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公開番号2025010391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024193039,2022164142
出願日2024-11-01,2010-10-13
発明の名称癌の治療/転移の阻害
出願人セレックス・オンコロジー・イノヴェーションズ・リミテッド
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 31/495 20060101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】電位依存性ナトリウムチャネル電流の一過性部分を排除することなく、該電流の持続性部分を少なくとも減少させる効果により、VGSC発現癌における転移挙動を減少または防止するための物質および方法が開示される。公知薬物であるラノラジンおよびリルゾールを使用した剥離性、側方運動性、横断的移動および浸潤性などの転移性細胞挙動の阻害が実証されている。
【解決手段】VGSC発現癌における転移挙動を減少または防止するためのラノラジンの提供。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
VGSC発現癌における転移挙動を減少または防止するためのラノラジン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、癌の治療に関し、排他的ではないが、特に乳癌または前立腺癌などの転移性癌の治療に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
乳癌および前立腺癌などの転移性癌の進行は一般に、以下のような5つの相を含むとみなされている:
1. 発生(Genesis)、即ち、正常細胞の癌細胞への最初の形質転換。
2. 増殖、即ち、癌細胞の数が増加して、サイズが漸増する原発性腫瘍を形成する。
3. 発生相または増殖相の間の、癌細胞に転移挙動の潜在性がない状態から転移挙動の潜在性を有する状態への切り替え。
4. 原発性腫瘍からの癌細胞の剥離(Detachment)と、その後の、循環系に向かう、同じ器官内の組織の周辺領域中への剥離細胞の移動。
5. 転移、即ち、他の器官において二次腫瘍を形成する、循環(血液またはリンパ)を介した他の器官への剥離細胞の移動。
【0003】
細胞中で生じ、上記相3における状態の切り替えを引き起こす顕著な変化は、機能的電位依存性ナトリウムチャネル(voltage-gated sodium channel)(VGSC)の発現である。乳癌では、これは発現されたNavl.5チャネルであり、前立腺癌の場合には、これはNavl.7チャネルである。VGSCは、新生児形態および/または成人形態で発現され得る。乳癌の場合、これは、発現された新生児形態のNavl.5チャネル(nNavl.5)である。前立腺癌の場合、どの形態が発現するかは現在知られていない。かかるチャネルが存在しない場合、細胞は浸潤の潜在性を有さず、従って転移挙動がない。
【0004】
ある場合には、発生相は、当初から転移の潜在性を有する癌細胞の成長を含む。
【0005】
転移を防止するための先行技術の提案
本発明以前には、この分野における焦点は、以下のうち1つまたは複数によって転移を防止するための治療を見出す試みであった:
(a)機能的VGSCの発現を防止する;
(b)発現された機能的VGSCの活性を完全に遮断する;または
(c)細胞を死滅させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
WO2009/105230A2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は異なるアプローチを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
VGSCを介して電流が間欠的に流れる、即ち電流がパルスで流れる。各パルスは一過性(即ちピーク)部分と、その後の低レベルDC部分(後期即ち持続性電流として知られる)を含むことが公知である。適切な用量の公知薬物ラノラジンまたはリルゾールが、一過性部分に影響がないかまたは一過性部分が部分的に減少しただけにして、電流の持続性部分を阻害することも公知である。
【0009】
以下でより完全に記載される、本発明に関連して実施した実験作業は、以下を実証した:
(i)それぞれ乳癌および前立腺癌においてNavl.5電流およびNavl.7電流の持続性部分を阻害することで、転移挙動が阻害される;
(ii)転移挙動を阻害するために、これらの電流の一過性部分を阻害することが必要なわけではない;
(iii)適切な用量のラノラジンまたはリルゾールは、増殖を防止することも腫瘍の細胞を破壊することもなく転移挙動を阻害するであろう;および
(iv)電流の持続性部分に対するラノラジンおよびリルゾールの阻害効果は、低酸素に予め曝した細胞においてより高く、これは、成長している腫瘍において生じる状態であり、転移プロセスに対し決定的にポジティブに寄与する。
【0010】
ラノラジンおよびリルゾールは共に、心臓の状態の治療について知られている。これらはそれぞれ、VGSC電流の一過性部分および持続性部分の大きさに対し異なった影響を与えることがさらに知られており、その効果は、用量依存的様式である。高用量のこれらの薬物は、VGSC電流を完全に遮断する。心臓はその機能を実行するためにこれらの電流を必要とするので、これらの薬物または心臓組織においてVGSC電流を完全に遮断する効果を有する他の任意の薬物の投薬は、患者にとって致死的である。
(【0011】以降は省略されています)

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