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公開番号2025005647
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023105904
出願日2023-06-28
発明の名称会議装置、機器システム、エコー抑制方法、プログラム
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類H04R 3/00 20060101AFI20250109BHJP(電気通信技術)
要約【課題】エコーを抑制すること。
【解決手段】本発明は、マイク608と、スピーカー619と、ノイズリダクション機能と、を有する会議装置60であって、エコー信号を前記スピーカーから出力するエコー信号出力部と、前記スピーカーが出力し、前記マイクに入力された前記エコー信号からエコー成分を検知するエコー成分検知部と、前記エコー成分検知部が検知したエコー成分量の大きさに応じて前記ノイズリダクション機能によるノイズリダクションのレベルを制御する制御部と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
マイクと、スピーカーと、ノイズリダクション機能と、を有する会議装置であって、
エコー信号を前記スピーカーから出力するエコー信号出力部と、
前記スピーカーが出力し、前記マイクに入力された前記エコー信号からエコー成分を検知するエコー成分検知部と、
前記エコー成分検知部が検知したエコー成分量の大きさに応じて前記ノイズリダクション機能によるノイズリダクションのレベルを制御する制御部と、
を有する会議装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記エコー信号は16000Hz以上の周波数帯の超音波であることを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
【請求項3】
前記エコー信号出力部は、前記マイクに入力及び前記スピーカーが出力する音が無音区間の場合に、前記エコー信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の会議装置。
【請求項4】
前記ノイズリダクション機能は、ノイズリダクションのレベルを少なくとも2段階で調整が可能であることを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記エコー成分検知部が検知した前記エコー成分量の大きさがゼロ又はゼロと見なせる場合、前記ノイズリダクションのレベルを小さくすることを特徴とする請求項4に記載の会議装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記エコー成分検知部が検知した前記エコー成分量の大きさが閾値より大きい場合、前記ノイズリダクションのレベルを大きくすることを特徴とする請求項4に記載の会議装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記エコー成分検知部が検知した前記エコー成分量の大きさがゼロより大きく、閾値より大きくない場合、前記ノイズリダクションのレベルを変更しないことを特徴とする請求項4に記載の会議装置。
【請求項8】
前記エコー信号出力部が、前記無音区間を検知し、前記エコー信号を出力するごとに、
前記制御部は、前記エコー成分検知部が検知した前記エコー成分量の大きさがゼロ又はゼロと見なせる場合、前記ノイズリダクションのレベルを小さくし、
前記エコー成分検知部が検知した前記エコー成分量の大きさが閾値より大きい場合、前記ノイズリダクションのレベルを大きくする処理を繰り返す請求項3に記載の会議装置。
【請求項9】
他拠点にある第二の会議装置と通信し、
前記第二の会議装置の前記エコー信号出力部は、前記第二の会議装置が有する前記スピーカーから前記エコー信号を出力し、
前記第二の会議装置が有する前記マイクが取得した前記エコー信号を前記会議装置に送信し、
前記会議装置が有するスピーカーが出力し、前記会議装置が有するマイクが取得した前記エコー信号から、前記会議装置の前記エコー成分検知部が前記エコー成分を検知し、
前記会議装置の制御部は、前記エコー成分量の大きさに応じて前記会議装置のノイズリダクション機能によるノイズリダクションのレベルを制御することを特徴とする請求項1に記載の会議装置。
【請求項10】
前記会議装置は、マイクとスピーカーと周囲360°を撮像可能な撮像手段とを備えたミーティングデバイスであり、
前記ミーティングデバイスは、
前記ミーティングデバイスの前記スピーカーが出力した前記エコー信号であって、前記ミーティングデバイスの前記マイクに入力された前記エコー信号からエコー成分を検知し、
前記ミーティングデバイスは、前記エコー成分検知部が検知したエコー成分量の大きさに応じて前記ノイズリダクション機能によるノイズリダクションのレベルを制御する、
請求項1の会議装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、会議装置、機器システム、エコー抑制方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
一方の拠点から1つ以上の他拠点にリアルタイムに画像や音声を送信し、遠隔地にいるユーザー同士で画像や音声を用いた会議を行う遠隔コミュニケーションシステムが知られている。遠隔コミュニケーションではマイクやスピーカーを備えた会議装置が使用される場合がある。
【0003】
会議で使用されるマイクとスピーカーにはエコーを低減するエコーキャンセラーが内蔵されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、適応型フィルタの計算値によってマイクのゲインを調整することでエコーを抑制する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、エコーキャンセラーによりスピーカー音量が低下しやすいという問題がある。マイク音量やスピーカー音量を低下させればエコー成分量も小さくすることができる。しかし、適応型フィルタの計算処理の度にスピーカー音量が変更されるため、ユーザーが聞こえる音声のボリュームが常に変動し、聞き取りづらい。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑み、エコーを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑み、本発明は、マイクと、スピーカーと、ノイズリダクション機能と、を有する会議装置であって、エコー信号を前記スピーカーから出力するエコー信号出力部と、前記スピーカーが出力し、前記マイクに入力された前記エコー信号からエコー成分を検知するエコー成分検知部と、前記エコー成分検知部が検知したエコー成分量の大きさに応じて前記ノイズリダクション機能によるノイズリダクションのレベルを制御する制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、エコーを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
遠隔会議中に実行されたアプリの画面を周囲のパノラマ画像と共に保存する記録情報の作成の概略を説明する図である。
記録情報作成システムにおいてエコーを低減する処理の概略を説明する図である。
記録情報作成システムの構成例を示す図である。
情報処理システム及び端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
ミーティングデバイスのハードウェア構成例を示す図である。
ミーティングデバイスの撮像範囲を説明する図である。
パノラマ画像と話者画像の切り出しを説明する図である。
電子黒板の一例のハードウェア構成図である。
記録情報作成システムにおける端末装置、ミーティングデバイス、及び、情報処理システムの機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。
情報記憶部が記憶している動画記録情報の一例を示す図である。
集音部の機能を詳細に説明する機能ブロック図の一例である。
コミュニケーション管理部が管理する会議情報の一例を示す図である。
対応付け情報記憶部に記憶された、会議IDと機器識別情報とが対応付けられた対応付け情報の一例を示す図である。
電子黒板の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。
機器情報記憶部に記憶されている機器識別情報等の一例を示す図である。
オブジェクト情報記憶部に保存されているオブジェクト情報を説明する図である。
ミーティングデバイスに搭載されたマイクとスピーカーの概念図の一例である。
エコーの発生原理を説明する図である。
エコーキャンセルの2つの方式(エコーサープレッサー方式、適応型エコーキャンセラー方式)を説明する図である。
音声処理ユニットが行う音声処理と機能構成を示す図の一例である。
遠隔会議において他拠点から自拠点まで音声データが送信される流れを説明するシーケンス図の一例である。
スピーカーの出力信号及びマイクの入力信号の大きさを説明する図である。
他拠点側のミーティングデバイスから疑似エコー信号を受信した自拠点側のミーティングデバイスがノイズリダクションのレベルを制御する処理を説明するフローチャート図の一例である。
いくつかの発話区間におけるノイズリダクションのレベルとエコー成分量の大きさの関係を示す図の一例である。
端末装置で動作する情報記録アプリが表示するログイン後の初期画面の一例を示す図である。
情報記録アプリが表示する録画設定画面の一例を示す図である。
情報記録アプリが録画中に表示する録画中画面の一例を示す図である。
情報記録アプリが表示する会議一覧画面の一例を示す図である。
情報記録アプリがパノラマ画像、話者画像及びアプリの画面を録画する手順を示すシーケンス図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の一例として、機器システムと機器システムが行うエコー抑制方法について説明する。
【0010】
<遠隔会議における議事録の作成方法の一例>
まず、図1を参照して、パノラマ画像とアプリの画面を用いた議事録の作成方法の概略を説明する。図1は、遠隔会議中に実行されたアプリの画面を周囲のパノラマ画像と共に保存する記録情報の作成の概略を説明する図である。図1に示すように、図示する自拠点102にいるユーザーが遠隔会議サービスシステム90を利用して、他拠点101と遠隔会議を行っている。
(【0011】以降は省略されています)

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