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公開番号2025018056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121455
出願日2023-07-26
発明の名称半導体デバイスの容量の測定装置および測定治具
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類G01R 27/26 20060101AFI20250130BHJP(測定;試験)
要約【課題】半導体デバイスの帰還容量の測定精度を向上させる。
【解決手段】測定対象である半導体デバイス(100)のゲート端子とLCRメータ(30)のLc端子(32)との間には、トランス(10)のコアに1回通され、半導体デバイス(100)のゲート端子とソース端子との間に接続される第1配線(6A)と、トランス(10)のコアにN回巻きつけられ、一端がLc端子(32)に接続され他端が接地される第2配線(6B)とが設けられる。半導体デバイス(100)のドレイン端子に印加するAC信号の角周波数をω、第1配線(6A)のインダクタンスをLS_6A、第2配線(6B)のインダクタンスをLS_6B、半導体デバイス(100)のゲート-ソース間寄生容量をCGSとすると、ωLS_6A<1/(ωCGS)およびωLS_6B/N2<1/(ωCGS)の関係となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
AC信号を出力するHc端子、電流をモニタするLc端子、電圧をモニタするHp端子およびLp端子およびGND端子を有するLCRメータを備え、3端子の半導体デバイスの容量を測定する測定装置であって、
測定対象となる半導体デバイスのドレイン端子は前記Hc端子および前記Hp端子に接続され、
前記半導体デバイスのゲート端子は前記Lp端子に接続され、
前記半導体デバイスのソース端子は前記GND端子に接続され、
前記測定装置は、さらに、
第1トランスと、
前記第1トランスのコアに1回だけ通され、前記半導体デバイスの前記ゲート端子と前記ソース端子との間に接続される第1配線と、
前記第1トランスのコアにN回巻きつけられ、一端が前記Lc端子に接続され、他端が測定時に接地される第2配線と、
を備え、
前記AC信号の角周波数をω、前記第1配線のインダクタンスをL
S_6A
、前記第2配線のインダクタンスをL
S_6B
、前記半導体デバイスのゲート-ソース間寄生容量をC
GS
とすると、
ωL
S_6A
<1/(ωC
GS
)、および、
ωL
S_6B
/N

<1/(ωC
GS

の関係が満たされる、
半導体デバイスの容量の測定装置。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
ωL
S_6A
+ωL
S_6B
/N

が、1/(ωC
GS
)の5%未満である、
請求項1に記載の半導体デバイスの容量の測定装置。
【請求項3】
AC信号を出力するHc端子、電流をモニタするLc端子、電圧をモニタするHp端子およびLp端子およびGND端子を有するLCRメータを備え、3端子の半導体デバイスの容量を測定する測定装置であって、
測定対象となる半導体デバイスのドレイン端子は前記Hc端子および前記Hp端子に接続され、
前記半導体デバイスのゲート端子は前記Lp端子に接続され、
前記半導体デバイスのソース端子は前記GND端子に接続され、
前記測定装置は、さらに、
第1トランスと、
第2トランスと、
前記第1トランスのコアに1回だけ通され、前記半導体デバイスの前記ゲート端子と前記ソース端子との間に接続される第1配線と、
前記第1トランスのコアおよび前記第2トランスのコアのそれぞれにN回巻きつけられ、両端が測定時に接地される第2配線と、
前記第2トランスのコアに1回通され、一端が前記Lc端子に接続され、他端が測定時に接地される第3配線と、
を備え、
前記AC信号の角周波数をω、前記第3配線のインダクタンスをL
S_6C
、前記半導体デバイスのゲート-ソース間寄生容量をC
GS
とすると、
ωL
S_6C
<1/(ωC
GS

の関係が満たされる、
半導体デバイスの容量の測定装置。
【請求項4】
前記第1配線のインダクタンスをL
S_6A
、前記第2配線のインダクタンスをL
S_6B
とすると、ωL
S_6A
+ωL
S_6B
/N

+ωL
S_6C
が、1/(ωC
GS
)の5%未満である、
請求項3に記載の半導体デバイスの容量の測定装置。
【請求項5】
AC信号を出力するHc端子、電流をモニタするLc端子、電圧をモニタするHp端子およびLp端子およびGND端子を有するLCRメータを備え、3端子の半導体デバイスの容量を測定する測定装置であって、
測定対象となる半導体デバイスのドレイン端子は前記Hc端子および前記Hp端子に接続され、
前記半導体デバイスのゲート端子は前記Lp端子に接続され、
前記半導体デバイスのソース端子は前記GND端子に接続され、
前記測定装置は、さらに、
第1トランスと、
第2トランスと、
第3トランスと、
前記第1トランスのコアに1回だけ通され、前記半導体デバイスの前記ゲート端子と前記ソース端子との間に接続される第1配線と、
前記第1トランスのコアおよび前記第2トランスのコアのそれぞれに1回通された環状の第2配線と、
前記第2トランスのコアおよび前記第3トランスのコアのそれぞれにN回巻きつけられ、両端が測定時に接地される第3配線と、
前記第3トランスのコアに1回通され、一端が前記Lc端子に接続され、他端が測定時に接地される第4配線と、
を備え、
前記AC信号の角周波数をω、前記第2配線のインダクタンスをL
S_6B
、前記第3配線のインダクタンスをL
S_6D
、前記半導体デバイスのゲート-ソース間寄生容量をC
GS
とすると、
ωL
S_6B
<<1/(ωC
GS
) ・・・(4)
ωL
S_6D
/N

<1/(ωC
GS
) ・・・(5)
の関係が満たされる、
半導体デバイスの容量の測定装置。
【請求項6】
前記第1配線のインダクタンスをL
S_6A
、前記第4配線のインダクタンスをL
S_6C
とすると、ωL
S_6A
+ωL
S_6B
+ωL
S_6D
/N

+ωL
S_6C
が、1/(ωC
GS
)の5%未満である、
請求項5に記載の半導体デバイスの容量の測定装置。
【請求項7】
トランスのコアに1回だけ通される配線の少なくとも一つはリッツ線である、
請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の半導体デバイスの容量の測定装置。
【請求項8】
AC信号を出力するHc端子、電流をモニタするLc端子、電圧をモニタするHp端子およびLp端子およびGND端子を有するLCRメータを備え、3端子の半導体デバイスの容量を測定する測定装置であって、
測定対象となる半導体デバイスのドレイン端子は前記Hc端子および前記Hp端子に接続され、
前記半導体デバイスのゲート端子は前記Lc端子および前記Lp端子に接続され、
前記半導体デバイスのソース端子は前記GND端子に接続され、
前記測定装置は、さらに、
非反転入力端子が前記半導体デバイスの前記ソース端子または前記ゲート端子の一方に接続され、反転入力端子が前記半導体デバイスの前記ソース端子または前記ゲート端子の他方に接続され、出力端子が前記反転入力端子に接続されたオペアンプを備える、
半導体デバイスの容量の測定装置。
【請求項9】
前記オペアンプの開ループ利得が、前記非反転入力端子と前記反転入力端子との間の電位差の20倍以上である、
請求項8に記載の半導体デバイスの容量の測定装置。
【請求項10】
前記半導体デバイスの前記ドレイン端子は、第1チョークコイルを介して電源に、第1ブロックコンデンサを介して前記Hc端子に、第2ブロックコンデンサを介して前記Hp端子に、それぞれ接続され、
前記半導体デバイスの前記ソース端子は、第2チョークコイルを介して接地される、
請求項1から請求項6、請求項8および請求項9のいずれか一項に記載の半導体デバイスの容量の測定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体デバイスの寄生容量の測定装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
トランジスタ(FET、MOSFET、IGBT等)などの3端子半導体デバイスの寄生容量は、インピーダンスの測定器であるLCRメータを使用して測定することができる。以下、寄生容量の測定対象となる半導体デバイスをDUT(Device Under Test)という。
【0003】
LCRメータは、AC(Alternating Current)信号を出力するH
cur
端子(以下「Hc端子」)と、電流をモニタするL
cur
端子(以下「Lc端子」)と、電圧をモニタするH
pot
端子(以下「Hp端子」)およびL
pot
端子(以下「Lp端子」)と、接地電位(GND)に設定されるGND端子とを備える。
【0004】
DUTのドレイン端子とソース端子との間に直流高電圧VCCを印加した状態で、LCRメータのHc端子からドレイン端子へAC信号を入力すると、AC信号に応じた電流がDUTのドレイン端子へ流れ込む。ドレイン端子に流れ込んだ電流は、DUT内でゲートとソースとに分流する。DUTのゲートへ流れた電流は、LCRメータのLc端子に入力されて測定される。DUTのソース端子はGND端子に接続されており、Lc端子はGND端子と同電位(イマジナリーGND)に設定されているため、ゲート端子とソース端子との間に電流は流れない。よって、Lc端子に入力された電流、すなわちゲート端子を流れた電流は、DUTのゲート-ドレイン間の寄生容量(C
GD
)のみを通った電流(I
CGD
)である。また、DUTのドレイン端子およびソース端子はそれぞれLCRメータのHp端子およびLp端子に接続されており、LCRメータによりDUTのゲート-ドレイン間の電圧(V
CD
)が測定される。
【0005】
LCRメータによって測定された電流I
CGD
および電圧V
CD
のそれぞれの振幅および位相から、DUTのゲート-ドレイン間の寄生容量C
GD
、すなわち帰還容量(C
RSS
)が算出される。
【0006】
電流I
CGD
および電圧V
CD
を測定する方法としては、DUTに接続される電流モニタ用の配線と電圧モニタ用の配線とを共通にした2端子測定法と、それらを別々にした4端子測定法とがある。
【0007】
2端子測定法は、測定回路を構成する配線、コネクタ等の部品点数を少なくして測定回路を単純化できるメリットがあるが、コネクタの接触抵抗や配線のインダクタンスなどが測定値に影響して測定精度が落ちるというデメリットがある。4端子測定法は、それとは逆で、コネクタの接触抵抗や配線のインダクタンスなどの影響を排除できるが、測定回路が複雑化する。
【0008】
例えば、下記の特許文献1には、2端子測定法において、コネクタの接触抵抗や配線のインダクタンスによる影響をキャンセルする技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2015-210120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
2端子測定法および4端子測定法のいずれにおいても、測定回路の配線を長くした場合や、高周波測定を行った場合などには、測定誤差が大きくなる現象が起きる。調査の結果、その原因は、ゲート端子とLc端子との間の配線インダクタンス(L

)と、ソース端子とGND端子(およびGuard(ガード))との間の配線インダクタンス(L

)とに原因があることが判明した。
(【0011】以降は省略されています)

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