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公開番号2025005847
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106246
出願日2023-06-28
発明の名称導電モジュール、及び、蓄電装置
出願人矢崎総業株式会社,トヨタ自動車株式会社,株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01M 50/204 20210101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】検知対象との導電接続における作業性に優れた導電モジュールの提供。
【解決手段】導電モジュール103は、導電板104に導通接続される第1箇所112aを有する電圧検知端子110と、測温素子171を有する測温器170と、電圧検知端子110が収容される端子収容凹部142と測温器170が収容される測温器収容凹部161とを有して導電板104に組み付けられるハウジング140,160と、測温器収容凹部161の凹溝内に配置される伝熱性の充填材183と、端子収容凹部142に収容された電圧検知端子110の第1箇所112aを覆わない仮係止位置と第1箇所112aを覆う本係止位置とでハウジング140に係止可能なカバー130と、を備える。測温器収容凹部161の凹溝内にて導電板104の一部が露出し、充填材183は、測温素子171と導電板104の一部との双方に接触するように配置される。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
導電板と、
前記導電板に導通接続される第1箇所を有する電圧検知端子と、
測温素子と、前記測温素子を保持するケースと、を有する測温器と、
前記電圧検知端子が収容される端子収容凹部と、前記測温器が収容される測温器収容凹部と、を有し、前記導電板に組み付けられる板状のハウジングと、
前記測温器収容凹部の凹溝内に配置される伝熱性の充填材と、
前記端子収容凹部に収容されている前記電圧検知端子の前記第1箇所を覆わない仮係止位置と、前記第1箇所を覆う本係止位置と、にて前記ハウジングに係止可能なカバーと、
前記電圧検知端子の第2箇所に導通接続され且つ前記ハウジングの外部に向けて引き出される電線と、
を備える導電モジュールであって、
前記ハウジングは、
前記測温器収容凹部の前記凹溝内に前記導電板の一部が露出するように、構成され、
前記充填材は、
前記測温素子と前記導電板の前記一部との双方に接触するように配置される、
導電モジュール。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
請求項1に記載の導電モジュールにおいて、
前記測温器は、
前記測温素子のほうが前記ケースよりも前記導電板に近い姿勢にて、前記ハウジングの前記測温器収容凹部に収容される、
導電モジュール。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の導電モジュールと、
前記導電モジュールが積層される充放電可能な蓄電モジュールと、
を備える、蓄電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検知対象としての導電板と、電圧検知端子及び測温器が収容された板状のハウジングと、を備える導電モジュール、及び、その導電モジュールを用いた蓄電装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、充放電可能な薄板状の蓄電モジュールと導電板とを交互に並べて繰り返し積層することで、複数の蓄電モジュールを導電板を介して直列接続するように構成された、積層型の蓄電装置が提案されている。この種の蓄電装置に用いられる蓄電モジュールは、一般に、その内部に複数の電池セルが内蔵された構造を有し、充放電可能な一つの電池として機能する。従来の蓄電装置の一つでは、個々の蓄電モジュールの出力状態(即ち、基準となるゼロ電位に対する個々の蓄電モジュールの出力面の電位。以下、単に「蓄電モジュールの電圧」ともいう。)を監視するべく、個々の蓄電モジュールの出力面に接触している導電板にバスバ等の検知用端子を接続し、この検知用端子を介して個々の蓄電モジュールの電圧を測定するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-161340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したような構造を有する蓄電装置内の導電板に実際にバスバ等を接続するにあたっては、蓄電モジュールや導電板が薄板状の形状を有することから接続用の他の部品(例えば、ボルト締結用のボルト等)を設置するスペースを確保することが難しい。そこで、上述した従来の蓄電装置では、導電板の側縁部に検知用端子を挿し込むための挿入穴を設け、蓄電モジュールと導電板を積層した積層体の側方から個々の導電板の挿入穴に検知用端子を挿し込むことで、導電板と検知用端子とを接続するようになっている。しかし、この従来の接続法では、検知用端子の挿し込みにあたって導電板の挿入穴と検知用端子との位置合わせが煩雑であることから、接続作業の作業性を向上させ難い。
【0005】
本発明の目的の一つは、検知対象との導電接続における作業性に優れた導電モジュール、及び、その導電モジュールを用いた蓄電装置の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る導電モジュール及び蓄電装置は、以下を特徴としている。
【0007】
導電板と、
前記導電板に導通接続される第1箇所を有する電圧検知端子と、
測温素子と、前記測温素子を保持するケースと、を有する測温器と、
前記電圧検知端子が収容される端子収容凹部と、前記測温器が収容される測温器収容凹部と、を有し、前記導電板に組み付けられる板状のハウジングと、
前記測温器収容凹部の凹溝内に配置される伝熱性の充填材と、
前記端子収容凹部に収容されている前記電圧検知端子の前記第1箇所を覆わない仮係止位置と、前記第1箇所を覆う本係止位置と、にて前記ハウジングに係止可能なカバーと、
前記電圧検知端子の第2箇所に導通接続され且つ前記ハウジングの外部に向けて引き出される電線と、
を備える導電モジュールであって、
前記ハウジングは、
前記測温器収容凹部の前記凹溝内に前記導電板の一部が露出するように、構成され、
前記充填材は、
前記測温素子と前記導電板の前記一部との双方に接触するように配置される、
導電モジュールであること。
【0008】
前記導電モジュールと、
前記導電モジュールが積層される充放電可能な蓄電モジュールと、
を備える、蓄電装置であること。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る導電モジュール及び蓄電装置によれば、電線が第2箇所に接続された電圧検知端子をハウジングの端子収容凹部に収容し、電圧検知端子の第1箇所を露出させた状態でカバーをハウジングに係止させることができる。そのため、電圧検知ユニットを検知対象(例えば、積層型の蓄電装置に用いられる導電板等)に電気的に接続する際、例えば、電圧検知ユニットを検知対象に組み付けた上で、露出している電圧検知端子の第1箇所を検知対象に超音波接合や溶接等の手法を用いて固定することができる。これにより、典型的なボルト締結等に比べ、接続用の他の部品を要することなく、且つ、上述した従来の接続法に比べ、両者の位置合わせが容易であり且つ接点での接触抵抗を低減させることができる。検知対象と電圧検知端子との接続の後、カバーを本係止位置に配置すれば、電圧検知端子の第1箇所(即ち、両者の接点)をカバーで覆って保護することができる。
【0010】
更に、測温器をハウジングの測温器収容凹部に収容することで、測温器の測温素子と、測温器収容凹部の凹溝内に露出している導電板の一部と、を共に凹溝内に配置させるとともに、測温素子と導電板の一部との双方に接触するように、その凹溝内に伝熱性の充填材(例えば、充填時には軟性であり且つ時間経過によって硬化するシール材)が配置される。これにより、単に測温素子と導電板とを隣り合わせに配置する場合に比べ、両者の間に伝熱の妨げとなる空気層が存在し難くなる。これにより、導電板の温度(換言すると、例えば、積層型の蓄電装置において、導電板を通じて伝達される蓄電モジュールの温度)を、測温器が精度良く測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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