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公開番号2025028245
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2024220311,2020158397
出願日2024-12-16,2020-09-23
発明の名称免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法および調整剤、試験試料の評価方法、並びに、その利用
出願人株式会社マンダム,国立大学法人大阪大学,国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所,公立大学法人名古屋市立大学
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A61K 38/20 20060101AFI20250220BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法および調整剤、並びに、試験試料の評価方法を提供する。
【解決手段】免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法は、免疫関連細胞を、(a)Th2サイトカイン、(b)Th17サイトカイン、および(c)Th22サイトカインからなる群より選択される少なくとも1種のサイトカインのシグナル伝達経路を活性化または不活性化させるシグナル制御物質に接触させる接触工程を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
免疫関連細胞を、インターロイキン-17Aおよび/またはインターロイキン-22に接触させる接触工程を有する、免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法であって、
前記免疫関連細胞は、HaCat細胞または表皮角化細胞である調整方法。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
請求項1に記載の免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法を工程の1つとして有する、免疫関連細胞における、JNK、DSG1およびCLDN4からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質の発現の調整方法。
【請求項3】
インターロイキン-17Aおよび/またはインターロイキン-22を含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の調整剤であって、
前記免疫関連細胞は、HaCat細胞または表皮角化細胞である調整剤。
【請求項4】
請求項3に記載の免疫関連細胞の一次繊毛の調整剤を含有する、免疫関連細胞における、JNK、DSG1およびCLDN4からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質の発現の調整剤。
【請求項5】
免疫関連細胞を、インターロイキン-17Aおよび/またはインターロイキン-22に接触させた後、当該免疫関連細胞の一次繊毛を観察する、第1の観察工程と、
前記免疫関連細胞を、前記第1の観察工程に用いた前記シグナル制御物質、および、試験試料に接触させた後、当該免疫関連細胞の一次繊毛を観察する、第2の観察工程と、
前記第1の観察工程の観察結果と、前記第2の観察工程の観察結果とを比較することによって、前記試験試料が前記免疫関連細胞の一次繊毛に及ぼす影響を評価する評価工程と、を有する、試験試料の評価方法であって、
前記免疫関連細胞は、HaCat細胞または表皮角化細胞である評価方法。
【請求項6】
さらに、前記評価工程における評価結果に基づいて、前記試験試料が前記免疫関連細胞における、JNK、DSG1およびCLDN4からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質の発現に及ぼす影響を評価する評価工程と、を有する、請求項5に記載の試験試料の評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法および調整剤、試験試料の評価方法、並びに、その利用に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一次繊毛は、微小管を内部骨格として有するアンテナ様の器官である。非運動性である一次繊毛は、当該一次繊毛の表面に存在する様々な受容体を介して、細胞外のシグナルを細胞内へ伝達する。略全ての細胞が一次繊毛を有することが知られているが、免疫関連細胞における一次繊毛と免疫反応との関係については、明らかにされていない部分が多い。
【0003】
近年の研究によって、免疫関連細胞に一次繊毛が存在すること、一次繊毛が免疫関連疾患と関連すること、および、一次繊毛を有する免疫関連細胞の数と免疫関連疾患の発症とに相関関係があること、が示唆されている。そして、これらの知見に基づいて、一次繊毛を観察することによる免疫関連疾患の指標の検出方法が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2019/172419号国際公開公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
免疫関連細胞の一次繊毛を調整すること(例えば、一次繊毛を有する免疫関連細胞の数および/または割合を調整すること)により、免疫系の調整、および、免疫関連疾患の治療に寄与できると考えられる。それ故に、免疫関連細胞の一次繊毛を調整する技術の開発が期待されている。
【0006】
本発明の一実施形態は、前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法および調整剤、試験試料の評価方法、並びに、その利用を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、(i)免疫関連細胞にて特定のサイトカインのシグナル伝達経路の活性化状態を調整することによって、一次繊毛を有する免疫関連細胞の数および/または割合を調整することができるという新規知見、および、(ii)免疫関連細胞の一次繊毛を調整すると、特定のタンパク質の発現が変化するという新規知見を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の構成を含む。
【0008】
<1>免疫関連細胞を、以下の(a)~(c)からなる群より選択される少なくとも1種のサイトカインのシグナル伝達経路を活性化または不活性化させるシグナル制御物質に接触させる接触工程を有する、免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法;(a)Th2サイトカイン、(b)Th17サイトカイン、(c)Th22サイトカイン。
【0009】
<2><1>に記載の免疫関連細胞の一次繊毛の調整方法を工程の1つとして有する、JNK、DSG1およびCLDN4からなる群より選択される少なくとも1種のタンパク質の発現の調整方法。
【0010】
<3>以下の(a)~(c)からなる群より選択される少なくとも1種のサイトカインのシグナル伝達経路を活性化または不活性化させるシグナル制御物質を含有する、免疫関連細胞の一次繊毛の調整剤;(a)Th2サイトカイン、(b)Th17サイトカイン、(c)Th22サイトカイン。
(【0011】以降は省略されています)

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