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公開番号2025002302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102379
出願日2023-06-22
発明の名称攪拌翼及び攪拌装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人SSIP弁理士法人
主分類B01F 35/214 20220101AFI20241226BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ひずみゲージとデータロガーを電気的に接続するリード線が断線するリスクを低減することができる攪拌翼を提供する。
【解決手段】攪拌翼は、支柱と、前記支柱に設けられた翼と、を備えた攪拌翼であって、前記支柱は、その内部に第1空洞部が形成された筒形状の支柱であって、前記第1空洞部を画定する内表面に貼付された少なくとも1つのひずみゲージと、前記第1空洞部の内部に設置され、前記少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれに電気的に接続されたデータロガーと、を備える。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
支柱と、
前記支柱に設けられた翼と、
を備えた攪拌翼であって、
前記支柱は、その内部に第1空洞部が形成された筒形状の支柱であって、
前記第1空洞部を画定する内表面に貼付された少なくとも1つのひずみゲージと、
前記第1空洞部の内部に設置され、前記少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれに電気的に接続されたデータロガーと、
を備えた攪拌翼。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記データロガーが収容される第2空洞部が設けられ、前記第1空洞部に嵌め込まれて収容される断熱材を備えた請求項1に記載の攪拌翼。
【請求項3】
前記データロガーが封入され、前記第2空洞部に嵌め込まれて収容される真空二重容器を備えた請求項2に記載の攪拌翼。
【請求項4】
前記少なくとも1つのひずみゲージは、
第1ひずみ計測要素と、
前記第1ひずみ計測要素と直交する方向に沿って設けられる第2ひずみ計測要素と、
前記第1ひずみ計測要素及び第2ひずみ計測要素に対して45度の方向に沿って設けられる第3ひずみ計測要素と、を含み、
前記第1ひずみ計測要素は、前記支柱の軸方向に沿って貼付される請求項1から3のいずれか一項に記載の攪拌翼。
【請求項5】
前記少なくとも1つのひずみゲージは、少なくとも2つのひずみゲージを含み、前記少なくとも2つのひずみゲージは、前記支柱の軸方向の異なる位置に貼付された請求項1から3のいずれか一項に記載の攪拌翼。
【請求項6】
前記データロガーは、電波によってデータ通信が可能な無線式のデータロガーであって、
前記支柱には、前記第1空洞部に通じる第1開口が形成され、前記第1開口は、非金属性の第1蓋体で塞がれた、請求項1から3のいずれか一項に記載の攪拌翼。
【請求項7】
前記データロガーに電気的に接続された電源は、前記第1空洞部に収容され、
前記支柱には、前記第1空洞部に通じ、前記電源を取り出すことができる大きさの第2開口が形成され、前記第2開口は、前記第2開口を開閉可能な第2蓋体で塞がれた請求項1から3のいずれか一項に記載の攪拌翼。
【請求項8】
前記データロガーに電気的に接続された電源は、電源ボックスに収納され、前記電源ボックスは、前記支柱の外部に固定された請求項1から3のいずれか一項に記載の攪拌翼。
【請求項9】
前記支柱は、前記支柱の外部から前記第1空洞部に貫通する接続コネクタを備え、
前記データロガーと前記電源は、前記接続コネクタを介して電気的に接続された請求項8に記載の攪拌翼。
【請求項10】
前記データロガーは、電波によってデータ通信が可能な無線式のデータロガーであって、
前記接続コネクタに接続され、前記支柱の外部に延びるアンテナ線が設けられ、
前記データロガーと前記アンテナ線は、前記接続コネクタを介して電気的に接続された請求項9に記載の攪拌翼。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、攪拌翼及び攪拌装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
攪拌容器に投入された内容物を攪拌する攪拌翼の設計の観点等から内容物攪拌中に攪拌翼に生じるひずみ、及び内容物攪拌中に攪拌翼が受ける荷重を計測することが求められている。
【0003】
特許文献1には、ワークの物理状態を計測する計測デバイスを保護する耐熱ケースが開示されている。かかる耐熱ケースは、防水断熱ケースと、外ケースから構成され、防水断熱ケース内には断熱材が詰め込まれている。断熱材の内側に内部空間が形成され、その内部空間に計測デバイス本体が収容される。防水断熱ケースの蓋と容器の間にはシール材が配置され、断熱ケースの水密性が保たれるが、防水断熱ケースの内部空間からはデバイス本体(例えば、データロガー)とひずみゲージなどのプローブをつなぐケーブルが延出している。尚、ケーブルのまわりもシール材で封止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5110010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示す従来例では、防水断熱ケースの内部空間からケーブルが延出しているので、ケーブルのまわりがシール部材で封止されていても、攪拌翼に適用した場合には、内容物を攪拌することで、内容物がケーブルに当たりケーブル(リード線)が断線するリスクがある。
【0006】
本開示は、上述する課題に鑑みてなされたもので、ひずみゲージとデータロガーを電気的に接続するリード線が断線するリスクを低減することができる攪拌翼を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本開示に係る攪拌翼は、
支柱と、
前記支柱に設けられた翼と、
を備えた攪拌翼であって、
前記支柱は、その内部に第1空洞部が形成された筒形状の支柱であって、
前記第1空洞部を画定する内表面に貼付された少なくとも1つのひずみゲージと、
前記第1空洞部の内部に設置され、前記少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれに電気的に接続されたデータロガーと、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の攪拌翼によれば、第1空洞部を画定する内表面に貼付された少なくとも1つのひずみゲージが第1空洞部の内部に設置されたデータロガーと電気的に接続されるので、ひずみゲージとデータロガーを電気的に接続するリード線が第1空洞部に収容される。これにより、内容物攪拌中に内容物がリード線に当たることがなくなるので、リード線が断線するリスクを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る攪拌装置の構成を概略的に示す縦断面図である。
図1に示した攪拌装置のII-II線に沿った横断面図である。
実施形態1に係る攪拌翼の構成を概略的に示す縦断面図である。
実施形態2に係る攪拌翼の構成を概略的に示す縦断面図である。
実施形態3に係る攪拌翼の構成を概略的に示す縦断面図である。
実施形態4に係る攪拌翼の支柱に貼付するひずみゲージを示す図である。
実施形態5に係る攪拌翼の支柱の軸方向の異なる位置に貼付された2つのひずみゲージ、及び荷重点の位置を示す図である。
実施形態6に係る攪拌翼の構成を概略的に示す縦断面図である。
実施形態7に係る攪拌翼の構成を概略的に示す縦断面図である。
実施形態8に係る攪拌翼の支柱の外部に固定された電池ボックス、を示す図である。
実施形態9に係る攪拌翼の支柱の外部に固定された電池ボックスを示す図である。
実施形態10に係る攪拌翼の支柱の外部に固定された電池ボックス内に収容されたアンテナ線を示す図である。
実施形態11に係る攪拌翼の構成を概略的に示す図である。
一実施形態に係る攪拌装置の構成を概略的に示す図である。
一実施形態に係る攪拌装置であって、攪拌翼の回転方向において、電源ボックスが攪拌翼の支柱よりも後方となるように、支柱又は回転軸に固定された電源ボックスを示す図である。
一実施形態に係る攪拌装置であって、外表面の一部に湾曲面を有する電源ボックスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態に係る攪拌翼及び攪拌装置について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(【0011】以降は省略されています)

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