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公開番号
2025013592
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024195436,2023558107
出願日
2024-11-07,2020-12-02
発明の名称
非晶質タングステン酸融合体およびこれを利用して製造されたタングステン酸化物
出願人
ベストアール カンパニー リミテッド
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
C01G
41/00 20060101AFI20250117BHJP(無機化学)
要約
【課題】タングステン酸の一次粒子を凝集させて形成した非晶質タングステン酸融合体を提供する。
【解決手段】本発明は、タングステン酸一次粒子を凝集させて形成した非晶質タングステン酸融合体に関し、前記非晶質タングステン酸融合体は、前記タングステン酸一次粒子間に相互連結されて房状の構造を形成していることを特徴とする、非晶質タングステン酸融合体を提供する。本発明の一実施例によれば、APT工程を進行しないことで工程費用を減らし、大気および水質汚染排出物質を大幅に減少させた環境にやさしい・低費用工程技術を提供することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
タングステン酸一次粒子を凝集させて形成した非晶質タングステン酸融合体に関し、
前記非晶質タングステン酸融合体は、前記タングステン酸一次粒子間に相互連結されて房状の構造を形成していることを特徴とする、非晶質タングステン酸融合体。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記タングステン酸一次粒子の形状は、球形、針状またはこれらの組み合わせであることを特徴とする、請求項1に記載の非晶質タングステン酸融合体。
【請求項3】
前記タングステン酸一次粒子は、直径0.01ないし2.0μmの球形粒子であることを特徴とする、請求項1に記載の非晶質タングステン酸融合体。
【請求項4】
前記タングステン酸一次粒子は、長さ(L)が0.01ないし1.8μmであり、
面積比(aspect ratio、L/D)が12ないし24である針状粒子であることを特徴とする、請求項1に記載の非晶質タングステン酸融合体。
【請求項5】
前記非晶質タングステン酸融合体の直径は、30μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の非晶質タングステン酸融合体。
【請求項6】
前記非晶質タングステン酸融合体の、レーザー回折散乱式粒度分布測定法によって測定して得られる粒度分布によるD
50
は、5ないし12μmであることを特徴とする、請求項1に記載の非晶質タングステン酸融合体。
【請求項7】
前記非晶質タングステン酸融合体の直径の標準偏差は、1.5ないし7μmであることを特徴とする、請求項1に記載の非晶質タングステン酸融合体。
【請求項8】
前記タングステン酸一次粒子の少なくとも80%以上が少なくとも5個以上互いに融着結合して凝集されたことを特徴とする、請求項1に記載の非晶質タングステン酸融合体。
【請求項9】
前記タングステン酸一次粒子は、針状粒子および球形粒子からなり、
前記タングステン酸一次粒子は、(針状粒子の重量):(球形粒子の重量)比が1:0.3ないし3であることを特徴とする、請求項2に記載の非晶質タングステン酸融合体。
【請求項10】
タングステン酸塩水溶液にアンモニウム化合物を含む第1添加剤を添加するステップ;
前記タングステン酸塩水溶液に酸性溶液を投入するステップ;および
前記酸性溶液を投入した後に、前記水溶液に過酸化水素およびフッ酸のうち少なくとも一つを含む第2添加剤を添加するステップ;を含む非晶質タングステン酸融合体の製造方法であって、
前記タングステン酸塩水溶液の比重は、1.01超え1.50未満であり、
前記酸性溶液は、前記タングステン酸塩水溶液100ml当たり20~80ml投入され、前記第1添加剤は、前記タングステン酸塩水溶液100ml当たり1~10g添加され、前記第2添加剤は、前記タングステン酸塩水溶液100ml当たり1~20ml添加され、
前記非晶質タングステン酸融合体は、タングステン酸一次粒子間に相互連結されて房状の構造を形成したものであり、
前記タングステン酸一次粒子の形状は、球形、針状またはこれらの組み合わせであることを特徴とする、非晶質タングステン酸融合体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、湿式工程によって製造されたタングステン酸融合体、これを利用して製造されたタングステン酸化物およびタングステン粉末に関し、より具体的には、湿式工程によって定形化されたタングステン酸融合体に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
先端産業の発展、4次産業の発展、環境に対する需要の増加で既存の最大タングステン需要先である工具および金型分野のタングステン使用量の増加とともに、半導体特殊ガス、SCR触媒、圧延部品、振動モーター、宇宙航空部品、薄膜、機能性セラミックス分野などでもタングステン使用量は速やかに増えている。
【0003】
急増するタングステン需要の大部分は、タングステン化合物(WF6gas、サーメットなど)、タングステンが含有された複合素材(SCR触媒、振動モーターなど)で、タングステンリサイクル技術の難易度が増加している現実である。
【0004】
主に使用されるタングステン素材としては、酸化タングステン(WO
3
)、タングステン粉末(W)および炭化タングステン粉末(WC)などがある。
【0005】
既存に開発されたタングステンリサイクル技術には、乾式法と湿式法がある。乾式法は、主にタングステン工具を多くのステップの熱処理を通じてWCを製造しているが、不純物のある廃棄物には適用し難く、リサイクル製品であるWCの純度と粒度制御が難しい限界を有している。
【0006】
一方、湿式工程は、アンモニウムパラタングステート(ammonium para tungstate、APT:(NH
4
)
10
W
12
O
41
・5H
2
O)製造工程を含む。APT製造工程は、アンモニアを利用してタングステン化合物を形成して結晶化させる工程であって、この過程で発生したアンモニアガスが排出するためには、大気環境基準に合うように処理設備を構築しなければならない。これは、タングステン素材の製造費用を大きく増加させるという問題があった。
【0007】
よって、本発明者らは、湿式法の限界であるAPT工程を代替できる新規な工程を導入し、多様なタングステン素材の原料として使用され得る、高純度の非晶質タングステン酸(H
2
WO
4
)を製造して本発明に至ることになった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述の問題を解決するために案出されたものであって、本発明の一実施例は、タングステン酸の一次粒子を凝集させて形成した非晶質タングステン酸融合体を提供する。
【0009】
また、本発明の他の一実施例は、非晶質タングステン酸融合体の粉末をか焼して製造されたタングステン酸化物を提供する。
【0010】
また、本発明の他の一実施例は、非晶質タングステン酸融合体の粉末を還元させて製造されたタングステン粉末を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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