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公開番号2025023646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127972
出願日2023-08-04
発明の名称樹脂粒子組成物、検査キット、及び樹脂粒子組成物の製造方法
出願人サイデン化学株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B01J 13/14 20060101AFI20250207BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】本発明は、耐溶剤性に優れ、高蛍光強度を有する樹脂粒子組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
標識物質を内包する樹脂粒子を含む樹脂粒子組成物であって、前記標識物質と重合性単量体を亜臨界水で混合することで混合物を生成する工程と、前記混合物と乳化剤を混合及び冷却することで単量体粒子分散液を生成する工程と、前記単量体粒子分散液と架橋性単量体との重合反応を行い、前記樹脂粒子を生成する工程と、を含む方法によって製造される。

【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
標識物質を内包する樹脂粒子を含む樹脂粒子組成物であって、
前記標識物質と重合性単量体を亜臨界水で混合することで混合物を生成する工程と、
前記混合物と乳化剤を混合及び冷却することで単量体粒子分散液を生成する工程と、
前記単量体粒子分散液と架橋性単量体との重合反応を行い、前記樹脂粒子を生成する工程と、を含む方法によって製造される、
樹脂粒子組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記重合性単量体は、芳香族系単量体、(メタ)アクリル系単量体、及び官能基を有する単量体の少なくともいずれかを含み、
前記樹脂粒子は、全重合性単量体100質量%に対して、40~95質量%の前記芳香族系単量体及び/又は前記(メタ)アクリル系単量体、0~10質量%の前記官能基を有する単量体、及び5~60質量%の前記架橋性単量体を構成単位として含む、
請求項1に記載の樹脂粒子組成物。
【請求項3】
前記樹脂粒子は、全重合性単量体100質量%に対して、前記標識物質0.1~15質量%を含む、
請求項1に記載の樹脂粒子組成物。
【請求項4】
前記樹脂粒子の平均粒子径は、50~500nmである、
ここで、前記平均粒子径は動的光散乱法によって測定される、
請求項1に記載の樹脂粒子組成物。
【請求項5】
前記芳香族系単量体は、スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、メトキシスチレン、α-メチルスチレン、P-ニトロスチレン、エチルビニルベンゼン、ビニルナフタレン、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニルエチルアクリレート、フェニルエチルメタクリレート、フェニルプロピルアクリレート、フェニルプロピルメタクリレート、フェニルノニルアクリレート、フェニルノニルメタクリレートからなる群から選択された1種以上である、
請求項2に記載の樹脂粒子組成物。
【請求項6】
前記架橋性単量体は、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、へキサンジオールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート及びジビニルベンゼンからなる群から選択された1種以上である、
請求項2に記載の樹脂粒子組成物。
【請求項7】
前記官能基は、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、及びアミド基の少なくともいずれかを含む、
請求項2に記載の樹脂粒子組成物。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル系単量体は、炭素数1~18のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート類及びシクロアルキル(メタ)アクリレート類の少なくともいずれかを含む、
請求項2に記載の樹脂粒子組成物。
【請求項9】
前記乳化剤は、曇点を有するノニオン系乳化剤である、
請求項1に記載の樹脂粒子組成物。
【請求項10】
前記標識物質が、蛍光色素と凝集誘起発光性色素の少なくともいずれかを含む、
請求項1から9のいずれか一項に記載の樹脂粒子組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂粒子組成物、検査キット、及び樹脂粒子組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
標識物質を含有する樹脂粒子組成物は、例えば、生物・医学診断分野等の臨床検査において蛍光標識として有用であることが認められている。また、標識物質の種類に応じて、標識物質を高分子のホスト材料又は溶剤へ分子レベルで均一分散させた希薄状態又は高濃度状態で利用することが行われている。例えば、特許文献1は、蛍光色素の存在下でポリマー粒子を造粒し、ポリマーの粒子化過程で蛍光色素をポリマー粒子に取り込ませる方法を開示している。特許文献2は、蛍光色素を含む液体中でポリマー粒子を膨潤させることで、蛍光色素をポリマー粒子中に取り込ませる浸潤法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6978081号公報
特許第6769728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、高圧ホモジナイザー等の高シェアの分散装置を使用してモノマー油滴を微小化している際に分散液が高温になり、溶解していた蛍光色素が析出するため、ポリマー粒子が内包できる蛍光色素の量に制限を受けるといった課題がある。特許文献2では、液体中で膨潤しやすいポリマー粒子を使用して作製された蛍光色素内包粒子が溶剤で溶解してしまうため、蛍光強度が低いといった課題がある。このように、特許文献1及び特許文献2では、耐溶剤性に優れ、高蛍光強度を有する樹脂粒子組成物を実現できていない。
【0005】
そこで、本発明は、耐溶剤性に優れ、高蛍光強度を有する樹脂粒子組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的を達成するために、本発明の樹脂粒子組成物は、標識物質を内包する樹脂粒子を含む樹脂粒子組成物であって、前記標識物質と重合性単量体を亜臨界水で混合することで混合物を生成する工程と、前記混合物と乳化剤を混合及び冷却することで単量体粒子分散液を生成する工程と、前記単量体粒子分散液と架橋性単量体との重合反応を行い、前記樹脂粒子を生成する工程と、を含む方法によって製造される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、耐溶剤性に優れ、高蛍光強度を有する樹脂粒子組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
超臨界水供給装置を用いた単量体粒子分散液の製造工程を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。
【0010】
(樹脂粒子組成物)
一実施形態に係る樹脂粒子組成物は標識物質を内包する樹脂粒子を含む。一実施形態に係る樹脂粒子組成物は、標識物質と重合性単量体を亜臨界水で混合することで混合物を生成する工程と、混合物と乳化剤を混合及び冷却することで単量体粒子分散液を生成する工程と、単量体粒子分散液と架橋性単量体との重合反応を行い、樹脂粒子を生成する工程と、を含む方法によって製造される。
(【0011】以降は省略されています)

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