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公開番号
2025006211
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106868
出願日
2023-06-29
発明の名称
溶接方法及び制御装置
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B23K
9/12 20060101AFI20250109BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】良好な溶接を実施する自動溶接方法を提供する。
【解決手段】溶接方法は、自動溶接機によって溶接を行う自動溶接方法であって、所定の第1の電圧および所定の第1の速度で所定の第1の距離だけ溶接線に沿ってトーチを前進させながら溶接を行い、その後に所定の第1の時間だけトーチを停止させて溶接を行う前進ステップと、前記第1の時間だけトーチを停止させた後に、所定の第2の電圧および所定の第2の速度で所定の第2の距離だけ溶接線に沿ってトーチを後進させつつ溶接を行い、その後に所定の第2の時間だけトーチを停止させる後進ステップと、を有し、溶接線の始点から終点まで、前進ステップと後進ステップとを交互に繰り返すことにより溶接線の溶接を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
自動溶接機によって溶接を行う溶接方法であって、
所定の第1の電圧および所定の第1の速度で所定の第1の距離だけ溶接線に沿ってトーチを前進させながら溶接を行い、その後に所定の第1の時間だけ前記トーチを停止させて溶接を行う前進ステップと、
前記第1の時間だけ前記トーチを停止させた後に、所定の第2の電圧および所定の第2の速度で所定の第2の距離だけ前記溶接線に沿って前記トーチを後進させつつ溶接を行い、その後に所定の第2の時間だけ前記トーチを停止させる後進ステップと、
を有し、
前記溶接線の始点から終点まで、前記前進ステップと、前記後進ステップと、を交互に繰り返すことにより前記溶接線の溶接を行う、
溶接方法。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記第1の電圧は前記第2の電圧より低電圧で、前記第1の速度は前記第2の速度より高速で、前記第1の距離は前記第2の距離より長距離である、
請求項1に記載の溶接方法。
【請求項3】
熱伝導率が高く融合不良が生じやすい所定の第1の部材と、第2の部材との間で前記溶接を行う、
請求項1または請求項2に記載の溶接方法。
【請求項4】
前記第1の部材と前記第2の部材がなす角度のうち、鋭角となる領域について前記溶接を行う、
請求項3に記載の溶接方法。
【請求項5】
自動溶接機の制御装置であって、
所定の第1の電圧および所定の第1の速度で所定の第1の距離だけ溶接線に沿ってトーチを前進させながら溶接を行い、その後に所定の第1の時間だけトーチを停止させて溶接を行う前進ステップと、前記第1の時間だけトーチを停止させた後に、所定の第2の電圧および所定の第2の速度で所定の第2の距離だけ前記溶接線に沿って前記トーチを後進させつつ溶接を行い、その後に所定の第2の時間だけ前記トーチを停止させる後進ステップとを、前記溶接線の始点から終点まで交互に繰り返すことにより前記溶接線の溶接を行う制御部、
を有する制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、溶接方法及び制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
銅でできたフィンを炭素鋼などの異質の母材に溶接する場合、銅の熱伝導率が高いため銅側が溶融しにくく、また、フィンの角度による空間的な制限を受けるため、以下のような不都合が発生しやすい。例えば、品質については、溶融現象が安定せず、フィンと母材の接合部(ルート部)の融合不良が発生しやすい。また、高入熱施工で改善を図ろうとするとオーバーラップが生じる。コストについては、溶接材料の溶着量が多くなり、単価の高い銅の溶接材料の消費が多く、コスト高となる。工数については、溶融が不安定なため、誤差因子となるワイヤ狙い位置の補正によりリードタイムが増加する。
【0003】
特許文献1には、鋼製のキャスクの胴体に伝熱銅フィンを溶接するにあたり、TIG溶接のために給電する電流IaとMIG溶接のために給電する電流Ibとの比Ia/Ibを所定の範囲で出力させ、先行TIGの電流Iaと後続MIGの電流Ibとで生じる反発作用の磁力によって、相互に反発し合うTIGアークとMIGアークを隅肉継手部の溶接開始位置に発生させると共に、反発し合う前記TIGアークとMIGアークで1つの溶融プールを形成させ、TIGアークとMIGアーク及び前記1つの溶融プールによる複合溶接によって溶接施工する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-11845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
銅のように熱伝導率が高い部材の溶接について、複合溶接ではなく、1つの溶接で施工する場合に、溶融不良やオーバーラップを起こさずに良好な溶接を実施する方法が必要とされている。
【0006】
本開示は、上記課題を解決することができる溶接方法及び制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る溶接方法は、自動溶接機によって溶接を行う溶接方法であって、所定の第1の電圧および所定の第1の速度で所定の第1の距離だけ溶接線に沿ってトーチを前進させながら溶接を行い、その後に所定の第1の時間トーチを停止させて溶接を行う前進ステップと、前記第1の時間だけトーチを停止させた後に、所定の第2の電圧および所定の第2の速度で所定の第2の距離だけ前記溶接線に沿って前記トーチを後進させつつ溶接を行い、その後に所定の第2の時間トーチを停止させる後進ステップと、を有し、前記溶接線の始点から終点まで、前記前進ステップと、前記後進ステップと、を交互に繰り返すことにより前記溶接線の溶接を行う。
【0008】
本開示に係る制御装置は、自動溶接機の制御装置であって、所定の第1の電圧および所定の第1の速度で所定の第1の距離だけ溶接線に沿ってトーチを前進させながら溶接を行い、その後に所定の第1の時間トーチを停止させて溶接を行う前進ステップと、前記第1の時間だけトーチを停止させた後に、所定の第2の電圧および所定の第2の速度で所定の第2の距離だけ前記溶接線に沿って前記トーチを後進させつつ溶接を行い、その後に所定の第2の時間トーチを停止させる後進ステップとを、前記溶接線の始点から終点まで交互に繰り返すことにより前記溶接線の溶接を行う制御部、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の溶接方法及び制御装置によれば、熱伝導率が高い銅のような部材の溶接について、溶融不良やオーバーラップの発生を防ぐことができる。また、溶接材料消費を抑えることでコスト削減を実現し、リードタイムの増加を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る自動溶接ロボットの概略を示すブロック図である。
実施形態に係る溶接対象の一例を示す図である。
従来の方法による溶接の課題と理想とする溶接について説明する図である。
実施形態係る仮付けの制御について説明する図である。
実施形態係る本溶接の制御について説明する図である。
実施形態係る自動溶接方法の一例を示すフローチャートである。
実施形態の制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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