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公開番号2025013665
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024197520,2023127995
出願日2024-11-12,2018-12-17
発明の名称画像符号化装置、画像符号化方法、画像復号装置、画像復号方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 19/126 20140101AFI20250117BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 長方形の直交変換に対応した量子化マトリクスの生成技術を提供すること。
【解決手段】 8×8のサイズの第1の量子化マトリクスの要素を水平方向において増やさずに第1の量子化マトリクスの1列目、3列目、5列目、7列目の全ての要素を除くようにして8×8のサイズの第1の量子化マトリクスの要素を水平方向において減らす。第1の量子化マトリクスにおけるm行2n列(m、nは0以上の整数)の要素を第2の量子化マトリクスの2m行n列の要素および(2m+1)行n列の要素として配置するようにして8×8のサイズの第1の量子化マトリクスの要素を垂直方向に増やすことにより、第2の量子化マトリクスを生成する。第1の量子化マトリクスから8×16のサイズの第3の量子化マトリクスを生成可能である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像を符号化する画像符号化装置であって、
8×8のサイズを有する第1の量子化マトリクスから、4×16のサイズ(前記4×16のサイズは水平方向に4のサイズであり垂直方向に16のサイズであることを示す)を有する第2の量子化マトリクスを生成する生成手段と、
前記4×16のサイズに対応するサイズのサブブロック内の変換係数を、前記第2の量子化マトリクスを用いて量子化する量子化手段と、を備え、
前記第1の量子化マトリクスはr番目の行およびr番目の列(rは0≦r≦7を満たす整数)を有し、前記第2の量子化マトリクスはp番目の行およびq番目の列(pは0≦p≦15を満たす整数であり、qは0≦q≦3を満たす整数)を有し、
前記生成手段は、少なくとも、
(a)前記第1の量子化マトリクスから前記第2の量子化マトリクスを生成するときに前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を水平方向において増やさずに前記第1の量子化マトリクスの1列目、3列目、5列目、および7列目の全ての要素を除くようにして前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を水平方向において直接的に減らし、且つ、
(b)前記第1の量子化マトリクスにおけるm行2n列(m、nは0以上の整数)の要素を前記第2の量子化マトリクスの2m行n列の要素および前記第2の量子化マトリクスの(2m+1)行n列の要素として配置するようにして前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を垂直方向に増やすことにより、
前記第2の量子化マトリクスを生成し、
前記生成手段は、前記第1の量子化マトリクスから8×16のサイズ(前記8×16のサイズは水平方向に8のサイズであり垂直方向に16のサイズであることを示す)の第3の量子化マトリクスを生成可能である
ことを特徴とする画像符号化装置。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
更に、
前記第1の量子化マトリクスを符号化する符号化手段と、
前記画像の符号化データと前記第1の量子化マトリクスの符号化データとを含むビットストリームを出力する手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
【請求項3】
前記4×16のサイズに対応するサイズのサブブロックに対する変換処理が行われる場合において、前記第1の量子化マトリクスから前記第2の量子化マトリクスを生成する処理は実行可能であり、
前記4×16のサイズに対応するサイズのサブブロックに対する変換処理が行われない場合において、前記第1の量子化マトリクスから前記第2の量子化マトリクスを生成する処理は実行されないことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
【請求項4】
前記4×16のサイズに対応するサイズの前記サブブロックは、16×16のサイズのブロックを垂直三分割で分割することにより得られた、前記4×16のサイズの第1のサブブロックと8×16のサイズの第2のサブブロックと前記4×16のサイズの第3のサブブロックとを含む3つのサブブロックのうちの前記第1のサブブロックまたは前記第3のサブブロックに対応することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
【請求項5】
更に、
前記生成手段は、
前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスから、16×4のサイズ(前記16×4のサイズは水平方向に16のサイズであり垂直方向に4のサイズであることを示す)を有する第4の量子化マトリクスを生成し、
前記第4の量子化マトリクスはs番目の行およびt番目の列(sは0≦s≦3を満たす整数であり、tは0≦t≦15を満たす整数)を有し、
前記生成手段は、少なくとも、
(a)前記第1の量子化マトリクスから前記第4の量子化マトリクスを生成するときに前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を垂直方向において増やさずに前記第1の量子化マトリクスの1行目、3行目、5行目、および7行目の全ての要素を除くようにして前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を垂直方向において直接的に減らし、且つ、
(b)前記第1の量子化マトリクスにおける2m行n列(m、nは0以上の整数)の要素を前記第4の量子化マトリクスのm行2n列の要素および前記第4の量子化マトリクスのm行(2n+1)列の要素として配置するようにして前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を水平方向に増やすことにより、
前記第4の量子化マトリクスを生成し、
前記量子化手段は、前記16×4のサイズに対応するサイズのサブブロック内の変換係数を、前記第4の量子化マトリクスを用いて量子化する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
【請求項6】
前記4×16のサイズに対応するサイズのサブブロック、および、前記16×4のサイズに対応するサイズのサブブロック、に対する変換処理が行われない場合において、前記第1の量子化マトリクスから前記第2の量子化マトリクスを生成する処理と、前記第1の量子化マトリクスから前記第4の量子化マトリクスを生成する処理は実行されないことを特徴とする請求項5に記載の画像符号化装置。
【請求項7】
前記16×4のサイズに対応するサイズのサブブロックは、16×16のサイズのブロックを水平三分割で分割することにより得られた、前記16×4のサイズの第1のサブブロックと16×8のサイズの第2のサブブロックと前記16×4のサイズの第3のサブブロックとを含む3つのサブブロックのうちの前記第1のサブブロックまたは前記第3のサブブロックに対応することを特徴とする請求項5に記載の画像符号化装置。
【請求項8】
前記符号化手段は、少なくとも、
(a)前記第1の量子化マトリクスの第0行第0列目の要素と、所定の値との差分値を符号化し、
(b)所定の走査順において前記第0行第0列目の要素の次の要素である前記第1の量子化マトリクスの第1行第0列目の要素と、前記第1の量子化マトリクスの前記第0行第0列目の要素との差分値を符号化し、
(c)前記所定の走査順において前記第1行第0列目の次の要素である前記第1の量子化マトリクスの第0行第1列目の要素と、前記第1の量子化マトリクスの前記第1行第0列目の要素との差分値を符号化し、
(d)前記所定の走査順において前記第0行第1列目の次の要素である前記第1の量子化マトリクスの第2行第0列目の要素と、前記第1の量子化マトリクスの第0行第1列目の要素と、の差分値を符号化するようにして、
前記第1の量子化マトリクスを符号化する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
【請求項9】
符号化された画像を復号する画像復号装置であって、
8×8のサイズを有する第1の量子化マトリクスから、4×16のサイズ(前記4×16のサイズは水平方向に4のサイズであり垂直方向に16のサイズであることを示す)を有する第2の量子化マトリクスを生成する生成手段と、
前記4×16のサイズに対応するサイズのサブブロック内の量子化された変換係数を、前記第2の量子化マトリクスを用いて逆量子化する逆量子化手段と、を備え、
前記第1の量子化マトリクスはr番目の行およびr番目の列(rは0≦r≦7を満たす整数)を有し、前記第2の量子化マトリクスはp番目の行およびq番目の列(pは0≦p≦15を満たす整数であり、qは0≦q≦3を満たす整数)を有し、
前記生成手段は、少なくとも、
(a)前記第1の量子化マトリクスから前記第2の量子化マトリクスを生成するときに前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を水平方向において増やさずに前記第1の量子化マトリクスの1列目、3列目、5列目、および7列目の全ての要素を除くようにして前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を水平方向において直接的に減らし、且つ、
(b)前記第1の量子化マトリクスにおけるm行2n列(m、nは0以上の整数)の要素を前記第2の量子化マトリクスの2m行n列の要素および前記第2の量子化マトリクスの(2m+1)行n列の要素として配置するようにして前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を垂直方向に増やすことにより、
前記第2の量子化マトリクスを生成し、
前記生成手段は、前記第1の量子化マトリクスから8×16のサイズ(前記8×16のサイズは水平方向に8のサイズであり垂直方向に16のサイズであることを示す)の第3の量子化マトリクスを生成可能である
ことを特徴とする画像復号装置。
【請求項10】
前記4×16のサイズに対応するサイズのサブブロックに対する変換処理が行われる場合において、前記第1の量子化マトリクスから前記第2の量子化マトリクスを生成する処理は実行可能であり、
前記4×16のサイズに対応するサイズのサブブロックに対する変換処理が行われない場合において、前記第1の量子化マトリクスから前記第2の量子化マトリクスを生成する処理は実行されないことを特徴とする請求項9に記載の画像復号装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像の符号化技術および復号技術に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
動画像の圧縮記録の符号化方式として、HEVC(High Efficiency Video Coding)符号化方式(以下、HEVCと記す)が知られている。HEVCでは符号化効率向上のため、従来のマクロブロック(16画素×16画素)より大きなサイズの基本ブロックが採用された。この大きなサイズの基本ブロックはCTU(Coding Tree Unit)と呼ばれ、そのサイズは最大64画素×64画素である。CTUはさらに予測や変換を行う単位となるサブブロックに分割される。
【0003】
また、HEVCにおいては、量子化マトリクスと呼ばれる、直交変換を施した後の係数(以下、直交変換係数と記す)を、周波数成分に応じて重み付けをする為のマトリクスが用いられている。人間の視覚には劣化が目立ちにくい高周波成分のデータをより削減することで、画質を維持しながら圧縮効率を高めることが可能となっている。特許文献1には、このような量子化マトリクスを符号化する技術が開示されている。
【0004】
近年、HEVCの後継としてさらに高効率な符号化方式の国際標準化を行う活動が開始された。JVET(Joint Video Experts Team)がISO/IECとITU-Tの間で設立され、VVC(Versatile Video Coding)符号化方式(以下、VVC)として標準化が進められている。符号化効率向上のため、従来の正方形サブブロックベースのイントラ予測・直交変換方法に加え、長方形サブブロックベースのイントラ予測・直交変換方法が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-38758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
VVCにおいても、HEVCと同様に量子化マトリクスの導入が検討されている。さらにVVCでは、正方形だけでなく長方形のサブブロック分割およびそれに対応した直交変換の形状が検討されている。それぞれの直交変換係数の分布は直交変換の形状によって異なるため、直交変換の形状に応じて最適な量子化マトリクスを適用することが望ましい。しかしながら、全ての直交変換形状に対して個別の量子化マトリクスを定義すると、量子化マトリクスの符号量が不必要に増大する。本発明では、長方形の直交変換に対応した量子化マトリクスの生成技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一様態は、画像を符号化する画像符号化装置であって、8×8のサイズを有する第1の量子化マトリクスから、4×16のサイズ(前記4×16のサイズは水平方向に4のサイズであり垂直方向に16のサイズであることを示す)を有する第2の量子化マトリクスを生成する生成手段と、前記4×16のサイズに対応するサイズのサブブロック内の変換係数を、前記第2の量子化マトリクスを用いて量子化する量子化手段と、を備え、前記第1の量子化マトリクスはr番目の行およびr番目の列(rは0≦r≦7を満たす整数)を有し、前記第2の量子化マトリクスはp番目の行およびq番目の列(pは0≦p≦15を満たす整数であり、qは0≦q≦3を満たす整数)を有し、前記生成手段は、少なくとも、(a)前記第1の量子化マトリクスから前記第2の量子化マトリクスを生成するときに前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を水平方向において増やさずに前記第1の量子化マトリクスの1列目、3列目、5列目、および7列目の全ての要素を除くようにして前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を水平方向において直接的に減らし、且つ、(b)前記第1の量子化マトリクスにおけるm行2n列(m、nは0以上の整数)の要素を前記第2の量子化マトリクスの2m行n列の要素および前記第2の量子化マトリクスの(2m+1)行n列の要素として配置するようにして前記8×8のサイズを有する前記第1の量子化マトリクスの要素を垂直方向に増やすことにより、前記第2の量子化マトリクスを生成し、前記生成手段は、前記第1の量子化マトリクスから8×16のサイズ(前記8×16のサイズは水平方向に8のサイズであり垂直方向に16のサイズであることを示す)の第3の量子化マトリクスを生成可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の構成によれば、長方形の直交変換に対応した量子化マトリクスの生成技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
画像符号化装置の機能構成例を示すブロック図。
画像復号装置の機能構成例を示すブロック図。
入力画像および量子化マトリクスの符号化処理のフローチャート。
ビットストリームの復号処理のフローチャート。
コンピュータ装置のハードウェア構成例を示すブロック図。
ビットストリームの構成例を示す図。
分割方法の一例を示す図。
オリジナル量子化マトリクスの一例を示す図。
量子化マトリクスの一例を示す図。
量子化マトリクスの一例を示す図。
(a)は走査方法を示す図、(b)は差分行列1000を示す図。
符号化テーブルの構成例を示す図。
量子化マトリクスの一例を示す図。
量子化マトリクスの一例を示す図。
量子化マトリクスの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載した構成の具体的な実施形態の1つである。
(【0011】以降は省略されています)

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