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公開番号2025015252
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023118546
出願日2023-07-20
発明の名称車両用ガラスの評価用画像の撮影方法
出願人セントラル硝子プロダクツ株式会社
代理人藤央弁理士法人
主分類G01N 21/958 20060101AFI20250123BHJP(測定;試験)
要約【課題】ガラスに近接して配置されたカメラで車両用ガラスを透過する光を撮影し、車両用ガラスの特性を評価する。
【解決手段】車両用ガラスの評価用画像を撮影する方法であって、前記車両用ガラスは、車両に取り付けられる際に車載センサが車内から車外を観測するための窓領域と、前記窓領域を囲む光を透過しない遮蔽部とを有し、所定の模様が描かれたターゲットを撮影する撮像装置の光軸上に前記窓領域が位置するように、前記車両用ガラスを配置する第1手順と、前記撮像装置が、前記撮像装置の光軸が前記窓領域の中央領域を通過する向きで前記ターゲットを垂直に撮影する第2手順と、前記撮像装置が、前記窓領域と前記遮蔽部の境界を含むように前記ターゲットを撮影する第3手順とを含む。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
車両用ガラスの評価用画像を撮影する方法であって、
前記車両用ガラスは、車両に設置される際に車載センサが車内から車外を観測するための窓領域と、前記窓領域を囲む光を透過しない遮蔽部とを有し、
所定の模様が描かれたターゲットを撮影する撮像装置の光軸上に前記窓領域が位置するように、前記車両用ガラスを配置する第1手順と、
前記撮像装置が、前記車載センサが設置された場合の前記車載センサのレンズの主点の位置及び前記撮像装置の光軸が前記窓領域の中央領域を通過し、前記ターゲットを垂直方向から撮影する第2手順と、
前記撮像装置が、前記主点の位置及び前記窓領域を通過する別方向から前記ターゲットを撮影する第3手順とを含む方法。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第3手順における前記別方向は、水平面における右方向及び左方向の少なくとも一つであることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記第3手順における前記別方向は、垂直面における上方向及び下方向の少なくとも一つであることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の方法であって、
前記第3手順において、前記撮像装置が、
前記右方向から前記ターゲットを撮影する場合、前記窓領域と前記遮蔽部の左側境界から内側に30mmの範囲を含むように前記ターゲットを撮影し、
前記左方向から前記ターゲットを撮影する場合、前記窓領域と前記遮蔽部の右側境界から内側に30mmの範囲を含むように前記ターゲットを撮影し、
前記上方向から前記ターゲットを撮影する場合、前記窓領域と前記遮蔽部の下側境界から内側に30mmの範囲を含むように前記ターゲットを撮影し、
前記下方向から前記ターゲットを撮影する場合、前記窓領域と前記遮蔽部の上側境界から内側に30mmの範囲を含むように前記ターゲットを撮影することを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2手順と前記第3手順の実行順序は、前記第2手順の後に前記第3手順を行う、又は、前記第3手順の後に前記第2手順を行う、のいずれかであることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1手順では、前記ターゲットは、前記車載センサの光軸と垂直に配置され、
前記ターゲットは、前記車載センサの光軸と交わる点を含む領域において、描かれる模様を構成する評価用パターンのピッチが0.1mm以下であることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記撮像装置の画角は、前記車載センサの画角より小さいことを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記車両用ガラスが分割された各領域において、前記第2手順及び前記第3手順で前記ターゲットを撮影することを特徴とする方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書の開示は、車両用ガラスの透視歪みを測定する方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、遠方に設置されたカメラで車両用ガラスを透過する光によって、車両用ガラスの特性を評価していた。昨今、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システム(AD)が導入され、車両用ガラスの窓領域から車外を監視する車載センサが車両用ガラスに近接して設けられる。
【0003】
特許文献1には、所定基線長を隔てて配設された2台のカメラを有するステレオカメラと、前記ステレオカメラの前方に配置されて、前記各カメラの対応する格子点にセンタマーカを配設した格子チャートと、前記ステレオカメラと前記格子チャートとの間に介在自在な保護フードと、前記格子チャートを前記各カメラで撮像し、該格子チャートの各格子点の座標を求める特性検出部と、前記特性検出部で求めた前記各格子点の座標とそれに対応する理想座標との差から幾何歪補正データを格子点毎に記憶する幾何テーブルを、前記保護フードが介在されていない状態と、前記保護フードを異なる種類毎に介在させた状態とでそれぞれ作成する幾何テーブル作成部と、前記幾何テーブル作成部で作成した前記幾何テーブルを記憶するデータ記憶部と、前記データ記憶部に記憶されている複数の前記幾何テーブルを組み合わせ、該各幾何テーブルに記憶されている前記幾何歪補正データにて前記ステレオカメラと前記各保護フードとの幾何学的歪を除去し或いは異なる保護フードの幾何学的歪を再現するキャリブレーション演算部とを備えることを特徴とする幾何歪除去再現装置が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、車両用のウィンドシールドガラスの検査方法であって、車両内部の所定の位置に搭載されることになる車載用撮像装置の目標認識率を設定し、前記目標認識率に関連付けられたコントラスト比閾値を設定し、ウィンドシールドガラスと、前記車載用撮像装置と同一の性能を有する撮像装置と、の相対位置関係が、車両完成時におけるウィンドシールドガラスと前記車載用撮像装置との相対位置関係に一致するように前記ウィンドシールドガラス及び前記撮像装置を配置し、前記撮像装置から所定の距離だけ離間した位置に配置された黒白チャートを前記ウィンドシールドガラスを介して前記撮像装置を用いて撮像し、前記黒白チャートは、黒輝度の基準値を演算可能な基準黒領域と、白輝度の基準値を演算可能な基準白領域と、互いに同一の幅を有するとともに幅方向に隣接している黒領域と白領域との組が、各組が前記幅方向に隣接するように少なくとも1組以上配列された領域である縞模様領域と、を含み、前記撮像装置により撮像された撮像画像に含まれる前記黒白チャートの前記縞模様領域の前記黒領域と前記白領域とを横断するように延びている仮想線分上における前記縞模様領域の最大輝度と最小輝度との差分を前記基準黒領域の輝度と前記基準白領域の輝度との間で規格化した値であるコントラスト比を演算し、前記演算されたコントラスト比が前記コントラスト閾値より大きいというコントラスト比条件が成立している場合、前記ウィンドシールドガラスを良品であると判定する、車両用のウィンドシールドガラスの検査方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-62198号公報
特開2022-15847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車両用ガラスの特性の測定は、ガラス全体を平行光で測定していることにより、車載センサと異なる特性を測定している。また、車載センサは測定用カメラより広角なので、センサと同位置にカメラを置くと、センサが撮影する広角の全領域の測定が困難である。仮に、画角が広いレンズを用いて窓領域全体を撮影した画像は、窓領域の中心部ではレンズの歪の影響が小さいものの、窓領域の端部ではレンズの歪の影響が大きくなる。このようにレンズの歪みが大きい画像では、車両用ガラスの特性の正確な評価が困難である。特に、ADAS/AD用のカメラは高画角化及び高精細化が想定され、高解像度のカメラで撮影された高精細な画像に基づいて正確に車両を制御するためのガラスの品質を保証する必要がある。
【0007】
このため、ガラスに近接して配置されたカメラで車両用ガラスを透過する光を撮影し、車両用ガラスの特性を評価することが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の開示(1)は、車両用ガラスの評価用画像を撮影する方法であって、前記車両用ガラスは、車両に設置される際に車載センサが車内から車外を観測するための窓領域と、前記窓領域を囲む光を透過しない遮蔽部とを有し、所定の模様が描かれたターゲットを撮影する撮像装置の光軸上に前記窓領域が位置するように、前記車両用ガラスを配置する第1手順と、前記撮像装置が、前記車載センサが設置された場合の前記車載センサのレンズの主点の位置及び前記撮像装置の光軸が前記窓領域の中央領域を通過し、前記ターゲットを垂直方向から撮影する第2手順と、前記撮像装置が、前記主点の位置及び前記窓領域を通過する別方向から前記ターゲットを撮影する第3手順とを含む方法である。
【0009】
本明細書の開示(2)は、開示(1)に記載の方法であって、前記第3手順における前記別方向は、水平面における右方向及び左方向の少なくとも一つであることを特徴とする方法である。
【0010】
本明細書の開示(3)は、開示(1)に記載の方法であって、前記第3手順における前記別方向は、垂直面における上方向及び下方向の少なくとも一つであることを特徴とする方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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