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公開番号2025012147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114750
出願日2023-07-12
発明の名称外装部品構造
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B62J 17/10 20200101AFI20250117BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】意匠性の低下を抑制した上で、ミドルカウル周辺での走行風の乱れを抑制できる外装部品構造を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係るフロントユニット60は、車体2に対して車幅方向の外側に配置されたミドルカウル72と、ミドルカウル72から車幅方向の外側に延びるとともに、後方に向かうに従い上方に延びる傾斜部93aを有するダクトウイング62と、を備えている。ミドルカウル72のうち、傾斜部93aに対して下方に位置する部分には、ミドルカウル72の内外を連通させる連通部100が形成されている。傾斜部93aは、連通部100の少なくとも一部を連通部100の前方から覆っている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車体(2)に対して車幅方向の外側に配置され、前記車体を側方から覆う第1外装部品(72)と、
前記第1外装部品(72)から車幅方向の外側に延びるとともに、車両前後方向における第1側に向かうに従い上方に延びる傾斜部(93a)を有し、前記第1外装部品(72)との間に車両前後方向に貫通する空間(S)を形成する第2外装部品(62)と、を備え、
前記第1外装部品(72)のうち、前記傾斜部(93a)に対して上下方向の第1側に位置する部分には、前記第1外装部品(72)の内外を連通させる連通部(100)が形成され、
前記傾斜部(93a)は、前記連通部(100)の少なくとも一部を前記連通部(100)の前方から覆っている外装部品構造。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記連通部(100)は、複数の連通孔(101)を備え、
車両正面視において、前記傾斜部(93a)は、複数の前記連通孔(101)のうち、少なくとも一つの前記連通孔(101)の全体を覆っている請求項1に記載の外装部品構造。
【請求項3】
前記車体(2)の前方に配置され、前記車体(2)を前方から覆う前方外装部品(71)を備え、
前記前方外装部品(71)のうち車幅方向の中心に対して前記第1外装部品(72)寄りに位置する部分であって、上下方向における前記連通部(100)の高さ範囲内に位置する部分には、前記前方外装部品(71)の内外を連通させる導入口(83a)が形成されている請求項1又は請求項2に記載の外装部品構造。
【請求項4】
前記導入口(83a)の内周面のうち、車幅方向の内側に位置する部分には、後方に向かうに従い車幅方向の外側に延びるガイド面(83a1)が形成されている請求項3に記載の外装部品構造。
【請求項5】
前記連通部(100)は、前記傾斜部(93a)の延在方向に沿って延びている請求項1又は請求項2に記載の外装部品構造。
【請求項6】
前記連通部(100)の開口方向から見て、前記延在方向に交差する方向における前記連通部(100)の寸法は、後方に向かうに従い大きくなっている請求項5に記載の外装部品構造。
【請求項7】
前記傾斜部(93a)は、車幅方向の外側に向かうに従い上下方向の第1側に延びるとともに、前記連通部(100)の少なくとも一部を前記連通部に対して車幅方向の外側から覆っている請求項1又は請求項2に記載の外装部品構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、外装部品構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動二輪車のような鞍乗型車両には、車体を前方から側方に亘って取り囲むカウルユニットが設けられている。この種のカウルユニットとして、車体の側方を覆うミドルカウルが、インナミドルカウルと、インナミドルカウルに対して車幅方向の外側に配置されたアウタミドルカウルと、を備える構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。インナミドルカウルとアウタミドルカウルとの間には、風路が形成されている。この構成によれば、風路内とインナミドルカウル内とが、インナミドルカウルに形成された開口部を通じて連通する。これにより、カウルユニット内において、ラジエータを通過した走行風が風路を通じて車外に排出され易い、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-109673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近時では、ミドルカウルから車幅方向の外側に突出するとともに、前下がりに傾斜するダクトウイングを設けることが検討されている。この場合、ダクトウイングの前方からダクトウイングの下方空間に進入した走行風は、ダクトウイングの下方空間を通じてダクトウイングの後方に排出される。この際、ダクトウイングの下方空間の圧力は、ダクトウイングの上方空間の圧力に比べて低くなる。そのため、ダクトウイングの下方空間で発生する負圧によって、乱流が発生し易く操作性の向上が図りにくい。
【0005】
本発明は、意匠性の低下を抑制した上で、ミドルカウル周辺での走行風の乱れを抑制できる外装部品構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
<1>本発明の一態様に係る外装部品構造は、車体(2)に対して車幅方向の外側に配置され、前記車体を側方から覆う第1外装部品(72)と、前記第1外装部品(72)から車幅方向の外側に延びるとともに、車両前後方向における第1側に向かうに従い上方に延びる傾斜部(93a)を有し、前記第1外装部品(72)との間に車両前後方向に貫通する空間(S)を形成する第2外装部品(62)と、を備え、前記第1外装部品(72)のうち、前記傾斜部(93a)に対して上下方向の第1側に位置する部分には、前記第1外装部品(72)の内外を連通させる連通部(100)が形成され、前記傾斜部(93a)は、前記連通部(100)の少なくとも一部を前記連通部(100)の前方から覆っている。
【0007】
本態様によれば、第1外装部品内の外気が連通部を通じて傾斜部に対して上下方向の第1側の空間に流出する。そのため、傾斜部に対して上下方向の第1側の空間と第2側の空間との間の圧力差を軽減することができる。これにより、第1外装部品周辺での走行風の乱れを抑制できる。その結果、操作性の向上を図ることができる。
特に、本態様において、傾斜部は、連通部の少なくとも一部を連通部の前方から覆っているため、車両正面視において、連通部が視認され難い。そのため、車両外観について、連通部の形成に伴う意匠性低下を抑制できる。
【0008】
<2>上記<1>の態様に係る外装部品構造において、前記連通部(100)は、複数の連通孔(101)を備え、車両正面視において、前記傾斜部(93a)は、複数の前記連通孔(101)のうち、少なくとも一つの前記連通孔(101)の全体を覆っていることが好ましい。
本態様によれば、連通部が複数の連通孔によって形成されることで、連通部の開口面積を確保した上で、連通部を形成することに伴う第1外装部品の強度低下等を抑制できる。その上で、少なくとも一つの連通孔を傾斜部によって前方から覆っていることで、連通孔の形成に伴う意匠性の低下を抑制できる。
【0009】
<3>上記<1>又は<2>の態様に係る外装部品構造において、前記車体(2)の前方に配置され、前記車体(2)を前方から覆う前方外装部品(71)を備え、前記前方外装部品(71)のうち車幅方向の中心に対して前記第1外装部品(72)寄りに位置する部分であって、上下方向における前記連通部(100)の高さ範囲内に位置する部分には、前記前方外装部品(71)の内外を連通させる導入口(83a)が形成されていることが好ましい。
本態様によれば、外装部品構造内に効果的に走行風を取り込むことが可能になる。したがって、連通部を通じて傾斜部に対して上下方向の第1側の空間に効果的に走行風を供給することができる。
【0010】
<4>上記<3>の態様に係る外装部品構造において、前記導入口(83a)の内周面のうち、車幅方向の内側に位置する部分には、後方に向かうに従い車幅方向の外側に延びるガイド面(83a1)が形成されていることが好ましい。
本態様によれば、走行風は導入口内を流通する過程で、ガイド面に沿って流れることで、車幅方向の外側に案内される。これにより、外装部品構造内に流入した走行風を連通部に導き易い。したがって、連通部を通じて傾斜部に対して上下方向の第1側の空間に効果的に走行風を供給することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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