において混合破砕液に混合される。
【0007】
また、本発明は、植物体から水溶性タンパク質を抽出するタンパク質抽出システムであって、所定の容積を有し植物体を含む素材が収容される素材収容部と、素材収容部内に収容された素材を混合破砕可能な破砕部と、を有し、植物体と緩衝液と濾過助剤との混合破砕液を生成する混合式破砕装置と、混合破砕液が濾材を介して収容される破砕液収容部と、濾材を介して混合破砕液に接する押圧部と、押圧部により混合破砕液が圧搾されるように押圧部を駆動させる駆動部と、を有し、混合破砕液を固体成分と液体成分とに分離する圧搾装置と、液体成分が流れる方向とフィルタの透過方向とが略直交するメンブレンフィルタを有し、メンブレンフィルタを透過した水溶性タンパク質を含む透過液を回収する精密濾過装置と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、植物体から水溶性タンパク質を効率よく抽出ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るタンパク質抽出システムの構成の概略図である。
本発明の実施形態に係るタンパク質抽出方法のフロー図である。
破砕時の冷却の有無によるタンパク質の抽出量を比較したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るタンパク質抽出方法及びタンパク質抽出システムについて説明する。なお、各図面においては、説明の便宜上、各構成の縮尺及び形状を適宜変更又は省略しており、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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