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公開番号2025025939
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131216
出願日2023-08-10
発明の名称フレイル状態評価支援装置、フレイル状態評価支援システム、フレイル状態評価支援方法及びフレイル状態評価支援プログラム
出願人社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団
代理人個人
主分類A61B 5/11 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 対象者に計測装置を装着せずに対象者の歩行状態を計測することで対象者のフレイル状態を評価することができるフレイル状態評価支援装置を提供する。
【解決手段】 本発明のフレイル状態評価支援装置20は、杖2に設けられた計測装置10で計測された、互いに直交する3方向のうちの少なくとも1方向の加速度データを取得する取得部21と、取得した加速度データに基づいて、杖2を用いて歩行する対象者の動作の特徴を示す特徴情報を生成する特徴情報生成部22と、生成された特徴情報を、予め設定されている規定値と対比して、規定値より高いか低いかを判定する判定部23とを備える。特徴情報生成部22は、取得した加速度データの周波数解析を行い、周波数解析の結果から加速度データの方向と同方向の平均周波数又は中間周波数を含む特徴情報を生成する。判定部23は、生成された平均周波数又は中間周波数が規定値より高いか低いかを判定する。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
杖に設けられた計測装置で計測された、互いに直交する3方向のうちの少なくとも1方向の加速度データを取得する取得部と、
取得した前記加速度データに基づいて、杖を用いて歩行する対象者の動作の特徴を示す特徴情報を生成する特徴情報生成部と、
生成された前記特徴情報を、予め設定されている規定値と対比して、前記規定値より高いか低いかを判定する判定部と、を備え、
前記特徴情報生成部は、前記取得部で取得した前記加速度データの周波数解析を行い、周波数解析の結果から前記加速度データの方向と同方向の平均周波数又は中間周波数を含む特徴情報を生成し、
前記判定部は、前記特徴情報生成部で生成された前記平均周波数又は前記中間周波数が前記規定値より高いか低いかを判定することを特徴とするフレイル状態評価支援装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記取得部は、互いに直交する3方向のうち、対象者の歩行方向に対して直交する左右方向の前記加速度データを取得し、
前記判定部は、前記特徴情報生成部で生成された左右方向の前記平均周波数又は前記中間周波数が規定値以上であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のフレイル状態評価支援装置。
【請求項3】
前記取得部は、互いに直交する3方向の前記加速度データを取得し、
前記判定部は、さらに、前記特徴情報生成部で生成された、対象者の歩行方向である前後方向及び上下方向の前記平均周波数又は前記中間周波数が規定値以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載のフレイル状態評価支援装置。
【請求項4】
前記判定部で判定された結果に基づいて、対象者のフレイル状態を評価する評価部をさらに備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のフレイル状態評価支援装置。
【請求項5】
フレイル状態評価支援装置と、
杖に設けられ、互いに直交する3方向のうちの少なくとも1方向の加速度を計測し、計測した加速度データを前記フレイル状態評価支援装置に送信する計測装置と、を備え、
前記フレイル状態評価支援装置は、
前記計測装置で計測された、前記加速度データを取得する取得部と、
取得した前記加速度データに基づいて、杖を用いて歩行する対象者の動作の特徴を示す特徴情報を生成する特徴情報生成部と、
生成された前記特徴情報を、予め設定されている規定値と対比して、前記規定値より高いか低いかを判定する判定部と、を有し、
前記特徴情報生成部は、前記取得部で取得した前記加速度データの周波数解析を行い、周波数解析の結果から前記加速度データの方向と同方向の平均周波数又は中間周波数を含む特徴情報を生成し、
前記判定部は、前記特徴情報生成部で生成された前記平均周波数又は前記中間周波数が前記規定値より高いか低いかを判定することを特徴とするフレイル状態評価支援システム。
【請求項6】
前記フレイル状態評価支援装置は、前記計測装置が設けられる杖に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のフレイル状態評価支援システム。
【請求項7】
前記判定部で判定された結果を表示する表示装置をさらに備え、
前記表示装置は、前記判定部で判定された結果を、規定値を示す基準線と、前記基準線に対する前記平均周波数又は前記中間周波数の上下位置を示す点とで表示することを特徴とする請求項5又は6に記載のフレイル状態評価支援システム。
【請求項8】
前記フレイル状態評価支援装置は、前記判定部で判定された結果に基づいて、対象者のフレイル状態を評価する評価部をさらに備え、
前記表示装置は、前記評価部で評価された結果を表示することを特徴とする請求項7に記載のフレイル状態評価支援システム。
【請求項9】
杖に設けられた計測装置で計測された、互いに直交する3方向のうちの少なくとも1方向の加速度データを取得するステップと、
取得した前記加速度データに基づいて、杖を用いて歩行する対象者の動作の特徴を示す特徴情報を生成するステップと、
生成された前記特徴情報を、予め設定されている規定値と対比して、前記規定値より高いか低いかを判定するステップと、を備え、
前記特徴情報を生成するステップは、前記加速度データを取得するステップで取得した前記加速度データの周波数解析を行い、周波数解析の結果から前記加速度データの方向と同方向の平均周波数又は中間周波数を含む特徴情報を生成し、
前記判定するステップは、前記特徴情報を生成するステップで生成された前記平均周波数又は前記中間周波数が前記規定値より高いか低いかを判定することを特徴とするフレイル状態評価支援方法。
【請求項10】
前記判定するステップで判定された結果に基づいて、対象者のフレイル状態を評価するステップをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のフレイル状態評価支援方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、介護が必要になりやすいフレイル状態の評価を支援するためのフレイル状態評価支援装置、フレイル状態評価支援システム、フレイル状態評価支援方法及びフレイル状態評価支援プログラムに関するものである。特に、本発明は、対象者が歩行時に使用する杖の取扱いに基づいて、対象者のフレイル状態の評価を行うためのフレイル状態評価支援装置、フレイル状態評価支援システム、フレイル状態評価支援方法及びフレイル状態評価支援プログラムに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
多くの高齢者は、加齢による体力又は歩行能力などの身体機能の低下により、健康状態から徐々に要介護状態に移行する。この健康状態と要介護状態との間の状態を示す概念として、「フレイル状態」という言葉が用いられている。フレイル状態は、適切な介入及び予防を行うことで、要介護状態に進まずに健康状態に戻ることが可能な時期でもある。超高齢社会において、健康寿命の延伸及び介護費抑制の観点から、このフレイル状態を早期に判定することが強く望まれている。
【0003】
フレイル状態になると動作が遅くなったり転倒しやすくなったりする。この点に着目し、歩行動作からフレイル状態を判定する装置が開発されている(例えば、特許文献1)。また、一般に歩行能力が低下してくると、日常生活の中で杖を使って歩行することが多くなる。この杖を使った歩行動作からフレイル状態を判定する装置も開発されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-136780号公報
特許第6881451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のフレイル判定支援装置は、被験者の左右の足首に取り付けたセンサで、被験者の歩行時における所定時間ごとに左右各足の前後方向加速度と、上下方向加速度と、左右方向加速度とを計測している。そして、計測値から1秒あたりの平均歩行速度、平均進行方向静止加速度及び1歩あたりの平均所要時間を算出し、平均歩行速度が基準速度未満である場合、平均進行方向静止加速度が基準加速度以下である場合、平均所要時間が基準時間である場合にフレイル状態であると判定している。
【0006】
特許文献2の歩行状態判定装置は、対象者の両足と対象者が使用する杖に荷重を計測するセンサが設けられている。そして、センサで取得される杖にかかる荷重と足にかかる荷重とに基づいて、杖を用いた際の対象者の動作の特徴を生成し、生成した情報に基づいて対象者の歩行状態を判定している。
【0007】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の判定装置は、いずれも対象者の両足に計測装置を取り付けて歩行動作を計測する必要がある。そのため、日常生活の中での歩行動作を計測するためには日常的に計測装置を装着する必要があり、対象者の負担になるという問題があった。また、計測装置を装着していない場合には歩行動作を計測することができず、継続的に歩行動作を計測することが難しいという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、対象者に計測装置を装着せずに、対象者の歩行状態を計測することで対象者のフレイル状態を評価することができるフレイル状態評価支援装置、フレイル状態評価支援システム、フレイル状態評価支援方法及びフレイル状態評価支援プログラムを提供することを目的とする。特に、本発明は、対象者が歩行時に使用する杖に計測装置を装着し、対象者の杖の取扱いに基づいて、対象者のフレイル状態の評価を的確且つ容易に実施できるようにしたフレイル状態評価支援装置、フレイル状態評価支援システム、フレイル状態評価支援方法及びフレイル状態評価支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のフレイル状態評価支援装置は、杖に設けられた計測装置で計測された、互いに直交する3方向のうちの少なくとも1方向の加速度データを取得する取得部と、取得した加速度データに基づいて、杖を用いて歩行する対象者の動作の特徴を示す特徴情報を生成する特徴情報生成部と、生成された特徴情報を、予め設定されている規定値と対比して、規定値より高いか低いかを判定する判定部とを備える。特徴情報生成部は、取得部で取得した加速度データの周波数解析を行い、周波数解析の結果から加速度データの方向と同方向の平均周波数又は中間周波数を含む特徴情報を生成する。判定部は、特徴情報生成部で生成された平均周波数又は中間周波数が規定値より高いか低いかを判定する。
【0010】
好ましい実施形態のフレイル状態評価支援装置では、取得部は、互いに直交する3方向のうち、対象者の歩行方向に対して直交する左右方向の加速度データを取得する。判定部は、特徴情報生成部で生成された左右方向の平均周波数又は中間周波数が規定値以上であるか否かを判定する。
(【0011】以降は省略されています)

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