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公開番号2025016722
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024194060,2023053356
出願日2024-11-06,2021-02-08
発明の名称環境形成装置
出願人エスペック株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類G01N 17/00 20060101AFI20250128BHJP(測定;試験)
要約【課題】対象物が収容される環境形成室の内部空間の温度分布を細密に制御。
【解決手段】環境形成装置は、対象物が収容される環境形成室の第1壁面側から空調室に流入した空気の温度を調節して空調空気を生成する第1空調手段と、第1壁面に対向する環境形成室の第2壁面側に配置され、第2壁面から第1壁面に向かう方向に、空調室から空調空気を送出する複数の送風ファンと、該複数の送風ファンの各々の回転速度を個別に制御する制御手段と、第1壁面側の複数の箇所に配置された複数の第1温度検出手段と、を備え、該制御手段は、複数の第1温度検出手段で検出される検出温度が目標制御温度に到達するまで第1空調手段を制御し、複数の第1温度検出手段のうちある特定の第1温度検出手段による検出温度が目標設定温度に到達していない場合には、複数の送風ファンのうち当該特定の第1温度検出手段に対応する特定の送風ファンの回転速度を増大させる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
対象物が収容される環境形成室と、
前記環境形成室に連通する空調室と、
前記環境形成室の第1壁面側から前記空調室に流入した空気の温度を調節することによって空調空気を生成する第1空調手段と、
前記第1壁面に対向する前記環境形成室の第2壁面側に配置され、前記第2壁面から前記第1壁面に向かう方向に、前記空調室から前記環境形成室に空調空気を送出する複数の送風ファンと、
前記複数の送風ファンの各々の回転速度を個別に制御する制御手段と、
前記第1壁面側の複数の箇所に配置された複数の第1温度検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記複数の第1温度検出手段で検出される検出温度が目標制御温度に到達するまで前記第1空調手段を制御し、前記複数の第1温度検出手段のうちある特定の第1温度検出手段による検出温度が前記目標設定温度に到達していない場合には、前記複数の送風ファンのうち当該特定の第1温度検出手段に対応する特定の送風ファンの回転速度を増大させる、環境形成装置。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記複数の第1温度検出手段と、前記複数の送風ファンとは、同数かつ同一のレイアウトで配置されている、請求項1に記載の環境形成装置。
【請求項3】
前記第2壁面側の複数の箇所に配置された複数の第2温度検出手段をさらに備える、請求項1又は2に記載の環境形成装置。
【請求項4】
前記複数の第2温度検出手段と、前記複数の送風ファンとは、同数かつ同一のレイアウトで配置されている、請求項3に記載の環境形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、環境形成装置に関し、特に、対象物が収容される環境形成室の内部空間の温度分布を細密に制御することが可能な環境形成装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品等の被試験物の性能等を評価するための試験として、環境試験が知られている。環境試験では、試験室内に収容された被試験物に対して温度等の環境ストレスを印加することにより、被試験物の性能等が評価される。また、環境試験を実施するための装置として、環境試験装置が知られている。背景技術に係る環境試験装置は、断熱性筐体に囲まれた試験室と、試験室に連通する空調室と、空調室内に配置されたヒータ及びクーラ等の空調装置と、空調装置によって生成された空調空気を空調室の通風路から試験室に送出する送風機とを備えて構成されている。送風機としては、1台の送風ファンが、試験室の一つの側壁側に位置するように配置されている。
【0003】
また、下記特許文献1には、試験室の上方の温度調節部内に配置された空調装置と、温度調節部内において左右方向に並んで配置された2台の遠心ファンと、試験室内の温度分布を検出する複数の温度センサとを備えた環境試験装置が開示されている。試験室と温度調節部から下方に伸びる送風路とを仕切る第1の仕切り壁には、上下左右方向に並ぶ多数の通風口が形成されている。同様に、第1の仕切り壁に対向して、試験室と温度調節部から下方に伸びる排気路とを仕切る第2の仕切り壁には、上下左右方向に並ぶ多数の通風口が形成されている。遠心ファンから送出された空調空気は、送風路を通って温度調節部から下方に案内され、第1の仕切り壁の通風口から試験室内に送出される。送出された空調空気は、試験室内を通過した後、第2の仕切り壁の通風口から排気され、排気路を通って上方の温度調節部に案内される。当該環境試験装置では、温度センサの検出結果に基づいて、試験室の内部空間のうち温度ばらつきの大きい領域に重点的に空調空気を送風することによって、試験室内の温度分布が均一になるように2台の遠心ファンの各々の送風量が個別に調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5969968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記背景技術に係る環境試験装置によると、1台の送風ファンが側壁の略中央部に配置されているため、試験室の内部空間の周縁部に送出される送風量は、中央部に送出される送風量よりも相対的に小さくなる。そのため、周縁部と中央部とで試験室の内部空間に温度差が生じることがあった。また、試験室内に複数の被試験物が並べて収容される場合には、送風機から送出された空調空気は上流の被試験物に遮られて下流の被試験物に届きにくくなることがあり、送風経路の上流側と下流側とで試験室の内部空間に温度差が生じることがあった。このように、上記背景技術に係る環境試験装置によると、様々な要因によって、試験室の内部空間の温度分布に意図しないばらつきが生じる場合があった。
【0006】
上記特許文献1に開示された環境試験装置によると、左右方向に並ぶ2台の遠心ファンの各々の送風量を個別に制御することによって、試験室内の左半領域と右半領域とで風量を互いに異ならせることができる。しかし、左半領域及び右半領域の各領域内に関しては、例えば左側の遠心ファンの送風量を増大すれば左半領域内の風量が全体的に増加し、例えば右側の遠心ファンの送風量を減少すれば右半領域内の風量が全体的に低下する。つまり、左半領域及び右半領域の各領域内の一部分のみの風量を増加又は低下させるという風量制御は不可能である。そのため、上記特許文献1に開示された環境試験装置によると、試験室の内部空間の温度分布を制御するにあたり、その制御の細密度が不十分な場合がある。
【0007】
また、上記特許文献1に開示された環境試験装置では、試験室の内部空間の温度分布を均一にすることが制御の目標とされている。しかし、環境試験の試験ステップの内容によっては必ずしも均一な温度分布が最適であるとは限らないため、試験ステップの内容に応じて、非均一な温度分布を含む所望の温度分布を試験室内に形成する手段の実現が望まれる。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、対象物が収容される環境形成室の内部空間の温度分布を細密に制御することが可能な環境形成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る環境形成装置は、対象物が収容される環境形成室と、前記環境形成室に連通する空調室と、前記環境形成室の第1壁面側から前記空調室に流入した空気の温度を調節することによって空調空気を生成する第1空調手段と、前記第1壁面に対向する前記環境形成室の第2壁面側において複数の方向に沿って並べて配置され、前記第2壁面から前記第1壁面に向かう方向に、前記空調室から前記環境形成室に空調空気を送出する複数の送風ファンと、前記複数の送風ファンの各々の回転速度を個別に制御する制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
【0010】
この態様に係る環境形成装置によれば、環境形成室の第2壁面側には複数の送風ファンが複数の方向に沿って並べて配置されており、制御手段は複数の送風ファンの各々の回転速度を個別に制御する。このように、複数の方向に沿って並べて配置された複数の送風ファンの各々の回転速度を個別に制御することにより、環境形成室内の各領域における空調空気の流れを任意に制御することができる。その結果、均一な温度分布及び非均一な温度分布を含めて、環境形成室の内部空間の温度分布を細密に制御することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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