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公開番号2025029243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023133759
出願日2023-08-21
発明の名称洗浄汚水処理装置及び仮設機材洗浄装置
出願人株式会社ワールドエンジニアリング
代理人スプリング弁理士法人
主分類C02F 1/52 20230101AFI20250227BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】加圧水噴出ガンを用いた仮設機材洗浄装置で仮設機材を洗浄した洗浄汚水を処理して、再び仮設機材洗浄装置で再利用可能な処理水を安価な処理コストで得ることができる洗浄汚水処理装置を提供する。
【解決手段】加圧水噴出ガンを用いた仮設機材洗浄装置16で仮設機材を洗浄した洗浄汚水を処理して仮設機材洗浄装置16で再利用可能な処理水を得る洗浄汚水処理装置10であって、洗浄汚水を凝集剤で凝集沈殿処理する凝集沈殿装置12と、凝集沈殿装置12で得られた上澄み水を濾過フィルタ66で濾過処理する濾過装置14と、仮設機材洗浄装置16で発生した洗浄汚水を凝集沈殿装置に供給する供給ライン18と、濾過装置14で得られた処理水を仮設機材洗浄装置16に戻す戻りライン20と、を備え、濾過装置14では濾過フィルタ66としてヤシガラ繊維フィルタ66Aとスポンジフィルタ66Bとを用いて重力濾過する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加圧水噴出ガンを用いた仮設機材洗浄装置で仮設機材を洗浄した洗浄汚水を処理して前記仮設機材洗浄装置で再利用可能な処理水を得る洗浄汚水処理装置であって、
前記洗浄汚水を凝集剤で凝集沈殿処理する凝集沈殿装置と、
前記凝集沈殿装置で得られた上澄み水を濾過フィルタで濾過処理する濾過装置と、
前記仮設機材洗浄装置で発生した前記洗浄汚水を前記凝集沈殿装置に供給する供給ラインと、
前記濾過装置で得られた前記処理水を前記仮設機材洗浄装置に戻す戻しラインと、を備え、
前記濾過装置では前記濾過フィルタとしてヤシガラ繊維フィルタと、スポンジフィルタと、を用いて重力濾過することを特徴とする洗浄汚水処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記濾過装置は、
前記上澄み水を前記ヤシガラ繊維フィルタで重力濾過して一次濾過水を得る一次濾過部と、
前記一次濾過水を前記スポンジフィルタで重力濾過して前記処理水を得る二次濾過部と、を備えた請求項1に記載の洗浄汚水処理装置。
【請求項3】
前記一次濾過部には前記ヤシガラ繊維フィルタが複数枚直列に配置されていると共に前記二次濾過部には前記スポンジフィルタが複数枚直列に配置されている請求項2に記載の洗浄汚水処理装置。
【請求項4】
前記凝集沈殿装置の沈殿槽内には前記上澄み水を取水する取水配管の取水口が設けられると共に前記濾過装置の濾過槽の下部には前記濾過装置で処理した前記処理水を排出する処理水配管の排出口が設けられ、
前記取水口が前記排出口よりも所定の高低差Lだけ高く位置することによって、前記濾過装置では前記所定の高低差Lによる位置エネルギーを濾過動力として重力濾過を行う請求項1又は2に記載の洗浄汚水処理装置。
【請求項5】
前記濾過装置は、
前記濾過フィルタを積層状態で収容する濾過槽と、
前記濾過槽の上面開口に蓋をすると共に前記凝集沈殿装置で得られた前記上澄み水が前記濾過槽に流入する流入口が形成された着脱自在な蓋部材と、
前記濾過槽内に張設され、前記積層状態で収容された前記濾過フィルタを支持すると共に濾過水が通過可能な支持体と、を備えた請求項1又は2に記載の洗浄汚水処理装置。
【請求項6】
前記濾過装置には、
前記濾過フィルタを逆洗する逆洗機構が設けられる請求項1又は2に記載の洗浄汚水処理装置。
【請求項7】
前記戻りラインは、
前記濾過装置で得られた前記処理水を貯留する処理水貯留タンクと、
前記濾過装置から前記処理水貯留タンクに前記処理水を送水する送水機構と、を有し、
前記送水機構は、
水中ポンプ用タンクと、
前記水中ポンプ用タンクに設けられたフロート付き水中ポンプと、
前記フロート付き水中ポンプと前記処理水貯留タンクとを繋ぐ水中ポンプ用ホースと、で構成される請求項1又は2に記載の洗浄汚水処理装置。
【請求項8】
前記凝集沈殿装置、前記濾過装置、前記供給ライン及び前記戻しラインは、前記仮設機材洗浄装置1基に対して複数ライン並列に配設される請求項1又は2に記載の洗浄汚水処理装置。
【請求項9】
仮設機材を洗浄するための仮設機材洗浄装置であって、
加圧水を前記仮設機材に向けて噴出する噴出ヘッドと、
前記加圧水を噴出ヘッドに供給するための高圧ポンプと、
前記仮設機材を保持するための架台と、
前記噴出ヘッドから噴出され洗浄に用いられた水を回収し貯留するための洗浄汚水タンクと、
請求項1~8のいずれか1項に記載の洗浄汚水処理装置と、
前記洗浄汚水処理装置で処理された水を前記高圧ポンプに供給するための洗浄水供給手段と、を備えた仮設機材洗浄装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄汚水処理装置に係り、特に加圧水噴出ガンを用いた仮設機材洗浄装置で仮設機材を洗浄した洗浄汚水を処理して再び仮設機材洗浄装置で再利用可能な処理水を得るための洗浄汚水処理装置及び洗浄汚水処理装置を備えた仮設機材洗浄装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建設物を建設する際には、パイプ製の建枠、板状の足場板、パイプ製の筋交等の建設足場用の仮設機材を用いて足場を建設物の高さに応じて組み立てる。足場を構成するこれらの仮設機材には、コンクリート打設時のコンクリート等の粒子等や外壁塗装時の塗料等の付着物が付着する。したがって、工事完了後に足場を解体した後、次回の工事に備えて付着物を取り除く洗浄作業を行う必要がある。
【0003】
洗浄作業としては、ワイヤの回転ブラシ、ショットブラスト等で付着物を掻き落とす方法と、加圧水噴出ガンから噴出させた加圧水を仮設機材に吹き付けて付着物を洗浄する方法とがあるが、ワイヤブラシ方式は騒音や粉塵等の問題がある。
【0004】
このため、近年、仮設機材洗浄装置には加圧水噴出ガンが一般的に採用されており、加圧水噴出ガンとしては、例えば特許文献1の加圧水噴出ガンがある。
加圧水噴出ガンは、口径の小さな噴出ノズルから30~300MPaの高圧で加圧水をジェット噴出し、このジェット噴出した加圧水を仮設機材に当てることによって、仮設機材に付着した付着物などを剥離して洗浄する。
【0005】
したがって、加圧水噴出ガンに使用する水に粒子や塗料等の不純物が混在すると、加圧水噴出ガンは目詰まりを起こし易いだけでなく、不純物のうちの特に粒子が研磨剤として作用してしまい、仮設機材洗浄装置を構成する部材等が摩耗してしまうという問題がある。このため、仮設機材洗浄装置には、粒子や塗料等の不純物が無い例えば水道水を使用するのが一般的である。
【0006】
そして、水道水で仮設機材を洗浄した洗浄汚水は再利用されることはなく、簡単な汚水処理をした後で排水として河川等に放水されることが通常である。
【0007】
しかしながら、仮設機材を洗浄した洗浄汚水は大量に発生するため、洗浄汚水を再利用可能であれば水道代等の洗浄コスト面において大きなメリットがあるが、実際に行われていないのが実情である。また、環境問題の観点からも仮設機材を洗浄した洗浄汚水は再利用することが望ましい。
【0008】
このように、仮設機材を洗浄した洗浄汚水を再利用することが要望されているが、この場合、洗浄汚水の処理に高い洗浄コストをかけることはできず、仮設機材洗浄装置で再利用可能なまでに如何に安価な洗浄コストで行えるかが、再利用のキーポイントになる。
【0009】
特許文献2の水性塗料洗浄水の固液分離方法及び装置には、水性塗料の調色、塗装用機械器具等の洗浄によって発生する濁った洗浄水に無機系凝集剤と高分子凝集剤を添加して、洗浄水中に懸濁している水性塗料の微粒子を凝集沈殿させ透明な上澄み水と沈殿物に分離することが開示されている。
【0010】
また、特許文献3の濁水処理装置では、濁水を受け入れる原水槽と、原水槽から汲み出した濁水を順に処理する複数の処理槽を有する処理部と、処理部を経由した水を受け入れて貯留する清水貯留槽と、を備えると共に、清水貯留槽内の水を外部に放流する放流手段と、清水貯留槽内の水を再利用するために汲み出す清水ポンプとの少なくとも一方を備え、処理部は、原水槽から汲み出した濁水に凝集剤を含む薬剤を添加する薬剤添加部を有すると共に、処理槽として、薬剤が添加された濁水を受け入れて浮遊物を沈殿分離させる凝集沈殿槽からなる第1処理槽と、第1処理槽より下流に位置し浮遊物を濾過する濾過槽からなる第2処理槽を有することが記載されている。そして、凝集沈殿においてPAC(ポリ塩化アルミニウム)等の凝集剤が使用されることが記載され、濾過においてフィルタ濾過することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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