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公開番号
2025035791
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023143055
出願日
2023-09-04
発明の名称
異音診断システム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
G01M
17/007 20060101AFI20250307BHJP(測定;試験)
要約
【課題】異音診断システムにおける異音の診断精度をより向上させる。
【解決手段】本開示の異音診断システムは、車両で発生した異音に関する問診情報を取得する問診情報取得部と、車両から発せられる音の時系列データを取得する音取得部と、音の時系列データに同期して車両の状態を示す車両状態データを取得する車両状態取得部と、音の時系列データから時間と周波数と音圧との関係を示すスペクトログラムを取得する演算処理部と、問診情報と車両状態データとに基づいて異音の推定発生時間帯を取得すると共に、推定発生時間帯に基づいて、ユーザにより選択されたスペクトログラムの診断範囲における複数の時間帯ごとに異音が発生した可能性を示す重みを付与する診断前処理部と、音の時系列データと、診断範囲と、重みとに基づいて車両で発生した異音の原因を診断する診断部とを含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
車両で発生した異音を診断する異音診断システムであって、
前記車両で発生した前記異音に関する問診情報を取得する問診情報取得部と、
前記車両から発せられる音の時系列データを取得する音取得部と、
前記音の時系列データに同期して前記車両の状態を示す車両状態データを取得する車両状態取得部と、
前記音の時系列データから時間と周波数と音圧との関係を示すスペクトログラムを取得する演算処理部と、
前記問診情報と前記車両状態データとに基づいて前記異音の推定発生時間帯を取得すると共に、前記推定発生時間帯に基づいて、ユーザにより選択された前記スペクトログラムの診断範囲における複数の時間帯ごとに前記異音が発生した可能性を示す重みを付与する診断前処理部と、
前記音の時系列データと、前記診断範囲と、前記重みとに基づいて前記車両で発生した前記異音の原因を診断する診断部と、
を備える異音診断システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両で発生する異音を診断する異音診断システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、人工知能の学習済モデルにアクセス可能な演算装置と、出力装置とを含む異音特定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この異音特定装置の演算装置は、車両で録音された音の周波数スペクトルの時間変化を示す周波数-時間データを特定し、特定した周波数-時間データをモニタに表示させる。また、異音特定装置のユーザは、モニタ上の周波数-時間データから、異音が含まれると考えられる第1時間範囲と、異音が含まれないと考えられる第2時間範囲とを選択する。次いで、演算装置は、特定した周波数-時間データを学習済モデルに入力する。学習済モデルは、第1時間範囲内に生じている1または複数の異音を第1異音として特定し、第2時間範囲内に生じている1または複数の異音を第2異音として特定する。ここで、第2時間範囲では異音が発生していない可能性が高く、第2異音は人に認識されていない異音である可能性が高い。従って、第1異音のうちの第2異音と種類が一致しているものは、人に認識されていない異音である可能性が高い。これを踏まえ、演算装置は、第1異音のうちの第2異音と種類が一致していないものの種類をモニタに表示させる。これにより、車両で録音された音に含まれる異音の種類を特定することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-012335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の異音特定装置において、異音が含まれると考えられる第1時間範囲と、異音が含まれないと考えられる第2時間範囲とを適正に選択することは必ずしも容易ではない。更に、異音特定装置の利用経験が少ないユーザは、第1時間範囲を広く選択し、第2時間範囲を狭く選択しがちである。このため、上記異音特定装置では、本来異音と認識されない音が学習済みモデルにより異音と誤判定されてしまい、異音の特定精度が低下するおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は、異音診断システムにおける異音の診断精度をより向上させることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の異音診断システムは、車両で発生した異音を診断するものであり、問診情報取得部と、音取得部と、車両状態取得部と、演算処理部と、診断前処理部と、診断部とを含む。問診情報取得部は、車両で発生した異音に関する問診情報を取得する。音取得部は、車両から発せられる音の時系列データを取得し、車両状態取得部は、音の時系列データに同期して車両の状態を示す車両状態データを取得する。演算処理部と、音の時系列データから時間と周波数と音圧との関係を示すスペクトログラムを取得する。診断前処理部は、問診情報と車両状態データとに基づいて異音の推定発生時間帯を取得すると共に、推定発生時間帯に基づいて、ユーザにより選択されたスペクトログラムの診断範囲における複数の時間帯ごとに異音が発生した可能性を示す重みを付与する。診断部は、音の時系列データと、診断範囲と、重みとに基づいて車両で発生した異音の原因を診断する。
【0007】
これにより、異音診断システムのユーザがスペクトログラムの診断範囲の時間範囲を安全側に広くとったとしても、診断部による異音の診断前に、推定発生時間帯に基づいてスペクトログラムの診断範囲を複数の時間帯に分割すると共に、複数の時間帯ごとに異音が発生した可能性の高低を評価しておくことができる。この結果、本開示の異音診断システムでは、診断部による異音の診断精度をより向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の異音診断システムを示す概略構成図である。
本開示の異音診断システムを構成する端末において実行される一連の処理を示すフローチャートである。
本開示の異音診断システムにおける異音の診断手順を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
【0010】
図1は、本開示の異音診断システム1を示す概略構成図である。同図に示す異音診断システム1は、駆動源としてエンジンのみを搭載した車両や、ハイブリッド車(HEV,PHEV)、電気自動車(BEV,FCEV)といった車両Vで発生した異音の原因を診断するためのものであり、携帯端末10と、当該携帯端末10と通信により情報をやり取り可能な診断装置としてのサーバ20とを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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