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公開番号
2025027836
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023132993
出願日
2023-08-17
発明の名称
異音診断システム
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
G01M
99/00 20110101AFI20250220BHJP(測定;試験)
要約
【課題】異音を精度よく特定する技術を提案する。
【解決手段】車両用の異音診断システムが備えるコンピュータは、車両の音スペクトルデータ、および、車両運転状態を記述する車両データを取得する。コンピュータは、音スペクトルデータに対する評価時間範囲のユーザ入力を受け付ける。コンピュータは、音スペクトルデータに対して、評価時間範囲よりも前の第1時間範囲、および、評価時間範囲よりも後の第2時間範囲を設定する。コンピュータは、音圧レベルの経時的変化が、車両運転状態の経時的変化に対応しない周波数帯域を、候補周波数帯域として特定する。コンピュータは、候補周波数帯域の中から、第1時間範囲及び第2時間範囲に対して評価時間範囲における音圧レベルの突出量が所定の基準を満たす周波数を含む候補周波数帯域を、異音周波数帯域として特定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両用の異音診断システムであって、
少なくとも一つのコンピュータを備え、前記コンピュータは、
前記車両で収録された収録音の周波数スペクトルを所定期間に亘って記述する音スペクトルデータを取得する処理と、
前記車両の車両運転状態を前記所定期間に亘って記述する車両データを取得する処理と、
前記音スペクトルデータに対して、異音の有無を評価する時間範囲である評価時間範囲のユーザ入力を受け付ける処理と、
前記音スペクトルデータに対して、前記評価時間範囲よりも前の時間範囲である第1時間範囲、および、前記評価時間範囲よりも後の時間範囲である第2時間範囲を設定する処理と、
前記第1時間範囲から前記評価時間範囲を経て前記第2時間範囲に亘る期間に関して、前記音スペクトルデータに記述された音圧レベルの経時的変化が、前記車両データに記述された前記車両運転状態の経時的変化に対応しない周波数帯域を、候補周波数帯域として前記音スペクトルデータから特定する処理と、
特定された一又は複数の前記候補周波数帯域の中から、前記第1時間範囲及び前記第2時間範囲に対して前記評価時間範囲における音圧レベルの突出量が所定の基準を満たす周波数を含む候補周波数帯域を、異音周波数帯域として特定する処理と、
を実行する、異音診断システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、異音診断システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【0002】
特許文献1に、車両用の異音診断システムが開示されている。この異音診断システムでは、所定期間に亘って車両で収録された音スペクトルデータに対して、異音に相当すると考えられる周波数範囲及び時間範囲の、ユーザによる指定を受け付ける。そして指定された周波数範囲及び時間範囲に基づいて、異音の種類(例えば、異音の発生源)を特定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-33848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
異音に相当すると考えられる周波数範囲を指定するためには、聞こえる音に対する周波数の紐づけを行うための知識が必要になる場合がある。全てのユーザがそのような知識を有しているとは限らないため、周波数範囲の指定を行うことが困難な場合が発生してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の異音診断システムによると、異音の蓋然性が高い候補周波数帯域を、異音診断システム側で特定することができる。そして、音スペクトルデータの音圧レベルの経時的変化と車両運転状態の経時的変化との対応関係に基づいて、候補周波数帯域を特定することができる。これにより、単に音圧の高い周波数範囲を候補周波数帯域として特定する場合に比して、より高精度に異音の蓋然性が高い周波数帯域を候補周波数帯域として特定することができる。その結果、ユーザが周波数に関する知識を有さない場合においても、異音に相当する異音周波数帯域を高精度に特定することが可能となる。高精度な異音診断を実現することが可能となる。なお、機械学習を用いて、候補周波数帯域や異音周波数帯域を特定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
異音診断システム2のブロック図および音スペクトルデータの一例を示す図。
異音特定処理のフローチャート。
候補周波数帯域の特定方法の例を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(異音診断システム2の構成)
図1(A)に示す異音診断システム2は、診断装置4と、記録装置6と、を備えている。診断装置4は、モニタ10と、操作部12と、通信インターフェース14と、制御部20と、を備えている。通信インターフェース14は、他のデバイス(例えば記録装置6)との通信を実行するためのインターフェースである。制御部20は、CPU、ROM、RAM等のコンピュータによって構成されている。
【0008】
記録装置6は、不図示の車両に搭載される。記録装置6は、車両の走行中の所定期間における、音データ、及び、車両データを記録する。音データは、車両から発生する音に対応するデータである。音データには、車両のロードノイズ、エンジンノイズ、モータノイズ、PCUのスイッチングノイズ等が含まれる。車両データは、車両運転状態を所定期間に亘って記述するデータである。車両運転状態には、例えば、車速、エンジン回転数、モータ回転数、等が含まれる。
【0009】
(異音特定処理)
図2のフローチャートを参照して、診断装置4の制御部20によって実行される異音特定処理について説明する。制御部20は、異音特定処理を開始するための操作をユーザから受け付ける場合に、図2の処理を開始する。
【0010】
S10において、制御部20は、音スペクトルデータを取得する。音スペクトルデータは、車両で収録された収録音の周波数スペクトルを、所定期間に亘って記述するデータである。具体的に説明する。制御部20は、記録装置6から、車両で収録された収録音の音データを受信する。制御部20は、受信した音データに対して短時間フーリエ変換(STFT(Short-Time Fourier Transform))を実施することによって、音スペクトルデータを取得する。
(【0011】以降は省略されています)
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