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公開番号2025010912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-23
出願番号2023113220
出願日2023-07-10
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E06B 5/16 20060101AFI20250116BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】樹脂カバーの熱変形による落下を抑制することが可能な建具を提供する。
【解決手段】上枠13は、金属形材80と、外方上樹脂成形体90Bと、金属形材80に取り付けられた第一金属部材210と、第一金属部材210との間に外方上樹脂成形体90Bを挟む第二金属部材220と、外方上樹脂成形体90Bを貫通し、金属材料で作られ、第一金属部材210と第二金属部材220とを結合する結合具と、を有する。当該構成では、高温環境下で外方上樹脂成形体90Bが熱変形した場合にあっても、外方上樹脂成形体90Bが第一金属部材210と第二金属部材220とによって挟まれた状態が維持される。したがって、高温環境下で、外方上樹脂成形体90Bによって金属形材80が直接熱に晒されて変形するのを抑制でき、ひいては、当該熱変形によって金属形材80に室内外方向の火炎の貫通口が形成されて防火性が損なわれるのを抑制できる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
左右の縦枠、上枠、下枠が四周組された枠体と、下枠の延在方向にスライドする状態で前記枠体に配設した障子と、を備える建具であって、
前記縦枠または前記上枠は、
内周側の見込み面を有した金属形材と、
前記見込み面を覆う樹脂カバーと、
前記金属形材に取り付けられた第一金属部材と、
前記第一金属部材に対して前記金属形材とは反対側に位置し、前記第一金属部材との間に前記樹脂カバーを挟む第二金属部材と、
前記樹脂カバーを貫通し、金属材料で作られ、前記第一金属部材と前記第二金属部材とを結合する結合具と、
を有した、建具。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記金属形材は、室内側の第一形材と、室外側の第二形材と、を有し、
前記縦枠または前記上枠は、前記第一形材と前記第二形材との間に位置し樹脂材料で作られ前記第一形材と前記第二形材とを連結する連結部材を有し、
前記第一金属部材は、前記第一形材および前記第二形材のうち一方に取り付けられた、請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記第二金属部材の前記障子と対向する部位に取り付けられた第一熱膨張性部材を備えた、請求項2に記載の建具。
【請求項4】
前記樹脂カバーは、前記金属形材の内周側の見込み面に沿って延びるとともに前記金属形材の延在方向に延びる底壁と、前記底壁から内周側に突出し前記金属形材の延在方向に延びる第一側壁と、当該第一側壁より室外側で前記底壁から内周側に突出し前記金属形材の延在方向に延びる第二側壁と、を有し、
前記第二金属部材は、前記底壁に沿って延びた板状部を有し、
前記板状部の室内側の端部は前記第一側壁と隙間をあけるかまたは接して当該第一側壁に沿って延び、前記板状部の室外側の端部は前記第二側壁と隙間をあけるかまたは接して当該第二側壁に沿って延びた、請求項3に記載の建具。
【請求項5】
前記障子は、前記枠体の開状態で互いに重なり合う室内側障子と室外側障子とを有し、
前記第一金属部材は、前記上枠を構成する前記金属形材に取り付けられ、
前記第一金属部材、前記第二金属部材、および前記第一熱膨張性部材は、少なくとも、前記枠体の閉状態で前記室内側障子と前記室外側障子とが室内外方向に重なった召し合わせ框部より上方に位置した、請求項3に記載の建具。
【請求項6】
前記第一金属部材と前記金属形材または前記連結部材との間に設けられた第二熱膨張性部材を備えた、請求項2に記載の建具。
【請求項7】
前記第一金属部材は、前記第一形材と前記第二形材とが互いに室内外方向に離れるのを抑制するように前記第一形材および前記第二形材のうち他方を引っ掛ける引掛部を有した、請求項2に記載の建具。
【請求項8】
前記樹脂カバーは、前記金属形材の内周側の見込み面に沿って延びるとともに前記金属形材の延在方向に延びる底壁と、前記底壁から内周側に突出し前記金属形材の延在方向に延びる第一側壁と、当該第一側壁より室外側で前記底壁から内周側に突出し前記金属形材の延在方向に延びる第二側壁と、を有し、
前記第二金属部材は、前記第一側壁と前記第二側壁との間で突っ張った状態で、一つの前記結合具によって前記第一金属部材と結合された、請求項1~7のうちいずれか一つに記載の建具。
【請求項9】
前記第二金属部材は、前記底壁に沿って延びた板状部と、当該板状部から前記第一側壁に向けて突出した第一突起と、前記板状部から前記第二側壁に向けて突出した第二突起と、を有し、
前記第一突起と前記第二突起とが、前記結合具を挟んで互いに反対側で、前記第一側壁と前記第二側壁との間で突っ張る、請求項8に記載の建具。
【請求項10】
前記第一金属部材は、前記金属形材の屋外に露出しない部位に取り付けられた、請求項1または2に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
引き違い窓等のように枠体に対して障子がスライド可能に配設された建具として、枠体が、金属形材と、樹脂カバーと、を有した建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。当該建具では、樹脂カバーは、金属形材の内周側の見込み面を覆う状態で当該金属形材と係合されている。当該樹脂カバーにより、例えば、美観や、断熱性、防火性、防露性等の向上が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-80550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような構成において、火災時のような高温環境で、樹脂カバーが熱変形し、金属形材との係合状態が解除されて落下してしまうと、金属形材が露出して熱変形しやすくなる。金属形材が熱変形すると、室内外方向に火炎の貫通口が形成され、防火性が損なわれる虞がある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、樹脂カバーの熱変形による落下を抑制することが可能な建具を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の建具は、左右の縦枠、上枠、下枠が四周組された枠体と、下枠の延在方向にスライドする状態で前記枠体に配設した障子と、を備える建具であって、前記縦枠または前記上枠は、内周側の見込み面を有した金属形材と、前記見込み面を覆う樹脂カバーと、前記金属形材に取り付けられた第一金属部材と、前記第一金属部材に対して前記金属形材とは反対側に位置し、前記第一金属部材との間に前記樹脂カバーを挟む第二金属部材と、前記樹脂カバーを貫通し、金属材料で作られ、前記第一金属部材と前記第二金属部材とを結合する結合具と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第一金属部材、第二金属部材、および結合具は、金属形材に固定されるとともに、金属材料で作られているため、火災時のような高温環境下にあっても変形せずかつ位置も変化しない。よって、高温環境下において樹脂カバーが熱により変形した場合にあっても、第一金属部材および第二金属部材は、当該樹脂カバーを間に挟んだ状態を維持し、当該樹脂カバーの落下を抑制することができる。したがって、高温環境下で、樹脂カバーによって金属形材が直接熱に晒されて変形するのを抑制でき、ひいては、当該熱変形によって金属形材に室内外方向の火炎の貫通口が形成されて防火性が損なわれるのを、抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である建具を室内側から見た姿図である。
図1に示した建具の縦断面図である。
図1に示した建具の横断面図である。
図1に示した建具の障子を除く上部を拡大した縦断面図である。
図1に示した建具の障子を除く上部を拡大した縦断面図であって、図4とは別の位置における縦断面図である。
図1に示した建具に含まれる第一金属部材の側面図である。
図1に示した建具に含まれる第一金属部材の図5とは別の方向に見た側面図である。
図1に示した建具に含まれる第一金属部材の平面図である。
図1に示した建具に含まれる第二金属部材の平面図であって、取付後の状態を示す図である。
図1に示した建具に含まれる第二金属部材の平面図であって、取付前の状態を示す図である。
図1に示した建具に含まれる上枠の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、建具の奥行きに沿った方向であって、室内外方向とも称されうる。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。上枠や下枠のように水平方向に沿って延在する部材について、見付け方向とは、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠のように上下方向に沿って延在する部材について、見付け方向とは、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。また、見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1~図3は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、枠体10と、枠体10の室外側となる部分に配設した外障子20Aと、枠体10の室内側となる部分に配設した内障子20Bとを備えた引き違い窓と称されるものである。枠体10は、左右の縦枠11,12、上枠13、下枠14を四周組することによって四角形の枠形状に構成したものである。
(【0011】以降は省略されています)

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