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公開番号
2025006005
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106511
出願日
2023-06-28
発明の名称
複合タングステン酸化物粒子、近赤外線吸収粒子分散液、および近赤外線吸収粒子分散体
出願人
住友金属鉱山株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C01G
41/00 20060101AFI20250109BHJP(無機化学)
要約
【課題】可視光透過性能と赤外線遮蔽性能とに優れ、かつ波長600nmの光の透過率が75%以上の場合に、波長800nmの光の透過率を20%以上にできる複合タングステン酸化物粒子の提供。
【解決手段】複合タングステン酸化物を含む複合タングステン酸化物粒子であって、
前記複合タングステン酸化物は、
一般式M
x
W
y
O
z
(0.20≦x/y≦0.37、2.2≦z/y≦3.3)で表わされ、
結晶系が六方晶であり、
前記複合タングステン酸化物粒子についての、[001]入射からのSTEM-HAADF像において、タングステン原子のZコントラストが平均値の95%以下に低下したスポットを個数割合で0.01%以上10%以下含み、
個数基準の粒度分布についての標準偏差を、個数基準の平均粒径で割った変動係数が0.2以下である複合タングステン酸化物粒子。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
複合タングステン酸化物を含む複合タングステン酸化物粒子であって、
前記複合タングステン酸化物は、
一般式M
x
W
y
O
z
(但し、M元素は、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iのうちから選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素、0.20≦x/y≦0.37、2.2≦z/y≦3.3)で表わされ、
結晶系が六方晶であり、
前記複合タングステン酸化物粒子についての、[001]入射からのSTEM-HAADF像において、タングステン原子のZコントラストが平均値の95%以下に低下したスポットを個数割合で0.01%以上10%以下含み、
個数基準の粒度分布についての標準偏差を、個数基準の平均粒径で割った変動係数が0.2以下である複合タングステン酸化物粒子。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記M元素が、Rb、Csから選択された1種類以上の元素を含む、請求項1に記載の複合タングステン酸化物粒子。
【請求項3】
個数基準の平均粒径が5nm以上200nm以下である、請求項1または請求項2に記載の複合タングステン酸化物粒子。
【請求項4】
近赤外線吸収粒子と、液状媒体と、を含み、
前記近赤外線吸収粒子が、請求項1または請求項2に記載の複合タングステン酸化物粒子である、近赤外線吸収粒子分散液。
【請求項5】
近赤外線吸収粒子と、固体媒体と、を含み、
前記近赤外線吸収粒子が、請求項1または請求項2に記載の複合タングステン酸化物粒子である、近赤外線吸収粒子分散体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合タングステン酸化物粒子、近赤外線吸収粒子分散液、および近赤外線吸収粒子分散体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
良好な可視光透過率を有し透明性を保ちながら日射透過率を低下させる近赤外線遮蔽技術として、これまでさまざまな技術が提案されてきた。なかでも、無機物である導電性微粒子を用いた近赤外線遮蔽技術は、その他の技術と比較して近赤外線遮蔽特性に優れ、低コストである上、電波透過性が有り、さらに耐候性が高い等のメリットがある。
【0003】
例えば特許文献1において、一般式M
x
W
y
O
z
(但し、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、Iのうちから選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素、0.001≦x/y≦1、2.2≦z/y≦3.0)で表記される複合タングステン酸化物微粒子を赤外線遮蔽材料微粒子として、樹脂等の媒体中に分散させた赤外線遮蔽材料微粒子分散体や、該赤外線遮蔽材料微粒子の製造方法等に関する技術が開示されている。特許文献1には、薄膜状の赤外線遮蔽材料微粒子分散体である赤外線遮蔽膜を製造した例等も開示されている。
【0004】
特許文献1によれば、太陽光線、特に近赤外線領域の光をより効率良く遮蔽し、同時に可視光領域の透過率を保持する等、優れた光学特性を有する赤外線遮蔽材料微粒子分散体を作製することが可能となるとされている。このため、特許文献1に開示された赤外線遮蔽粒子分散体を窓ガラス等の各種用途に適用することが検討されている。
【0005】
一方、近赤外線遮蔽材料として有用な複合タングステン酸化物粒子の製造方法について、各種検討がなされている。
【0006】
例えば、特許文献1の発明者は、非特許文献1において、固相法によるCs
0.32
WO
3
ナノ粒子の合成方法を提案している。しかしながら、非特許文献1に開示された合成方法では粒子径が大きく、ナノ粒子化するには粉砕プロセスが必要であった。このため、プロセスの工程数が増える可能性があった。
【0007】
特許文献2では、還元雰囲気下でプラズマトーチを用いてカリウム・セシウム・タングステンブロンズ固溶体粒子を合成することが提案されている。
【0008】
非特許文献2には水熱合成法によるCs
x
WO
3
の合成方法が開示されている。しかしながら、水熱合成法では数十時間以上の合成時間を必要とする。また、水熱合成法は、後処理工程などの工程数が多い問題もある。
【0009】
非特許文献3には、誘導結合熱プラズマ技術に基づく合成方法が開示されている。しかしながら、係る合成方法は誘導結合熱プラズマの装置を導入する必要があり、導入コストおよびランニングコストが高くなっていた。
【0010】
非特許文献4には、水溶媒火炎噴霧熱分解法による複合タングステン酸化物の合成方法が開示されている。しかしながら、Cs量が少ないことから赤外線吸収特性が低かった。
(【0011】以降は省略されています)
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