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公開番号2025036073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024077429
出願日2024-05-10
発明の名称廃水処理方法及び廃水処理装置
出願人サムスンイーアンドエーカンパニーリミテッド,三星電子株式会社,Samsung Electronics Co.,Ltd.
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類C02F 1/56 20230101AFI20250307BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】廃水処理方法及び廃水処理装置の提供。
【解決手段】第1凝集沈澱工程及び第2凝集沈澱工程を含み、第1凝集沈澱工程は、フッ素とリンとを含む廃水を、第1凝集反応槽に通過させ、一次処理水を生成する段階と、一次処理水を、第2凝集反応槽に通過させ、二次処理水を生成する段階と、一次処理水を、第3凝集反応槽に通過させ、三次処理水を生成する段階と、三次処理水を、第4凝集反応槽に通過させ、四次処理水を生成する段階と、四次処理水を、第1沈殿槽に通過させ、五次処理水及びスラッジを生成する段階と、を含み、第2凝集沈澱工程は、五次処理水を、第5凝集反応槽に通過させ、六次処理水を生成する段階と、六次処理水を、第6凝集反応槽に通過させ、六次処理水を生成する段階と、六次処理水を、第7凝集反応槽に通過させ、八次処理水を生成する段階と、八次処理水を、第2沈殿槽に通過させ、九次処理水及びスラッジを生成する段階と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
連続して進められる第１凝集沈澱工程及び第２凝集沈澱工程を含み、
前記第１凝集沈澱工程は、
少なくともフッ素とリンとを含む廃水を、第１凝集反応槽に通過させ、一次処理水を生成する段階（Ｓ１０－２）と、
前記一次処理水を、第３凝集反応槽に通過させ、三次処理水を生成する段階（Ｓ１０－４）と、
前記三次処理水を、第４凝集反応槽に通過させ、四次処理水を生成する段階（Ｓ１０－６）と、
前記四次処理水を、第１沈殿槽に通過させ、五次処理水及びスラッジを生成する段階（Ｓ１０－８）と、を含み、
前記第２凝集沈澱工程は、
前記五次処理水を、第５凝集反応槽に通過させ、六次処理水を生成する段階（Ｓ２０－２）と、
前記六次処理水を、第７凝集反応槽に通過させ、八次処理水を生成する段階（Ｓ２０－４）と、
前記八次処理水を、第２沈殿槽に通過させ、九次処理水及びスラッジを生成する段階（Ｓ２０－６）と、を含む、廃水処理方法。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記第１凝集反応槽には、第１薬品が投入され、前記第３凝集反応槽には、第１薬品及び第２薬品が投入され、前記第４凝集反応槽には、第３薬品が投入され、前記第５凝集反応槽には、第２薬品及び第４薬品が投入され、前記第７凝集反応槽には、第３薬品が投入される、請求項１に記載の廃水処理方法。
【請求項３】
前記第１薬品は、消石灰を含み、前記第２薬品は、塩素系フッ素除去剤を含み、前記第３薬品は、高分子凝集剤を含み、前記第４薬品は、アルカリ系フッ素除去剤を含む、請求項２に記載の廃水処理方法。
【請求項４】
前記塩素系フッ素除去剤は、塩化アルミニウム（ＡｌＣｌ
３
）を含み、前記高分子凝集剤は、陰イオン性ポリアクリルアミド、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、マレイン酸コポリマー、ポリアクリルアミドの部分加水分解物、またはそれらの組み合わせを含み、前記アルカリ系フッ素除去剤は、アルミン酸ナトリウム（ＮａＡｌＯ
２
）を含む、請求項３に記載の廃水処理方法。
【請求項５】
前記第１凝集反応槽のｐＨは、３．５～６．０の範囲に調節され、前記第５凝集反応槽のｐＨは、６．５～７．５の範囲に調節される、請求項３に記載の廃水処理方法。
【請求項６】
前記第３凝集反応槽のｐＨは、７．０±０．５の範囲に調節される、請求項５に記載の廃水処理方法。
【請求項７】
前記第４凝集反応槽の前記第３薬品の濃度は、３．０±０．５ｐｐｍの範囲に調節され、前記第７凝集反応槽の前記第３薬品の濃度は、３．０±０．５ｐｐｍの範囲に調節される、請求項６に記載の廃水処理方法。
【請求項８】
前記第３凝集反応槽の前記第２薬品濃度は、８００～１，７００ｐｐｍに調節され、前記第５凝集反応槽の前記第４薬品の濃度は、８５０～２，０００ｐｐｍに調節される、請求項３に記載の廃水処理方法。
【請求項９】
前記段階（Ｓ１０－２）と前記段階（Ｓ１０－４）との間に、前記一次処理水を、第２凝集反応槽に通過させ、二次処理水を生成する段階（Ｓ１０－３）をさらに含み、その場合、前記段階（Ｓ１０－４）は、前記一次処理水の代わりに、前記二次処理水を、前記第３凝集反応槽に通過させ、三次処理水を生成する段階である、請求項１に記載の廃水処理方法。
【請求項１０】
前記第２凝集反応槽には、いかなる薬品も、別途に投入されない、請求項９に記載の廃水処理方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、廃水処理方法及び廃水処理装置に係り、さらに詳細には、薬品使用量節減、スラッジ発生量節減及び塩素イオン濃度非増大の効果を達成しうる廃水処理方法及び廃水処理装置に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の廃水処理技術は、フッ素を除去するために、消石灰と塩素系フッ素除去剤とを使用し、消石灰を注入し、ｐＨを８．５以上に維持し、塩素系フッ素除去剤を利用し、ｐＨを中和する。
【０００３】
消石灰は、ｐＨが高いほど溶解度が低下する特性を有する薬品であり、ｐＨを高めて運転するほど、目標水質を満足させるために、消石灰が過量に投入されなければならない。
【０００４】
従来の廃水処理技術は、フッ素とリンとが含有された廃水である場合、フッ素とリンとを効果的に除去するために、消石灰を過量投入する。
【０００５】
また、従来の廃水処理工程は、フッ素除去のために、一次凝集沈澱工程と二次凝集沈澱工程とによって構成され、薬品は、消石灰と塩素系フッ素除去剤とが主に使用される。
【０００６】
しかしながら、従来の廃水処理技術は、フッ素水質基準の強化時、消石灰及びフッ素除去剤の薬品増量を介して目標達成が可能であるが、それにより、薬品使用量増加、塩素イオン濃度増大、スラッジ発生量増大及び沈降性低下のような副作用をもたらす問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明が解決しようとする課題は、薬品使用量節減、スラッジ発生量節減及び塩素イオン濃度非増大の効果を達成しうる廃水処理方法を提供することである。
【０００８】
本発明が解決しようとする課題は、また薬品使用量節減、スラッジ発生量節減及び塩素イオン濃度非増大の効果を達成しうる廃水処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の一態様は、
連続して進められる第１凝集沈澱工程及び第２凝集沈澱工程を含み、
前記第１凝集沈澱工程は、
少なくともフッ素とリンとを含む廃水を、第１凝集反応槽に通過させ、一次処理水を生成する段階（Ｓ１０－２）と、
前記一次処理水を、第３凝集反応槽に通過させ、三次処理水を生成する段階（Ｓ１０－４）と、
前記三次処理水を、第４凝集反応槽に通過させ、四次処理水を生成する段階（Ｓ１０－６）と、
前記四次処理水を、第１沈殿槽に通過させ、五次処理水及びスラッジを生成する段階（Ｓ１０－８）と、を含み、
前記第２凝集沈澱工程は、
前記五次処理水を、第５凝集反応槽に通過させ、六次処理水を生成する段階（Ｓ２０－２）と、
前記六次処理水を、第７凝集反応槽に通過させ、八次処理水を生成する段階（Ｓ２０－４）と、
前記八次処理水を、第２沈殿槽に通過させ、九次処理水及びスラッジを生成する段階（Ｓ２０－６）と、を含む廃水処理方法を提供する。
【００１０】
前記第１凝集反応槽には、第１薬品が投入され、前記第３凝集反応槽には、第１薬品及び第２薬品が投入され、前記第４凝集反応槽には、第３薬品が投入され、前記第５凝集反応槽には、第２薬品及び第４薬品が投入され、前記第７凝集反応槽には、第３薬品が投入されうる。
（【００１１】以降は省略されています）

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