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公開番号2025012421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115238
出願日2023-07-13
発明の名称製造モデル作成装置、製造モデル作成方法及びプログラム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G06F 30/10 20200101AFI20250117BHJP(計算;計数)
要約【課題】完成時の製品の設計情報である設計モデルから、製品を構成する部品の設計図や加工指示を含む製造モデルを作成することができる技術を提供する。
【解決手段】製造モデル作成装置は、複数の部品を組立てて製造される製品の完成体の設計情報である設計モデルに基づいて、前記部品の組立に必要な製造の指示情報を前記部品ごとに設定したプランモデルを作成する手段と、前記設計モデルから製造対象部品の部品情報を抽出し、抽出した前記部品情報に前記プランモデルから抽出した前記製造対象部品の前記指示情報を追加して、前記製造対象部品に対する製造指示を含む製造モデルを作成する手段と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の部品を組立てて製造される製品の完成体の設計情報である設計モデルに基づいて、前記部品の組立に必要な製造の指示情報を前記部品ごとに設定したプランモデルを作成する手段と、
前記設計モデルから製造対象部品の部品情報を抽出し、抽出した前記部品情報に前記プランモデルから抽出した前記製造対象部品の前記指示情報を追加して、前記製造対象部品に対する製造指示を含む製造モデルを作成する手段と、
を有する製造モデル作成装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記プランモデルを作成する手段は、前記完成体の３次元ＣＡＤモデルに前記プランモデルを追加した組立プラン用３次元モデルを作成し、表示する、
請求項１に記載の製造モデル作成装置。
【請求項３】
前記製造モデルを作成する手段は、前記完成体の３次元ＣＡＤモデルに前記製造モデルを追加した製造用３次元モデルを作成し、表示する、
請求項１または請求項２に記載の製造モデル作成装置。
【請求項４】
前記プランモデルは、前記製品の組立工程ごとに作成される、
請求項１または請求項２に記載の製造モデル作成装置。
【請求項５】
前記指示情報には、穴あけ、余肉、前記部品の持ち運びに使用するハンドルについての加工を指示する情報が含まれる、
請求項１または請求項２に記載の製造モデル作成装置。
【請求項６】
前記プランモデルを作成する手段は、前記設計モデルに変更があると、前記設計モデルのコピー先のデータにもその変更が反映される態様で前記設計モデルをコピーし、コピーされた前記設計モデルに基づいて、前記プランモデルを作成する、
請求項１または請求項２に記載の製造モデル作成装置。
【請求項７】
複数の部品を組立てて製造される製品の完成体の設計情報である設計モデルに基づいて、前記部品の組立に必要な製造の指示情報を前記部品ごとに設定したプランモデルを作成するステップと、
前記設計モデルから製造対象部品の部品情報を抽出し、抽出した前記部品情報に前記プランモデルから抽出した前記製造対象部品の前記指示情報を追加して、前記製造対象部品に対する製造指示を含む製造モデルを作成するステップと、
有する製造モデル作成方法。
【請求項８】
コンピュータに、
複数の部品を組立てて製造される製品の完成体の設計情報である設計モデルに基づいて、前記部品の組立に必要な製造の指示情報を前記部品ごとに設定したプランモデルを作成するステップと、
前記設計モデルから製造対象部品の部品情報を抽出し、抽出した前記部品情報に前記プランモデルから抽出した前記製造対象部品の前記指示情報を追加して、前記製造対象部品に対する製造指示を含む製造モデルを作成するステップと、
を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、製造モデル作成装置、製造モデル作成方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
航空機の製造では、航空機の完成体の設計情報である設計モデルに基づく型式証明が実施される。型式証明では、設計や製造工程に関する安全性の検査等が行われ、検査を通過しないと設計変更等が生じる。設計モデルは、航空機の完成体の設計情報であるが、製造のためには完成体の図面ではなく、航空機を構成する各部品の図面や加工指示が必要である。例えば、スキン、ストリンガー等の機体を構成する部品を製造し、複数の組立工程を経て航空機は完成するが、各組立工程では、部品に穴を開けてボルトやファスナー等によって部品を結合する。設計モデルには、穴の位置を指示する情報は含まれているが、具体的にどの組立工程で穴を開け、結合を行うかといった指示情報は含まれていない。また、組立工程では、完成時の機体には関係しない追加工を部品に施すことも多いが、追加工を行うためには設計モデルに含まれる情報とは異なる加工指示が必要である。航空機の場合、部品に対して穴あけ、余肉・タブ切断等の追加工を施しながら組立を行うため、部品単体の荷姿（例えば、穴やタブ、余肉などの形状要素）が完成時と組立時では異なり、部品製造用の設計図等（製造モデルと称する。）が別途必要となる。
【０００３】
従来は、設計モデルをベースに組立工程のプラン作業を行い、部品製造用の個別指示が必要な場合は要求仕様を提示し、部品製造時には、その要求に基づいて設計モデルから部品の製造モデルを作成していた。航空機の開発では設計モデルの変更が多いこともあり、製造モデルの作成には、多大な労力や時間を費やしている。また、設計モデルに部品製造の指示情報などを追加して管理する手法も考えられるが、この手法の場合には、設計モデルの情報量が膨大となり、設計モデルを使った処理が重くなる、開発フェーズにおける設計作業を邪魔する可能性があるといった課題がある。
【０００４】
特許文献１には、航空機を構成する部品の加工作業と締結作業を支援するグラフィカルビューを出力するシステムが開示されている。しかし、特許文献１の技術は、設計モデルからグラフィカルビューを作成する技術ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１５－７９５０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
製品完成時の状態を示す設計情報（設計モデル）から、製品を構成する部品に対する製造指示を含む製造モデルを効率よく作成する方法を提供する。
【０００７】
本開示は、上記課題を解決することができる製造モデル作成装置、製造モデル作成方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示に係る製造モデル作成装置は、複数の部品を組立てて製造される製品の完成体の設計情報である設計モデルに基づいて、前記部品の組立に必要な製造の指示情報を前記部品ごとに設定したプランモデルを作成する手段と、前記設計モデルから製造対象部品の部品情報を抽出し、抽出した前記部品情報に前記プランモデルから抽出した前記製造対象部品の前記指示情報を追加して、前記製造対象部品に対する製造指示を含む製造モデルを作成する手段と、を有する。
【０００９】
本開示に係る製造モデル作成方法は、複数の部品を組立てて製造される製品の完成体の設計情報である設計モデルに基づいて、前記部品の組立に必要な製造の指示情報を前記部品ごとに設定したプランモデルを作成するステップと、前記設計モデルから製造対象部品の部品情報を抽出し、抽出した前記部品情報に前記プランモデルから抽出した前記製造対象部品の前記指示情報を追加して、前記製造対象部品に対する製造指示を含む製造モデルを作成するステップと、有する。
【００１０】
本開示に係るプログラムは、コンピュータに、複数の部品を組立てて製造される製品の完成体の設計情報である設計モデルに基づいて、前記部品の組立に必要な製造の指示情報を前記部品ごとに設定したプランモデルを作成するステップと、前記設計モデルから製造対象部品の部品情報を抽出し、抽出した前記部品情報に前記プランモデルから抽出した前記製造対象部品の前記指示情報を追加して、前記製造対象部品に対する製造指示を含む製造モデルを作成するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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