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公開番号
2025018135
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121601
出願日
2023-07-26
発明の名称
制御装置、制御装置の制御方法
出願人
株式会社富士通ゼネラル
代理人
弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類
H02P
27/06 20060101AFI20250130BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】交流電源の種類に応じて漏洩電流の抑制と伝導ノイズの低減とを両立できる制御装置、制御装置の制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係る制御装置は、ノイズ抑制回路と、漏洩電流抑制回路と、制御部とを備える。前記ノイズ抑制回路は、交流電源に接続され、交流電源間ライン間に直列接続される第1のコンデンサと第2のコンデンサとを含み、コモンモードノイズを抑制する。前記漏洩電流抑制回路は、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点とグランドとの間に接続され、漏洩電流の抑制が優先される第一モードと、前記コモンモードノイズの抑制が優先される第二モードとを切り替える切替手段を有する。前記制御部は、予め定められた切替条件にしたがって、前記切替手段を制御する。接続された前記交流電源の種類を判定する判定部を有し、前記判定部が判定した前記交流電源の種類に基づいて、前記切替条件を設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
交流電源に接続され、交流電源ライン間に直列接続される第1のコンデンサと第2のコンデンサとを含み、コモンモードノイズを抑制するノイズ抑制回路と、
前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点とグランドとの間に接続され、漏洩電流の抑制が優先される第一モードと、前記コモンモードノイズの抑制が優先される第二モードとを切り替える切替手段を有する漏洩電流抑制回路と、
予め定められた切替条件にしたがって、前記切替手段を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、接続された前記交流電源の種類を判定する判定部を有し、
前記制御部は、前記判定部が判定した前記交流電源の種類に基づいて、前記切替条件を設定する
制御装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記切替条件は、前記交流電源の種類が三相である場合の第一切替条件と、前記交流電源の種類が単相である場合の第二切替条件とを含み、
前記第二切替条件は、前記第一切替条件よりも前記第二モードに切り替わりやすく定められる
制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の制御装置であって、
入力される直流電力を、モータを駆動するための駆動電力に変換して、前記駆動電力を前記モータに供給するインバータを備え、
前記第二切替条件は、少なくとも前記モータの駆動中において、常に前記第二モードが維持されるように定められる
制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の制御装置であって、さらに、
前記交流電源ライン間の電圧の位相差を検出する検出部を有し、
前記判定部は、前記検出部が検出した前記電圧の位相差に基づいて、前記交流電源の種類を判定する
制御装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の制御装置の制御方法であって、
前記制御装置に電源が供給された際に、前記交流電源の種類を判定し、
前記交流電源の種類が判定された後、前記交流電源の種類に基づいて、前記切替条件を設定し、
前記設定された切替条件に基づいて、前記切替手段を制御する
制御装置の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機等に用いられる制御装置、制御装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
漏洩電流の抑制と伝導ノイズの低減とを両立させたモータ制御装置が知られている。例えば特許文献1には、空気調和機の圧縮機のモータを制御するモータ制御装置が開示されている。このモータ制御装置では、交流電源ライン間に第1のコンデンサと第2のコンデンサとが直列接続され、第1のコンデンサと第2のコンデンサの接続点と筐体との間に漏洩電流抑制回路を有する。また漏洩電流抑制回路には、動作電圧の異なる2つのサージアブソーバが並列に接続され、動作電圧が低い方のサージアブソーバにはスイッチが直列に接続される。スイッチは、予め決められた条件に従って、オンまたはオフに切り替えられる。これにより、圧縮機を介して筐体に流れる漏洩電流が高くなりやすい運転状態においては、スイッチをオフにすることで漏洩電流を抑制し、低くなりやすい運転状態においては、スイッチをオンにすることで伝導ノイズを低減することが図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-137837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、筐体に流れる漏洩電流には、圧縮機を介した漏洩電流だけでなく、第1のコンデンサ及び第2のコンデンサとしてのYコンデンサを介した漏洩電流があり、それらの合計の漏洩電流を抑制する必要がある。単相の交流電源で動作する空気調和機においては、単相の交流電源に接続される場合と、三相の交流電源の3線のうちの2線に接続される場合がある。Yコンデンサを介した漏洩電流は、空気調和機が接続される交流電源の種類、すなわち単相か三相か、また三相の場合はその結線方式が何かによって異なる。例えば、単相の場合、Yコンデンサからグランドに漏洩電流が流れないが、三相の場合は漏洩電流が流れる。また、三相の場合はY結線よりΔ結線の方が漏洩電流が大きくなる。そのため、交流電源の種類に依らずに、運転状態に基づいてスイッチの開閉を切り替えると、合計の漏洩電流が大きくなり過ぎてしまう場合や、漏洩電流が小さいにも関わらず不要に伝導ノイズを増加させてしまう場合がある。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、交流電源の種類に応じて漏洩電流の抑制と伝導ノイズの低減とを両立できる制御装置、制御装置の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る制御装置は、ノイズ抑制回路と、漏洩電流抑制回路と、制御部とを備える。
前記ノイズ抑制回路は、交流電源に接続され、交流電源ライン間に直列接続される第1のコンデンサと第2のコンデンサとを含み、コモンモードノイズを抑制する。
前記漏洩電流抑制回路は、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点とグランドとの間に接続され、漏洩電流の抑制が優先される第一モードと、前記コモンモードノイズの抑制が優先される第二モードとを切り替える切替手段を有する。
前記制御部は、予め定められた切替条件にしたがって、前記切替手段を制御する。また、前記制御部は、接続された前記交流電源の種類を判定する判定部を有し、前記判定部が判定した前記交流電源の種類に基づいて、前記切替条件を設定する。
【0007】
上記制御装置は、交流電源の種類に基づいて切替条件が設定され、該切替条件にしたがって、漏洩電流の抑制が優先される第一モードと、コモンモードノイズの抑制が優先される第二モードとを切り替える切替手段が制御される。これにより、交流電源の種類に基づいて、漏洩電流抑制を重視するか、ノイズ抑制を重視するかを異ならせることで、交流電源の種類によらず、漏洩電流の抑制とノイズの低減とを両立させることができる。
【0008】
前記切替条件は、前記交流電源の種類が三相である場合の第一切替条件と、前記交流電源の種類が単相である場合の第二切替条件とを含み、前記第二切替条件は、前記第一切替条件よりも前記第二モードに切り替わりやすく定められてもよい。
【0009】
入力される直流電力を、モータを駆動するための駆動電力に変換して、前記駆動電力を前記モータに供給するインバータを有し、前記第二切替条件は、少なくとも前記モータの駆動中において、常に前記第二モードが維持されるように定められてもよい。
【0010】
前記制御装置であって、さらに、前記交流電源ライン間の電圧の位相差を検出する検出部を有し、前記判定部は、前記検出部が検出した前記電圧の位相差に基づいて、前記交流電源の種類を判定してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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