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公開番号2025018231
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121761
出願日2023-07-26
発明の名称アキュムレータ及び車両駆動装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B60K 11/04 20060101AFI20250130BHJP(車両一般)
要約【課題】従来よりもコンパクトに構成された車両駆動装置及び該車両駆動装置に用いられるアキュムレータを提供する。
【解決手段】 両の車室内の冷暖房に使用される気体冷媒から液体冷媒を分離するアキュムレータ25においては、車両を駆動するモータ1及びモータ1を作動させる電力変換モジュール5のいずれか一方を冷却する冷却液と、貯留されている気体冷媒G及び液体冷媒Mの少なくとも一方との間で熱交換が行われる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両を駆動するモータと前記モータを作動させる電力変換モジュールと、少なくとも前記モータ及び前記電力変換モジュールを収容するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ、前記車両の車室内の冷暖房に使用される気体冷媒から液体冷媒を分離するアキュムレータと、を備え、前記モータ及び前記電力変換モジュールのいずれか一方を冷却する冷却液と、前記アキュムレータに貯留されている前記気体冷媒及び前記液体冷媒の少なくとも一方との間で熱交換が行われる車両駆動装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記モータを冷却する前記冷却液としてのオイルは、当該オイルと前記電力変換モジュールを冷却する冷却水との間で熱交換するオイルクーラに代えて、前記アキュムレータにおいて熱交換を行うことにより冷却される請求項1に記載の車両駆動装置。
【請求項3】
前記モータを冷却する前記冷却液としての冷却水と、前記モータを冷却する前記冷却液としてのオイルとの間で熱交換するオイルクーラを更に備え、前記冷却水は、前記アキュムレータにおいて熱交換を行って冷却された後、前記オイルクーラにおいて前記オイルとの間で熱交換を行う請求項1に記載の車両駆動装置。
【請求項4】
前記冷却液は、前記アキュムレータの内側若しくは外側で熱交換を行う配管ユニットの内部を流通する請求項1から3のいずれか一項に記載の車両駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、車両で用いられるエアコン用の冷凍サイクルは、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を基本的な構成要素としている。このような冷凍サイクルを基本として、圧縮機への液戻りを防止するために、蒸発器と圧縮機との間に、アキュムレータを配置するアキュムレータ方式の冷凍サイクルがある。
【0003】
特許文献1には、冷房効果を高めるために、冷媒同士が熱交換して過冷却による吸熱能力を増大させるアキュムレータ型の熱交換器が開示されている。特許文献1に開示された熱交換器は、円筒状外側ケーシングと、そのケーシング内に同軸配置された円筒状内側タンクと、外側ケーシング及び内側タンク間の円筒状空間に螺旋状に設けられた熱交換路と、を備えている。この熱交換器においては、熱交換路を螺旋状に流れる往き冷媒と、内側タンク内の戻り冷媒との間で熱交換が行われて、往き冷媒が過冷却されると共に、戻り冷媒が過熱される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-66022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アキュムレータは、エンジンルーム内の多くの機器が錯綜して存在する狭いスペースに設置する必要があり、例えば、走行駆動源としてモータを備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)においては、イーアクスルのような車両駆動装置に取り付けられ一体化されて搭載される場合が多い。また、車両駆動装置に一体化されたモータやモータ回転を減速するギヤはオイルで冷却されており、冷却水と熱交換するオイルクーラが搭載されている。オイルクーラも車両駆動装置に取り付けられ一体化されて搭載される場合が多い。アキュムレータとオイルクーラの両方が取り付けられて一体化された場合には、車両駆動装置が大型化し、車両への搭載性を悪化させるおそれがある。
【0006】
そこで、従来よりもコンパクトに構成された車両駆動装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両駆動装置の一つの実施形態は、車両を駆動するモータと前記モータを作動させる電力変換モジュールと、少なくとも前記モータ及び前記電力変換モジュールを収容するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられ、前記車両の車室内の冷暖房に使用される気体冷媒から液体冷媒を分離するアキュムレータと、を備え、前記モータ及び前記電力変換モジュールのいずれか一方を冷却する冷却液と、前記アキュムレータに貯留されている前記気体冷媒及び前記液体冷媒の少なくとも一方との間で熱交換が行われる。
【0008】
本実施形態によると、モータ及び電力変換モジュールのいずれか一方を流通する冷却液を、アキュムレータに貯留されている気体冷媒及び液体冷媒の少なくとも一方との間で熱交換を行うことができるので、冷却液を冷却する専用の冷却デバイスを設ける必要がない。若しくは、仮に冷却デバイスを設ける場合であっても、冷却液はアキュムレータに貯留されている気体冷媒及び液体冷媒の少なくとも一方でも熱交換がされて冷却されるので、従来よりも小型の冷却デバイスを用いて冷却液を充分に冷却することができる。前者であれば、冷却デバイスを設ける必要がないので、従来よりも車両駆動装置をコンパクトに構成することができる。また、後者であっても、小型の冷却デバイスを用いることができるので、従来よりも車両駆動装置をコンパクトに構成することができる。このように、いずれの場合であっても、従来よりもコンパクトな車両駆動装置を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る車両駆動装置を表す分解斜視図である。
車両駆動装置と暖房モジュールの回路構成を表す示すブロック図である。
アキュムレータの断面図である。
第1実施形態の変形例に係るアキュムレータの断面図である。
第2実施形態に係る車両駆動装置を表す分解斜視図である。
車両駆動装置と暖房モジュールの回路構成を表す示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る車両駆動装置の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。本実施形態に係る車両駆動装置は、走行駆動源としてモータを備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)に用いられる。以下、これらの自動車を「電動車」と総称する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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