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公開番号2025014955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117952
出願日2023-07-20
発明の名称地すべり面形状の推定方法
出願人奥山ボーリング株式会社
代理人個人,個人
主分類G01C 7/02 20060101AFI20250123BHJP(測定;試験)
要約【課題】地すべり発生前の地形と地すべり発生後の地形の変位測定値に基づき、迅速性及び容易性に特に優れ、かつ一定の精度を満たす、すべり面形状を推定する手法を提供する。
【解決手段】変位測定値から観測点の移動ベクトルを算出し、該移動ベクトルの勾配に基づきグループ分けし、該グループごとの代表移動ベクトルを求め、前記グループの起点において、鉛直方向の分割線によって分割し、前記グループの起点から、同グループの代表移動ベクトルの勾配で地すべり末端部終点11とを結ぶ仮想線を、次グループの分割線との交点まで描画し、順次次グループの交点から、次グループの代表移動ベクトルの勾配で地すべり末端部終点11とを結ぶ仮想線を、さらに次のグループの分割線との交点まで描画し、グループごとに前記地すべり頭部の起点10から、降順に前記地すべり末端部の終点11まで描画する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
地表の変位測定値から2次元鉛直断面における地すべり面形状を推定し、
地すべり頭部を起点とし、地すべり末端部である終点までの地すべり面を描画する方法において、
前記変位測定値から観測点の移動ベクトルを算出し、
前記移動ベクトルの勾配に基づき前記移動ベクトルをグループ分けし、
前記グループごとの代表移動ベクトルを求め、
前記グループの起点において、鉛直方向の分割線によって分割し、
前記グループの起点から、同グループの代表移動ベクトルの勾配で地すべり末端部終点とを結ぶ仮想線を、次グループの分割線との交点まで描画し、
順次次グループの交点から、次グループの代表移動ベクトルの勾配で地すべり末端部終点とを結ぶ仮想線を、さらに次のグループの分割線との交点まで描画し、
前記グループの地すべり末端部終点位置まで、グループごとに地すべり面を描画し、
前記地すべり頭部の起点から、降順に前記地すべり末端部の終点まで描画することを特徴とする地すべり面形状の推定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地すべり発生前の地形と地すべり発生後の地形の変位測定値に基づき、地すべりのすべり面形状を推定する方法に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
地すべり面形状は、地すべり発生現場の地形や地質、発生原因(切土工事、または、地震や豪雨等の自然現象を誘因として発生する等)によって異なる。また、地すべり面形状の推定を必要とする機会の多くは災害発生時であり、迅速で、かつ精度の高い地すべり面形状の把握を行い、規模や特性に合わせた対策をとることによって、災害復旧活動の安全性を確保し、二次災害の危険性を回避・軽減することができる。つまりは、迅速性、容易性及び地形や地質、発生原因を踏まえた一定の精度を担保する方法が最も望まれる。
特許文献1には、「地すべり土塊を鉛直方向の分割線によって複数のブロックに分割するとともに、変位測定手段が各ブロックの地表に設置されるように分割し、該ブロック毎の地すべり面を高次多項式で設定し、ブロック毎に最小二乗法による正規方程式を組立てて前記ブロック毎の高次多項式のパラメータを少なくとも1つの既知の境界条件に基づいて求め、算出されたブロック毎の前記高次多項式を連ねて地すべり土塊全体のすべり面形状を推定する」とする地すべり面形状の推定方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008―202994公報
特許第7170575号公報
地すべりのすべり面形状推定技術pdf 出典:国立研究開発法人 土木研究所 土砂管理研究グループ 地すべりチームホームページ内 地すべり線の形状推定法・すべり線推定プログラム Copyright (C) 国立研究開発法人土木研究所
地表面変位計測による地すべり規模 推定システムに関する共同研究 出典:共同研究報告 整理番号第451 Cooperative Research Report of PWRI No.451 January 2013 編集・発行:独立行政法人土木研究所
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示された技術を用いて地すべり面の形状を推定するためには、高次多項式や誤差式を用いた計算を要し、電子計算機および実行するためのソフトウェアを用いずに算出することは困難であり、かつ、時間を要する。そのため、計測値を分析するための機器、専用ソフトウェアの準備やプログラムの操作が必須となる。
【0005】
さらに、前記技術を説明した資料である非特許文献1によると、前記技術により地すべり面形状を推定するにあたり、地形データ、計測点の座標、変状(クラックや押し出し)が表れている位置の座標(地すべりの頭部とすべり面末端の位置)、計測点における地表面変位ベクトルの入力を要する上、その解析結果の精度を上げるためには、ブロック区分線の設定 、地中境界点の設定、 頭部滑落崖や亀裂の勾配について入力することが望ましいとされており、知識や経験の有無によって推定される結果の精度が左右されてしまうことがわかる。併せて、地形や地質等の条件によっては、算出されたすべり面の推定結果が実際のすべり面の形状と乖離する課題も生じている。そのため、精度の高い結果を求めるためのプログラム実行は容易であると言い難く、また、迅速性についても必ず担保されるとは言えない。
【0006】
そこで、本発明は、地すべり発生前の地形と地すべり発生後の地形の変位測定値に基づき、地すべり面形状を迅速で容易、かつ、一定の精度を満たして推定する手法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、地表の変位測定値から2次元鉛直断面における地すべり面形状を推定し、地すべり頭部を起点とし、地すべり末端部である終点までの地すべり面を描画する方法において、前記変位測定値から観測点の移動ベクトルを算出し、前記移動ベクトルの勾配に基づき前記移動ベクトルをグループ分けし、前記グループごとの代表移動ベクトルを求め、前記グループの起点において、鉛直方向の分割線によって分割し、前記グループの起点から、同グループの代表移動ベクトルの勾配で地すべり末端部終点とを結ぶ仮想線を、次グループの分割線との交点まで描画し、順次次グループの交点から、次グループの代表移動ベクトルの勾配で地すべり末端部終点とを結ぶ仮想線を、さらに次のグループの分割線との交点まで描画し、前記グループの地すべり末端部終点位置まで、グループごとに地すべり面を描画し、前記地すべり頭部の起点から、降順に前記地すべり末端部の終点まで描画し、地すべり面形状を推定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、地すべり発生前の地形と地すべり発生後の地形の変位測定値に基づき、地すべり面形状を迅速で容易、かつ、一定の精度を満たして推定する手法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
UAVレーザ測量による地すべり発生前と地すべり発生後の2時期の地形測量の説明図。
地すべり発生前と地すべり発生後の2時期の地形測量結果リストの表形式図。
地すべり前後の地形と当初のすべり面(頭部、滑落崖周辺の移動ベクトルの勾配、末端部を基に描画した地すべり面)の説明図。
本発明による地すべり面形状の描画1の説明図。
本発明による地すべり面形状の描画2の説明図。
本発明による地すべり面形状の描画3の説明図。
本発明による地すべり面形状の描画4の説明図。
本発明による地すべり面形状の描画5の説明図。
本発明による地すべり面形状の描画6の説明図。
本発明に係る地すべり面形状の推定方法により描画したすべり面とボーリング結果を反映した実際のすべり面との比較説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図を参照しつつ説明する。但し、この実施の形態に記載されている装置、形状等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲を限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(【0011】以降は省略されています)

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