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公開番号
2025010400
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024193386,2020153851
出願日
2024-11-05,2020-09-14
発明の名称
半導体装置
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H10D
84/80 20250101AFI20250109BHJP()
要約
【課題】ダイオード動作時のリカバリ損失と順方向電圧降下の間のトレードオフの関係が改善された逆導通IGBTを提供することを目的とする。
【解決手段】ダイオード領域は、半導体基体の第2主面側に設けられた第2導電型の第5半導体層と、第5半導体層上に設けられた第2半導体層と、第2半導体層よりも半導体基体の前記第1主面側に設けられた第1導電型の第6半導体層と、第6半導体層上に設けられた第2導電型の第8半導体層と、第8半導体層上に設けられ第6半導体層よりも第1導電型の不純物濃度が高い第1導電型の第7半導体層と、を備えている。
【選択図】図24
特許請求の範囲
【請求項1】
トランジスタとダイオードとが共通の半導体基体に形成された半導体装置であって、
前記半導体基体は、
一方主面および他方主面としての第1主面および第2主面と、
前記トランジスタが形成されたトランジスタ領域と、
前記ダイオードが形成されたダイオード領域と、を有し、
前記トランジスタ領域は、
前記半導体基体の前記第2主面側に設けられた第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられた第2導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層よりも前記半導体基体の前記第1主面側に設けられた第1導電型の第3半導体層と、
前記第3半導体層上に設けられた第2導電型の第4半導体層と、
前記第4半導体層に電気的に接続された第2電極と、
前記第1半導体層に電気的に接続された第1電極と、を備え、
前記ダイオード領域は、
前記半導体基体の前記第2主面側に設けられた第2導電型の第5半導体層と、
前記第5半導体層上に設けられた前記第2半導体層と、
前記第2半導体層よりも前記半導体基体の前記第1主面側に設けられた第1導電型の第6半導体層と、
前記第6半導体層上に設けられた第2導電型の第8半導体層と、
前記第8半導体層上に設けられ前記第6半導体層よりも第1導電型の不純物濃度が高い第1導電型の第7半導体層と、
前記第7半導体層に電気的に接続された前記第2電極と、
前記第5半導体層に電気的に接続された前記第1電極と、を備える、
半導体装置。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置であって、
前記第8半導体層は、As(ヒ素)またはP(リン)を含む、
半導体装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の半導体装置であって、
前記第8半導体層は、少なくとも、前記ダイオード領域のうち前記トランジスタ領域からの平面視での距離が前記半導体基体の厚さよりも小さい領域に、形成されている、
半導体装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置であって、
前記第8半導体層は、前記第7半導体層と平面視で重なる領域にのみ形成されている、
半導体装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の半導体装置であって、
前記第8半導体層と前記第7半導体層とは、平面視で同じ領域に形成されている、
半導体装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置であって、
前記第8半導体層の平面視での面積は、前記第6半導体層と前記第7半導体層を合わせた領域の平面視での面積の20%以上である、
半導体装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の半導体装置であって、
前記第8半導体層は、前記第6半導体層のうち第1導電型の不純物濃度が1.0E+16/cm
3
以下の領域、には形成されない、
半導体装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の半導体装置であって、
前記ダイオード領域は前記半導体基体の前記第1主面側の表面から前記第2半導体層に達するトレンチゲートにより複数のユニットセル領域に区切られており、
前記ダイオード領域のうち前記トランジスタ領域と隣接する前記ユニットセル領域での、前記第8半導体層の平面視での面積の前記第6半導体層と前記第7半導体層を合わせた領域の平面視での面積に対する割合、は、前記ダイオード領域のうち前記トランジスタ領域と隣接しない前記ユニットセル領域での、前記第8半導体層の平面視での面積の前記第6半導体層と前記第7半導体層を合わせた領域の平面視での面積に対する割合、より高い、
半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は半導体装置に関するものである。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
一般にパワーデバイスには、耐圧保持能力、動作時に素子が破壊に至らないための安全動作領域の保証など様々な要求があるが、その中の大きな一つに低損失化がある。パワーデバイスの低損失化は装置の小型化、軽量化などの効果があり、広い意味ではエネルギー消費低減による地球環境への配慮へつながる効果がある。さらに、これらの特性を、出来る限り低コストで実現することが要求されている。
【0003】
上記の問題を解決する一つの手段としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)とダイオードの特性を一つの構造で形成する逆導通IGBT(RC-IGBT、Reverse-Conducting IGBT)が提案されている。
【0004】
この逆導通IGBTには幾つかの技術的課題があり、その一つはダイオード動作時のリカバリ損失が大きい点である。特許文献1では、ダイオード動作時のリカバリ損失を改善するために、ダイオード領域のp
+
型コンタクト層の面積比率を少なくする構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5924420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ダイオード領域のp
+
型コンタクト層の面積比率を少なくしてダイオード動作時のリカバリ損失を低減させる手段を取ると、リカバリ損失が低減する代わりに順方向電圧降下が悪化するというトレードオフがある。逆導通IGBTの性能改善においては、ダイオード動作時のリカバリ損失と順方向電圧降下の間のトレードオフの関係の改善が重要である。
【0007】
本開示はこのような問題を改善するためのものであり、ダイオード動作時のリカバリ損失と順方向電圧降下の間のトレードオフの関係が改善された逆導通IGBTを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様の半導体装置は、トランジスタとダイオードとが共通の半導体基体に形成された半導体装置であって、半導体基体は、一方主面および他方主面としての第1主面および第2主面と、トランジスタが形成されたトランジスタ領域と、ダイオードが形成されたダイオード領域と、を有し、トランジスタ領域は、半導体基体の第2主面側に設けられた第1導電型の第1半導体層と、第1半導体層上に設けられた第2導電型の第2半導体層と、第2半導体層よりも半導体基体の第1主面側に設けられた第1導電型の第3半導体層と、第3半導体層上に設けられた第2導電型の第4半導体層と、第4半導体層に電気的に接続された第2電極と、第1半導体層に電気的に接続された第1電極と、を備え、ダイオード領域は、半導体基体の第2主面側に設けられた第2導電型の第5半導体層と、第5半導体層上に設けられた第2半導体層と、第2半導体層よりも半導体基体の第1主面側に設けられた第1導電型の第6半導体層と、第6半導体層上に設けられた第2導電型の第8半導体層と、第8半導体層上に設けられ第6半導体層よりも第1導電型の不純物濃度が高い第1導電型の第7半導体層と、第7半導体層に電気的に接続された第2電極と、第5半導体層に電気的に接続された第1電極と、を備えている、半導体装置である。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様の半導体装置では、第8半導体層が設けられているため、第8半導体層が無い場合と比べ、第7半導体層の面積比率を減らさずに、リカバリ動作時のリカバリピーク電流の低減や、リカバリ損失の低減の効果を得ることができる。このように、第8半導体層により、リカバリ損失と順方向電圧降下の間のトレードオフの関係が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1のストライプ型の半導体装置の全体平面図である。
実施の形態1のアイランド型の半導体装置の全体平面図である。
実施の形態1の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の平面図である。
実施の形態1の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態1の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態1の半導体装置のIGBT領域と外周領域の境界部分の断面図である。
実施の形態1の半導体装置のダイオード領域と外周領域の境界部分の断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態1の半導体装置の欠陥領域の面積比率とリカバリ電流ピーク値の関係を説明する図である。
実施の形態2の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態2の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態2の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態2の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態2の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態2の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態3の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態3の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態3の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態3の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態3の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態3の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態3の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態3の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態4の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態4の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態4の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態4の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態4の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態4の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態5の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態5の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態5の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態5の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態5の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態5の半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
実施の形態6の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の平面図である。
実施の形態6の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態6の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態7の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の平面図である。
実施の形態7の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態7の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態8の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の平面図である。
実施の形態8の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態8の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態9の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態9の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態10の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態10の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態11の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態11の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態12の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の平面図である。
実施の形態12の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態12の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
実施の形態13の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
比較例の半導体装置のIGBT領域とダイオード領域の境界部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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