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公開番号2025002725
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103062
出願日2023-06-23
発明の名称作業機械の流体圧回路
出願人キャタピラー エス エー アール エル
代理人個人,個人
主分類F15B 11/02 20060101AFI20241226BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】単独操作時のアタッチメントの作動速度を確実かつ滑らかに増加させることができる作業機械の油圧回路を提供する。
【解決手段】コントローラ27は、他のポンプ25の圧力をフィードバックして一のポンプ25のバイパス制御弁37の開口量を制御することで一のポンプ25の圧力を他のポンプ25の圧力へ近づけてから、走行直進弁28を介して一のポンプ25からの作動油に他のポンプ25からの作動油を合流させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のポンプと、
これらポンプから複数の流体圧アクチュエータに供給される作動流体を制御する複数の制御弁と、
走行直進弁と、
ポンプから吐出される作動流体をタンクにバイパスするバイパス制御弁と、
アタッチメント単独操作時に、アタッチメント用の流体圧アクチュエータへの作動流体の要求流量に応じて、一のポンプからの作動流体に他のポンプからの作動流体を合流させてアタッチメント用の制御弁に導入させるように走行直進弁およびバイパス制御弁を作動させるコントローラと、を備え、
コントローラは、他のポンプの圧力をフィードバックして一のポンプのバイパス制御弁の開口量を制御することで一のポンプの圧力を他のポンプの圧力へ近づけてから、走行直進弁を介して一のポンプからの作動流体に他のポンプからの作動流体を合流させる
ことを特徴とする作業機械の流体圧回路。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
走行直進弁は、開口特性に、ストローク量に対する開口面積の変化が抑制されたノッチ領域が設定されている
ことを特徴とする請求項1記載の作業機械の流体圧回路。
【請求項3】
アタッチメント用の流体圧アクチュエータは、バケットシリンダである
ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械の流体圧回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプから複数の流体圧アクチュエータに作動流体を供給する作業機械の流体圧回路に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、2ポンプシステムを採用する油圧ショベル等の作業機械において、バケットの開閉動作については1ポンプからの作動油のみで制御することが一般的である。
【0003】
一方、作業機械においては、特にバケットの単独操作時に、その開閉速度を増速したいというニーズがある。
【0004】
この点、2ポンプ分の作動油をバケットシリンダに供給することが考えられるものの、バケット用の制御弁を2本にしたり、流量制御弁を使用したりすると、スペースおよびコストが増大する。
【0005】
そこで、例えば走行と他の油圧アクチュエータとの連動操作時に走行曲がりを防ぐために左右走行を1ポンプに集約して作動させる走行直進機能に利用される走行直進弁等の、油圧回路に備えられている合流切換弁を用いて、2ポンプ分の作動油を合流させ、バケットシリンダ等の油圧アクチュエータの作動速度を増加させるものが知られている(例えば、特許文献1乃至4参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平11-6174号公報
特開2000-45340号公報
特開2004-100847号公報
特開2011-247365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特にバケットシリンダでは、土の有無に応じて、バケットシリンダに作動油を供給するポンプの圧力が大きく異なり、例えばこの圧力が高い状態で、圧力が相対的に低い他のポンプから作動油を合流させると、ポンプ圧がアンロードしてしまい、適切な増速が得られないおそれがある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、単独操作時のアタッチメントの作動速度を確実かつ滑らかに増加させることができる作業機械の流体圧回路を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、複数のポンプと、これらポンプから複数の流体圧アクチュエータに供給される作動流体を制御する複数の制御弁と、走行直進弁と、ポンプから吐出される作動流体をタンクにバイパスするバイパス制御弁と、アタッチメント単独操作時に、アタッチメント用の流体圧アクチュエータへの作動流体の要求流量に応じて、一のポンプからの作動流体に他のポンプからの作動流体を合流させてアタッチメント用の制御弁に導入させるように走行直進弁およびバイパス制御弁を作動させるコントローラと、を備え、コントローラが、他のポンプの圧力をフィードバックして一のポンプのバイパス制御弁の開口量を制御することで一のポンプの圧力を他のポンプの圧力へ近づけてから、走行直進弁を介して一のポンプからの作動流体に他のポンプからの作動流体を合流させる作業機械の流体圧回路である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の作業機械の流体圧回路における走行直進弁が、開口特性に、ストローク量に対する開口面積の変化が抑制されたノッチ領域が設定されている作業機械の流体圧回路である。
(【0011】以降は省略されています)

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