TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025012107
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114696
出願日
2023-07-12
発明の名称
放射線源シャッター装置および測定装置
出願人
横河電機株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G21K
5/02 20060101AFI20250117BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】回転可能に支持された保持部の壁の厚さの確保と装置の小型化との両立を図ることができる放射線源シャッター装置を得ること。
【解決手段】放射線源シャッター装置20は、内部に収容空間21aが形成された収容体21と、収容空間21aに収容されるとともに外周面に凹部22aが形成された保持体22と、凹部22aに挿入された放射線源カプセル23と、凹部22aの入り口22bと重ならないように延びる回転軸2を中心に保持体22を回転可能に収容体21に支持させる軸受24と、を備え、収容体21には、保持体22が回転するときの凹部22aの入り口22bの軌跡の一部と重なる貫通孔21bが形成されており、軸受24は、回転軸2に垂直な方向から見て収容体21に仮想的に内接する内接円3に重ならず、軸受24の内側に内接円3の一部が入り込み、軸受24の内径は内接円3の直径よりも小さい。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
内部に収容空間が形成された収容体と、
前記収容空間に収容されるとともに外周面に凹部が形成された保持体と、
前記凹部に挿入された放射線源カプセルと、
前記凹部の入り口と重ならないように延びる回転軸を中心に前記保持体を回転可能に前記収容体に支持させる軸受と、を備え、
前記収容体には、前記保持体が回転するときの前記凹部の入り口の軌跡の一部と重なる貫通孔が形成されており、
前記軸受は、前記回転軸に垂直な方向から見て前記収容体に仮想的に内接する内接円に重ならず、前記軸受の内側に前記内接円の一部が入り込み、前記軸受の内径は前記内接円の直径よりも小さい放射線源シャッター装置。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記軸受が1つ設けられている請求項1に記載の放射線源シャッター装置。
【請求項3】
前記軸受は、前記保持体を挟んで2つ設けられている請求項1に記載の放射線源シャッター装置。
【請求項4】
前記保持体は、重金属で形成されている請求項1に記載の放射線源シャッター装置。
【請求項5】
前記重金属は、タングステン、タングステン合金、銅タングステン、鉛、鉛合金、ステンレス、真鍮、または銅である請求項4に記載の放射線源シャッター装置。
【請求項6】
請求項1に記載の放射線源シャッター装置と、
前記保持体を回転させる駆動装置と、
前記放射線源シャッター装置との間に隙間を設けて、前記放射線源シャッター装置の前記貫通孔に対向配置された放射線検出装置と、
前記放射線源シャッター装置と前記放射線検出装置が固定されたフレームと、を備える測定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線源シャッター装置および測定装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
放射線を用いて板厚の測定を行う測定装置が知られている。測定装置は、放射線源を有して放射線源の放射と遮蔽とを切り替える放射線源シャッター装置と、放射された放射線を検出する検出装置とを備える。放射線源シャッター装置と検出装置との間に被測定物を通過させて、被測定物での放射線の透過減衰量を計測することで、被測定物の板厚が算出される。
【0003】
測定装置が備える放射線源シャッター装置は、収容体と、収容体の内部に収容された保持体と、保持体に保持されたカプセルとを備えた構成が例示される(例えば、非特許文献1)。保持体には、カプセルが挿入される凹部が形成されている。カプセルには、例えばβ線を放射する核種:85krが封入されている。カプセルを保持した保持体は収容体の内部で回転可能に支持されている。収容体には、保持体の特定の回転位置でカプセルと重なる位置に貫通孔が形成されている。放射線源シャッター装置では、保持体が特定の回転位置に回転されたときに貫通孔を通じて放射線が放射され、それ以外の回転位置では収容体に遮られて放射線は放射されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
“6-5-1-4 線源容器の安全性|一般社団法人日本電気計測器工業会”、[online]、[令和5年6月29日検索]、インターネット<https://www.jemima.or.jp/tech/6-05-01-04.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
保持体は、収容体の内部において軸受で支持されている。軸受の直径は、保持体の大きさに比べて小さく、軸受が嵌められる箇所では、凹部と外側面との間の壁の厚さが他の部分よりも薄くなる。壁が薄くなった部分では、放射線の遮蔽性が低くなる。一方、壁の厚さを確保するために軸受を凹部から離すと、放射線源シャッター装置が大型化してしまう。
【0006】
本発明は、回転可能に支持された保持部の壁の厚さの確保と装置の小型化との両立を図ることができる放射線源シャッター装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る放射線源シャッター装置は、内部に収容空間が形成された収容体と、収容空間に収容されるとともに外周面に凹部が形成された保持体と、凹部に挿入された放射線源カプセルと、凹部の入り口と重ならないように延びる回転軸を中心に保持体を回転可能に収容体に支持させる軸受と、を備え、収容体には、保持体が回転するときの凹部の入り口の軌跡の一部と重なる貫通孔が形成されており、軸受は、回転軸に垂直な方向から見て収容体に仮想的に内接する内接円に重ならず、軸受の内側に内接円の一部が入り込み、軸受の内径は内接円の直径よりも小さい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、回転可能に支持された保持部の壁の厚さの確保と装置の小型化との両立を図ることができる放射線源シャッター装置を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る測定装置の概略構成を示す斜視図である。
実施形態1に係る放射線源シャッター装置の概略構成を示す正面図である。
実施形態1に係る放射線源シャッター装置の概略構成を示す斜視図である。
図2に示すIV-IV線に沿って切断した放射線源シャッター装置の断面図である。
図4に示すV-V線に沿って切断した放射線源シャッター装置の断面図である。
図2に示すIV-IV線に沿って切断した放射線源シャッター装置の断面図であって、保持体が遮蔽位置にある状態を示す図である。
実施形態1の変形例に係る放射線源シャッター装置の内部構成を示す斜視図である。
実施形態1の変形例にかかる放射線源シャッター装置の断面図であって、図4に示すV-V線に沿って切断した断面図に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の一実施形態に係る放射線源シャッター装置および測定装置を、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る