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公開番号
2025025945
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023131228
出願日
2023-08-10
発明の名称
車両挙動制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類
B60G
17/015 20060101AFI20250214BHJP(車両一般)
要約
【課題】3つのアクチュエータを用いて車両挙動制御を行う際の違和感を抑制する。
【解決手段】車両挙動制御装置は、車両の第i車輪(i=1~3)に設けられた第iサスペンションと、第4車輪に設けられた第4サスペンションと、コントローラと、を備える。第iサスペンションは、第i車輪に上下方向の制御力を付与する第iアクチュエータを含む。コントローラは、車両挙動を表す挙動パラメータの要求値を、第iアクチュエータに対する第i要求制御力に変換する。そして、コントローラは、第i要求制御力に基づいて第iアクチュエータを制御することによって車両挙動を制御する。第k要求制御力(kは1~3のいずれか)が第kアクチュエータの出力能力に応じた第k出力範囲を超える場合、コントローラは、第1~第3要求制御力の全てを減らす要求低減処理を実行し、要求低減処理後の第i要求制御力に基づいて第iアクチュエータを制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の四輪のうち第i車輪(i=1~3)に設けられた第iサスペンションと、
前記第i車輪以外の第4車輪に設けられた第4サスペンションと、
コントローラと、
を備え、
前記第iサスペンションは、前記第i車輪に上下方向の制御力を付与する第iアクチュエータを含み、
前記コントローラは、
前記車両の挙動を表す挙動パラメータの要求値を算出し、
前記挙動パラメータの前記要求値を、前記第iアクチュエータに対する第i要求制御力に変換し、
前記第i要求制御力に基づいて前記第iアクチュエータを制御することによって前記車両の挙動を制御する
ように構成され、
第k要求制御力(kは1~3のいずれか)が前記第kアクチュエータの出力能力に応じた第k出力範囲を超える場合、前記コントローラは、前記第1~第3要求制御力の全てを減らす要求低減処理を実行し、前記要求低減処理後の前記第i要求制御力に基づいて前記第iアクチュエータを制御するように構成された
車両挙動制御装置。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車両挙動制御装置であって、
前記要求低減処理は、
前記第1~第3要求制御力に1未満の補正係数を一律に掛けることと、
前記第1~第3要求制御力にハイパスフィルタを適用することと
のうち少なくとも1つを含む
車両挙動制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両挙動制御装置であって、
前記コントローラは、前記要求低減処理の後の前記第i要求制御力が前記第iアクチュエータの出力能力に応じた第i出力範囲内となるように、前記要求低減処理を実行するように構成された
車両挙動制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両挙動制御装置であって、
前記車両の前記挙動の制御は、路面入力に対する第1車両挙動制御と、操舵、加速、あるいは減速に対する第2車両挙動制御とを含み、
前記コントローラは、前記第1車両挙動制御の第1制御ゲインと前記第2車両挙動制御の第2制御ゲインに基づいて、前記挙動パラメータの前記要求値を算出するように構成され、
前記要求低減処理は、
前記第1制御ゲインと前記第2制御ゲインの少なくとも一方を減らすゲイン低減処理と、
前記ゲイン低減処理の後の前記第1制御ゲインと前記第2制御ゲインに基づいて、前記挙動パラメータの前記要求値を再度算出することと
を含む
車両挙動制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車両挙動制御装置であって、
前記ゲイン低減処理は、
前記第1制御ゲインと前記第2制御ゲインに1未満の補正係数を一律に掛けることと、
前記第1車両挙動制御の優先度が低くなるほど小さくなる第1補正係数を前記第1制御ゲインに掛け、また、前記第2車両挙動制御の優先度が低くなるほど小さくなる第2補正係数を前記第2制御ゲインに掛けることと
のうちいずれかである
車両挙動制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の挙動を制御する技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、アクティブサスペンションを利用して車両の挙動を制御する技術を開示している。アクティブサスペンションは、車輪に上下方向の制御力を能動的に付与することができるアクチュエータを含んでいる。特許文献1に記載の技術によれば、3輪にだけアクチュエータが設けられる場合であっても、4輪にアクチュエータが設けられる場合と同等の車両挙動制御を実現することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-47810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のように3つのアクチュエータを用いて車両挙動制御を行う場合について考える。あるアクチュエータの出力がそのアクチュエータの出力上限に達した場合、車両挙動に対する違和感が生じる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の観点は、車両挙動制御装置に関する。
車両挙動制御装置は、車両の四輪のうち第i車輪(i=1~3)に設けられた第iサスペンションと、第i車輪以外の第4車輪に設けられた第4サスペンションと、コントローラと、を備える。
第iサスペンションは、第i車輪に上下方向の制御力を付与する第iアクチュエータを含む。
コントローラは、車両の挙動を表す挙動パラメータの要求値を算出する。更に、コントローラは、挙動パラメータの要求値を、第iアクチュエータに対する第i要求制御力に変換する。そして、コントローラは、第i要求制御力に基づいて第iアクチュエータを制御することによって車両の挙動を制御する。
第k要求制御力(kは1~3のいずれか)が第kアクチュエータの出力能力に応じた第k出力範囲を超える場合、コントローラは、第1~第3要求制御力の全てを減らす要求低減処理を実行し、要求低減処理後の第i要求制御力に基づいて第iアクチュエータを制御する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、第kアクチュエータに対する第k要求制御力が第kアクチュエータの出力能力に応じた第k出力範囲を超える場合、要求低減処理が実行される。要求低減処理により、第1~第3アクチュエータに対する第1~第3要求制御力の全てが減少する。そして、要求低減処理後の第i要求制御力に基づいて第iアクチュエータが制御される。これにより、第iアクチュエータの出力が出力上限に達する可能性が低くなる。その結果、車両挙動に対する違和感の発生が抑制される。
【0007】
また、要求低減処理の結果、第kアクチュエータに対する第k要求制御力が第kアクチュエータの出力上限を超える期間が短縮される。従って、アクティブな車両挙動制御を行うことができない期間が短縮される。その結果、快適性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
車両挙動制御装置の構成例を示す概略図である。
3アクチュエータを用いた車両挙動制御を説明するための概念図である。
要求低減処理の例を説明するための概念図である。
車両挙動制御に関連する処理の第1の例を示すフローチャートである。
車両挙動制御に関連する処理の第2の例を示すフローチャートである。
車両挙動制御に関連する処理の第3の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.車両挙動制御装置の構成例
図1は、本実施の形態に係る車両10の挙動を制御する車両挙動制御装置の構成例を示す概略図である。車両10は、前軸16Fに左前輪14FLと右前輪14FRとを備え、後軸16Rに左後輪14RLと右後輪14RRとを備えている。車両挙動制御装置は、サスペンション20FL、20FRA、20RLA、20RRA、コントローラ30、及びセンサ群40を備えている。
【0010】
サスペンション20FLは、左前輪14FLに対して設けられており、左前輪14FLを車体12から懸架する。サスペンション20FLは、スプリング22FLとショックアブソーバ24FLとを備えている。
(【0011】以降は省略されています)
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