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公開番号
2025027997
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2024127608
出願日
2024-08-02
発明の名称
アンモニア分解による水素製造システムおよび水素製造方法
出願人
福州大学
,
福大紫金チィン能科技股フン有限公司
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
C01B
3/04 20060101AFI20250220BHJP(無機化学)
要約
【課題】原料を分解するコストが低く、エネルギー利用率が高く、且つエネルギー消費が少ない、水素を製造するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】アンモニア分解反応による水素製造システム及び水素製造方法を開示し、システムはアンモニア貯蔵装置1と、熱交換装置2と、アンモニア分解反応装置3と、第1の圧縮装置4と、第1の吸着装置5と、を備え、アンモニア貯蔵装置は熱交換装置における低温液体通路を介してアンモニア分解反応装置のガス入口31と連通し、アンモニア分解反応装置のガス出口32は熱交換装置におけるガス通路を介し、且つ第1の圧縮装置を介して第1の吸着装置と連通する。第1の吸着装置は並列に設置された複数の吸着カラム51,52を備え、第1の圧縮装置は同時に複数の吸着カラムの入口と連通し、各吸着カラムの吸着入口と第1の圧縮装置との間に制御弁が設置され、複数の吸着カラムの吸着出口の間は互いに連通する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アンモニア貯蔵装置(1)と、熱交換装置(2)と、アンモニア分解反応装置(3)と、第1の圧縮装置(4)と、第1の吸着装置(5)と、を備えるアンモニア分解反応による水素製造システムであって、
前記アンモニア貯蔵装置(1)の液体排出口は前記熱交換装置(2)における低温液体通路を介して前記アンモニア分解反応装置(3)のガス入口(31)と連通し、前記アンモニア分解反応装置(3)のガス出口(32)は前記熱交換装置(2)におけるガス通路を介して前記第1の圧縮装置(4)と連通し、前記アンモニア貯蔵装置(1)から排出された液体アンモニアと前記アンモニア分解反応装置(3)から排出された混合ガスとは前記熱交換装置(2)を介して熱交換を行い、且つ熱交換後のガスを前記第1の圧縮装置(4)に導入し、
前記第1の吸着装置(5)は並列に設置された複数の吸着カラムを備え、前記第1の圧縮装置(4)の出口は同時に並列に設置された複数の吸着カラムの吸着入口と連通し、各前記吸着カラムの吸着入口と前記第1の圧縮装置(4)との間の配管に制御弁が対応して設置され、複数の前記吸着カラムの吸着出口の間は互いに連通し、隣接する2つの前記吸着カラムの吸着出口の間に制御弁が設置され、各前記吸着カラムの吸着入口はさらに配管を介して前記アンモニア分解反応装置(3)のガス入口(31)と連通し、各前記吸着カラムの吸着入口と前記アンモニア分解反応装置(3)との間の配管に制御弁が設置され、隣接する2つの前記吸着カラムの吸着出口の間に位置する前記制御弁を開く時、前記吸着カラムによって吸着された混合ガスはそのうちの1つの前記吸着カラムの吸着入口を介して前記アンモニア分解反応装置(3)に入ることができることを特徴とするアンモニア分解反応による水素製造システム。
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【請求項2】
前記熱交換装置(2)は第1の熱交換器(21)と、第2の熱交換器(22)とを備え、前記第1の熱交換器(21)に第1の低温液体入口(211)と、第1の低温液体出口(212)と、第1の熱気入口(213)と、第1の熱気出口(214)とが設けられ、前記第1の低温液体入口(211)と前記第1の低温液体出口(212)とを連通する一対とし、前記第1の熱気入口(213)と前記第1の熱気出口(214)とを連通する一対とし、
前記第2の熱交換器(22)に第2の冷気入口(221)と、第2の冷気出口(222)と、第2の熱気入口(223)と、第2の熱気出口(224)とが設けられ、前記第2の冷気入口(221)と前記第2の冷気出口(222)とを連通する一対とし、前記第2の熱気入口(223)と前記第2の熱気出口(224)とを連通する一対とし、
前記アンモニア貯蔵装置(1)の液体排出口は順次前記第1の低温液体入口(211)と、前記第1の低温液体出口(212)と、前記第2の冷気入口(221)と、前記第2の冷気出口(222)とを介して前記アンモニア分解反応装置(3)のガス入口(31)と連通し、前記アンモニア分解反応装置(3)におけるガス出口(32)は順次前記第2の熱気入口(223)と、前記第2の熱気出口(224)と、前記第1の熱気入口(213)と、前記第1の熱気出口(214)と、を介して前記第1の圧縮装置(4)の入口と連通することを特徴とする請求項1に記載のアンモニア分解反応による水素製造システム。
【請求項3】
前記第1の吸着装置(5)と前記アンモニア分解反応装置(3)のガス入口との間の配管にさらに第2の圧縮装置(6)が設置され、
前記第1の低温液体出口(212)と前記第2の冷気入口(221)との間の配管に調整弁(23)が設けられ、
前記第2の熱気出口(224)と前記第1の熱気入口(213)との間の配管にさらに空冷装置(24)が設けられることを特徴とする請求項2に記載のアンモニア分解反応による水素製造システム。
【請求項4】
前記第1の圧縮装置(4)の入口端と、前記第1の圧縮装置(4)の出口端と、前記第2の圧縮装置(6)の入口端と、前記第2の圧縮装置(6)の出口端と、にいずれもバッファタンク(71)が設置されることを特徴とする請求項3に記載のアンモニア分解反応による水素製造システム。
【請求項5】
前記第1の吸着装置(5)は並列に設置された第1の吸着カラム(51)と、第2の吸着カラム(52)と、前記第1の吸着装置(5)の吸着入口と前記第1の吸着装置(5)の吸着出口に設置された第1の制御弁(a)と、第2の制御弁(b)と、第3の制御弁(c)と、第4の制御弁(d)と、第5の制御弁(e)と、第6の制御弁(f)と、第7の制御弁(g)と、を備え、前記第1の吸着カラム(51)に第1の吸着入口(511)と、第1の吸着出口(512)とが設けられ、前記第2の吸着カラム(52)に第2の吸着入口(521)と、第2の吸着出口(522)とが設けられ、前記第1の吸着入口(511)と前記第2の吸着入口(521)との間に第1の配管(53)が設置され、前記第1の吸着出口(512)と前記第2の吸着出口(522)とは第2の配管(54)を介して連通し、前記第1の配管(53)の下方に第3の配管(55)が並列に接続され、前記第1の吸着出口(512)に第4の配管(56)が設置され、前記第2の吸着出口(522)に第5の配管(57)が設置され、
前記第1の圧縮装置(4)と前記第1の吸着入口(511)との間に前記第1の制御弁(a)が設置され、前記第1の圧縮装置(4)と前記第2の吸着入口(521)との間に前記第3の制御弁(c)が設置され、前記第2の配管(54)に前記第5の制御弁(e)が設置され、前記第4の配管(56)に前記第2の制御弁(b)が設置され、前記第5の配管(57)に前記第4の制御弁(d)が設置され、前記第1の吸着入口(511)と前記アンモニア分解反応装置(3)との間に前記第6の制御弁(f)が設置され、前記第2の吸着入口(521)と前記アンモニア分解反応装置(3)との間に前記第7の制御弁(g)が設置されることを特徴とする請求項1に記載のアンモニア分解反応による水素製造システム。
【請求項6】
前記アンモニア分解反応による水素製造システムはバッファ装置(7)と、第2の吸着装置(8)と、をさらに備え、前記第2の吸着装置(8)は並列に設置された複数の吸着カラムを備え、前記第1の吸着装置(5)における吸着カラムの吸着出口は前記バッファ装置(7)の一端と連通し、前記バッファ装置(7)の他端は前記第2の吸着装置(8)における前記吸着カラムの吸着入口と連通することを特徴とする請求項1に記載のアンモニア分解反応による水素製造システム。
【請求項7】
前記第2の吸着装置(8)は並列に設置された第3の吸着カラム(81)と、第4の吸着カラム(82)と、前記第2の吸着装置(8)の吸着入口と前記第2の吸着装置(8)の吸着出口に設置された第8の制御弁(h)と、第9の制御弁(i)と、第10の制御弁(j)と、第11の制御弁(k)と、第12の制御弁(m)と、第13の制御弁(n)と、第14の制御弁(p)とを備え、前記第3の吸着カラム(81)に第3の吸着入口(811)と、第3の吸着出口(812)とが設けられ、前記第4の吸着カラム(82)に第4の吸着入口(821)と、第4の吸着出口(822)と、が設けられ、前記第3の吸着入口(811)と前記第4の吸着入口(821)との間に第6の配管(83)が設置され、前記第3の吸着出口(812)と前記第4の吸着出口(822)とは第7の配管(84)を介して連通し、前記第6の配管(83)の下方に第8の配管(85)が並列に接続され、前記第3の吸着出口(812)に第9の配管(86)が連通し、前記第4の吸着出口(822)に第10の配管(87)が連通し、
前記第6の配管(83)の前記第3の吸着カラム(81)に近接する位置に前記第13の制御弁(n)が設置され、前記第6の配管(83)の前記第4の吸着カラム(82)に近接する位置に前記第14の制御弁(p)が設置され、前記バッファ装置(7)と前記第3の吸着入口(811)との間に前記第8の制御弁(h)が設置され、前記バッファ装置(7)と前記第4の吸着入口(821)との間に前記第10の制御弁(j)が設置され、前記第7の配管(84)に前記第12の制御弁(m)が設置され、前記第9の配管(86)に前記第9の制御弁(j)が設置され、前記第10の配管(87)に前記第11の制御弁(k)が設置されることを特徴とする請求項6に記載のアンモニア分解反応による水素製造システム。
【請求項8】
前記アンモニア分解反応による水素製造システムは燃焼装置(9)をさらに備え、前記第3の吸着カラム(81)の前記第3の吸着入口(811)と、前記第4の吸着カラム(82)の前記第4の吸着入口(821)とは、それぞれ前記燃焼装置(9)の入口と連通し、前記燃焼装置(9)の出口は前記アンモニア分解反応装置(3)と連通することを特徴とする請求項7に記載のアンモニア分解反応による水素製造システム。
【請求項9】
前記アンモニア分解反応による水素製造システムは水素燃料電池(10)をさらに備え、前記第1の吸着装置(5)の吸着出口は前記水素燃料電池(10)と連通し、前記水素燃料電池(10)の出口端は前記燃焼装置(9)の入口と連通し、前記燃焼装置(9)の出口は前記アンモニア分解反応装置(3)と連通することに特徴とする請求項8に記載のアンモニア分解反応による水素製造システム。
【請求項10】
アンモニア分解反応による水素製造システムを応用する水素製造方法であって、
以下のステップを含むことである、即ち、
液体アンモニアを熱交換装置(2)に導入し、前記液体アンモニアを550℃以上に加熱するステップS1と、
アンモニアガスをアンモニア分解反応装置(3)に導入してアンモニア分解反応を行うステップS2と、
分解後の混合ガスを前記アンモニア分解反応装置(3)から排出し、且つ室温まで冷却するステップS3と、
冷却後の混合ガスを第1の圧縮装置(4)に導入して圧縮するステップS4と、
前記第1の圧縮装置(4)によって圧縮された混合ガスを第1の吸着装置(5)の第1の吸着カラム(51)に導入し、前記第1の吸着カラム(51)に前記混合ガスを前記第1の吸着カラム(51)が飽和状態に達するまで吸着させ、吸着すると同時に前記第1の吸着カラム(51)内の5~15%の前記混合ガスを第2の吸着カラム(52)に通し、前記第2の吸着カラム(52)をパージするステップS5と、
パージが完了した混合ガスを前記第2の吸着カラム(52)から排出し、且つ前記アンモニア分解反応装置(3)に再導入してアンモニア分解反応を行うステップS6と、
前記第1の圧縮装置(4)によって圧縮された前記混合ガスを吸着装置の前記第2の吸着カラム(52)に導入し、前記第2の吸着カラム(52)に混合ガスを前記第2の吸着カラム(52)が飽和状態に達するまで吸着させ、吸着すると同時に前記第2の吸着カラム(52)内の5~15%の前記混合ガスを前記第1の吸着カラム(51)に通し、前記第1の吸着カラム(51)をパージするステップS7と、
パージが完了した混合ガスを前記第1の吸着カラム(51)から排出し、且つ前記アンモニア分解反応装置(3)に再導入してアンモニア分解反応を行うステップS8と、
前記ステップS5~S8は繰り返し行われるステップS9と、を含むことを特徴とするアンモニア分解反応による水素製造システムを応用する水素製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーンエネルギー設備分野に関し、具体的にはアンモニア分解による水素製造システム及び水素製造方法に関するものである。
続きを表示(約 4,200 文字)
【背景技術】
【0002】
水素は供給源が豊富でクリーンなクリーンエネルギーであり、エネルギー密度が大きく、発熱量が高く、蓄積量が豊富で、供給源が広く、転化効率が高い等の特徴を有し、且つ燃焼後に水を生成し、炭素の排出がない。しかし、水素の輸送及び貯蔵は水素エネルギー技術の普及と応用を制限する重要な難題である。アンモニアは無炭素水素リッチキャリアであり、アンモニアの水素貯蔵は高エネルギー密度を有し、貯蔵及び輸送が容易であり、安全性が高く、産業基盤が成熟し、末端が無炭素排出である等の独特な利点を有する。アンモニアを水素貯蔵キャリアとし、エネルギー末端でアンモニア分解反応により現場で水素ガスを製造することができ、水素窒素混合ガス又は高純度水素を直接製造することができる。アンモニアの分解による水素の製造は、「アンモニア-水素」エネルギー技術経路における重要な反応プロセスであり、反応プロセスでは、アンモニアが熱触媒分解によって3:1の体積分率の水素ガスと窒素ガスを生成する。熱力学的平衡の制限により、アンモニア分解後の水素窒素混合ガスに依然として少量の未分解アンモニアが存在し、一般的に吸着によって低濃度アンモニアをppmレベル又はさらに低いレベルまで除去する必要があり、下流での応用に備える。しかし、長期の使用において、吸着剤は飽和に達してアンモニアを吸着し続けることができず、定期的に脱着再生を行う必要がある。従来技術では、一般的に2本以上の吸着カラムを設置して交互に「吸着-脱着」サイクルを行う必要があり、アンモニア分解による水素製造システムの長期給気を満たす。従来技術の脱着過程において、N
2
を追加して準備して吸着カラムをパージする必要があるだけでなく、システムの原料コストを増加させる。さらに、吸着されたアンモニアは、依然として不可避的に放出され、処理されないと、依然として大気中に直接放出され、または燃焼によってより高濃度の窒素酸化物(NO
x
)に変換されて大気中に直接放出される。NH
3
とNO
x
はいずれも大気中で制御する必要がある汚染物質であり、クリーンで高効率な「アンモニア-水素」変換及び利用を真に実現するために、システムの連続運転過程で生成されたアンモニアガス又は窒素酸化物の排出問題を効果的に制御しなければならない。
【0003】
中国実用新案CN208308426Uは、底板と、筐体と、第1の吸着カラムと、第2の吸着カラムとを備え、アンモニアを分解して水素を製造する装置を開示し、箱体が底板の上方に配置され、筐体内に遮熱板が設けられ、遮熱板の上方に熱交換器が設けられ、熱交換器と箱体との間にバルブが設置され、熱交換器の一端は箱体を貫通してバルブが設置され、熱交換器の他端は仕切板を貫通して分解炉内部と接続され、分解炉下端にガス管が設置され、ガス管が箱体を貫通して第1の吸着カラムと第2の吸着カラムに接続され、前記第1の吸着装置と前記第2の吸着カラムのモレキュラーシーブが設けられ、前記第1の吸着カラムと前記第2の吸着カラムとの間にバルブを介して接続されている。本発明は熱交換器によって液体アンモニアをアンモニアガスに変換し、その後分解炉によってアンモニアガスを窒素ガスと水素ガスに変換して、アンモニアガスの環境の損害を減少し、その後分解が完了した水素窒素ガスを吸着カラムに入って吸着させ、水素窒素の純度を向上させ、本発明のアンモニア分解による水素製造システムはさらに窒素を用いて吸着カラムをパージする必要があり、且つパージ過程において既に飽和した吸着カラムを取り外す必要があり、システム材料のコストが高くなり、吸着効率が悪く、且つ吸着過程においてさらにアンモニアガスが漏洩して環境を破壊するリスクが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術不足に対して、本発明はアンモニアを分解して水素を製造するシステム及び水素を製造する方法を提供し、該システムは吸着時にアンモニアガス及び窒素酸化物を排出せず、アンモニアを分解して長期にガスを供給することに適し、原料を分解するコストが低く、エネルギー利用率が高く、且つエネルギー消費が少ない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の技術的解決手段を用いる。
アンモニア貯蔵装置と、熱交換装置と、アンモニア分解反応装置と、第1の圧縮装置と、第1の吸着装置と、を備えるアンモニア分解反応による水素製造システムであって、
前記アンモニア貯蔵装置の液体排出口は前記熱交換装置における低温液体通路を介して前記アンモニア分解反応装置のガス入口と連通し、前記アンモニア分解反応装置のガス出口は前記熱交換装置におけるガス通路を介して前記第1の圧縮装置と連通し、前記アンモニア貯蔵装置から排出された液体アンモニアと前記アンモニア分解反応装置から排出された混合ガスとは前記熱交換装置を介して熱交換を行い、且つ熱交換後のガスを前記第1の圧縮装置に導入し、
前記第1の吸着装置は並列に設置された複数の吸着カラムを備え、前記第1の圧縮装置の出口は同時に並列に設置された複数の吸着カラムの吸着入口と連通し、各前記吸着カラムの吸着入口と前記第1の圧縮装置との間の配管に制御弁が対応して設置され、複数の前記吸着カラムの吸着出口の間は互いに連通し、隣接する2つの前記吸着カラムの吸着出口の間に制御弁が設置され、各前記吸着カラムの吸着入口はさらに配管を介して前記アンモニア分解反応装置のガス入口と連通し、各前記吸着カラムの吸着入口と前記アンモニア分解反応装置との間の配管に制御弁が設置され、隣接する2つの前記吸着カラムの吸着出口の間に位置する制御弁を開く時、前記吸着カラムによって吸着された混合ガスはそのうちの1つの前記吸着カラムの吸着入口を介して前記アンモニア分解反応装置に入ることができる。
【0006】
好ましくは、前記熱交換装置は第1の熱交換器と、第2の熱交換器とを備え、前記第1の熱交換器に第1の低温液体入口と、第1の低温液体出口と、第1の熱気入口と、第1の熱気出口とが設けられ、前記第1の低温液体入口と第1の低温液体出口とを連通する一対とし、前記第1の熱気入口と第1の熱気出口とを連通する一対とし、
前記第2の熱交換器に第2の冷気入口と、第2の冷気出口と、第2の熱気入口と、第2の熱気出口とが設けられ、前記第2の冷気入口と第2の冷気出口とを連通する一対とし、前記第2の熱気入口と第2の熱気出口とを連通する一対とし、
前記アンモニア貯蔵装置の液体排出口は順次前記第1の低温液体入口と、第1の低温液体出口と、第2の冷気入口と、第2の冷気出口とを介して前記アンモニア分解反応装置のガス入口と連通し、前記アンモニア分解反応装置におけるガス出口は順次第2の熱気入口と、第2の熱気出口と、第1の熱気入口と、第1の熱気出口と、を介して前記第1の圧縮装置の入口と連通する。前記第1の熱交換器は前記第2の熱交換器から排出されたガスと前記アンモニア貯蔵装置から排出されたガスに対して熱交換を行い、且つ熱交換後のガスを前記第1の熱交換器から排出することができる。前記第2の熱交換器は前記第1の熱交換器から排出されたガスを前記アンモニア分解反応装置に導入し、且つ前記第1の熱交換器から排出されたガスと前記アンモニア分解反応装置から排出されたガスに対して熱交換を行い、且つ熱交換後のガスを再び前記第1の熱交換器に導入することができる。
【0007】
前記第1の吸着装置と前記アンモニア分解反応装置(3)のガス入口との間の配管にさらに第2の圧縮装置が設置され、
前記第1の低温液体出口と前記第2の冷気入口との間の配管に調整弁が設けられ、
前記第2の熱気出口と前記第1の熱気入口との間の配管にさらに空冷装置が設けられる。
【0008】
前記第1の圧縮装置の入口端と、前記第1の圧縮装置の出口端と、前記第2の圧縮装置の入口端と、前記第2の圧縮装置の出口端と、にいずれもバッファタンクが設置される。
【0009】
好ましくは、前記第1の吸着装置は並列に設置された第1の吸着カラムと、第2の吸着カラムと、前記第1の吸着装置の吸着入口と、前記第1の吸着装置の吸着出口に設置された第1の制御弁と、第2の制御弁と、第3の制御弁と、第4の制御弁と、第5の制御弁と、第6の制御弁と、第7の制御弁と、を備え、前記第1の吸着カラムに第1の吸着入口と、第1の吸着出口とが設けられ、前記第2の吸着カラムに第2の吸着入口と、第2の吸着出口とが設けられ、前記第1の吸着入口と前記第2の吸着入口との間に第1の配管が設置され、前記第1の吸着出口と前記第2の吸着出口とは第2の配管を介して連通し、前記第1の配管の下方に第3の配管が並列に接続され、前記第1の吸着出口に第4の配管が設置され、前記第2の吸着出口に第5の配管が設置され、
前記第1の圧縮装置と前記第1の吸着入口との間に前記第1の制御弁が設置され、前記第1の圧縮装置と前記第2の吸着入口との間に前記第3の制御弁が設置され、前記第2の配管に前記第5の制御弁が設置され、前記第4の配管に前記第2の制御弁が設置され、前記第5の配管に第4の制御弁が設置され、前記第1の吸着入口と前記アンモニア分解反応装置との間に第6の制御弁が設置され、前記第2の吸着入口と前記アンモニア分解反応装置との間に第7の制御弁が設置される。
【0010】
前記アンモニア分解による水素製造システムはバッファ装置と、第2の吸着装置と、をさらに備え、前記第2の吸着装置は並列に設置された複数の吸着カラムを備え、前記第1の吸着装置における吸着カラムの吸着出口は前記バッファ装置の一端と連通し、前記バッファ装置の他端は第2の吸着装置における吸着カラムの吸着入口と連通する。
(【0011】以降は省略されています)
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国立大学法人東海国立大学機構
アンモニア分解装置及び水素製造方法
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日本化学工業株式会社
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エレメント・ワン・コーポレーション
水素精製装置
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