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公開番号2025001351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100877
出願日2023-06-20
発明の名称分析方法、キット及び検出用デバイス
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類C12Q 1/68 20180101AFI20241225BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】
乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんの全てについて、分析対象における罹患の可能性を簡便に判定することができる分析方法及びキットを提供する。
【解決手段】
実施形態によれば、分析対象由来の試料中の、標的miRNA群から選択された標的miRNAを定量することを含む、対象の乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんの全てについて、対象における罹患の可能性を判定する分析方法及びキットが提供される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象由来の試料中の、hsa-miR-128-3p、hsa-miR-151a-3p、hsa-miR-143-3p、hsa-miR-4770、hsa-miR-1296-5p、hsa-miR-125a-5p、hsa-miR-409-3p、hsa-miR-99a-5p、hsa-miR-215-5pからなるmiRNA群から選択されるmiRNAを定量することと、
前記対象における乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんの全てについて、対象における罹患の可能性があると判定することと
を含む、分析方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
対照由来の試料中の前記miRNAを定量することを更に含み、
前記判定は、前記対象における前記miRNAの定量値と、前記対照における前記miRNAの定量値とを比較することで、前記対象が乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんの全てについて、対象における罹患の可能性があると判定する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対照は、健常体であるか、又は、乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんのうち少なくとも何れか1種であることが既知の検体である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記対照は、健常体であり、
前記判定は、前記対象におけるhsa-miR-128-3p、hsa-miR-151a-3p、hsa-miR-4770、hsa-miR-125a-5p、hsa-miR-409-3p及びhsa-miR-215-5pからなるmiRNA群から選択される何れか1種のmiRNAの定量値が、前記対照における前記miRNAの定量値よりも小さい場合に、前記対象が乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん又は大腸がんに罹患していると判定する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記対照は、健常体であり、
前記判定は、前記対象におけるhsa-miR-143-3p又はhsa-miR-1296-5pの定量値が、前記対照における前記miRNAの定量値よりも小さい場合に、前記対象が乳がん、膵臓がん、肺がん又は胃がんに罹患していると判定する、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記対照は、健常体であり、
前記判定は、前記対象におけるhsa-miR-99a-5pの定量値が、前記対照における前記miRNAの定量値よりも小さい場合に、前記対象が乳がん、膵臓がん、肺がん又は大腸がんに罹患していると判定する、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記対照は、大腸がん罹患体であり、
前記判定は、前記対象におけるhsa-miR-128-3p、hsa-miR-151a-3p、hsa-miR-143-3p及びhsa-miR-1296-5pのそれぞれの定量値が、前記対照における前記miRNAの定量値よりも小さい場合に、前記対象が乳がん、膵臓がん、肺がん又は胃がんに罹患していると判定する、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記対照は、大腸がん罹患体であり、
前記判定は、前記対象におけるhsa-miR-4770の定量値が、前記対照における前記miRNAの定量値よりも小さい場合に、前記対象が乳がん、膵臓がん又は胃がんに罹患していると判定する、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記対照は、大腸がん罹患体であり、
前記判定は、前記対象におけるhsa-miR-409-3pの定量値が、前記対照における前記miRNAの定量値よりも小さい場合に、前記対象が乳がん又は膵臓がんに罹患していると判定する、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
対象由来の試料中の、hsa-miR-128-3p、hsa-miR-151a-3p、hsa-miR-143-3p、hsa-miR-4770、hsa-miR-125a-5p、hsa-miR-99a-5pからなるmiRNA群から選択されるmiRNAを定量することと、
前記対象が乳がんに罹患している可能性があると判定することとを含む、分析方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、分析方法、キット及び検出用デバイスに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、microRNA(miRNA)と疾患との関係が注目されている。miRNAは遺伝子発現を調節する機能を持ち、種々の疾患でその種類や発現量が初期の段階から変化していることが報告されている。即ち、ある疾患を持つ患者では、特定のmiRNA量が健常者と比較して増加又は減少している。そのため、被検者から採取された試料中の該miRNAの量を調べることは、患者がその疾患に罹患しているか否かを知る手段となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、分析対象について、乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんのうち少なくとも何れか1種の罹患の有無を簡便に判定することができる分析方法、キット及び検出用デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態によれば、対象由来の試料中のhsa-miR-128-3p、hsa-miR-151a-3p、hsa-miR-143-3p、hsa-miR-4770、hsa-miR-1296-5p、hsa-miR-125a-5p、hsa-miR-409-3p、hsa-miR-99a-5p、hsa-miR-215-5pのうちの少なくとも1つを定量することと、乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんの全てについて、対象における罹患の可能性があると判定することとを含む、分析方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、第1実施形態の分析方法の一例を示すフローチャートであり、(a)は、第1の標的miRNAのうちの何れか1種の定量工程を含む分析方法の一例であり、(b)は乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんの全てについて、対象における罹患の可能性があると判定する判定工程を含む分析方法の一例であり、(c)は予後又は再発の有無を判定する判定工程を含む分析方法の一例であり、(d)は対象に適用するための治療法の種類又は薬剤の種類を選択する選択工程を含む分析方法の一例である。
図2は、第2実施形態の分析方法の一例を示すフローチャートであり、(a)は、第2の標的miRNAのうちの何れか1種の定量工程を含む分析方法の一例であり、(b)は乳がん、膵臓がん及び大腸がんの全てについて、対象における罹患の可能性があると判定する判定工程を含む分析方法の一例であり、(c)は予後又は再発の有無を判定する判定工程を含む分析方法の一例であり、(d)は対象に適用するための治療法の種類又は薬剤の種類を選択する選択工程を含む分析方法の一例である。
図3Aは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-126-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Bは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-326の検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Cは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-28-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Dは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-425-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Eは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-93-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Fは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-24-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Gは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-222-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Hは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-361-5pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Iは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-342-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図3Jは、例1の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-10b-5pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Aは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-128-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Bは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-151a-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Cは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-143-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Dは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-4770の検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Eは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-1296-5pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Fは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-125a-5pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Gは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-409-3pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Hは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-99a-5pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
図4Iは、例2の実験結果を示す箱ひげ図であり、hsa-miR-215-5pの検体のがん種別ごとの定量結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下に、図面を参照しながら実施形態の分析方法、キット及び検出用デバイスについて説明する。
・第1実施形態
(分析方法)
第1実施形態に従う分析方法は、対象由来の試料中のhsa-miR-128-3p、hsa-miR-151a-3p、hsa-miR-143-3p、hsa-miR-4770、hsa-miR-1296-5p、hsa-miR-125a-5p、hsa-miR-409-3p、hsa-miR-99a-5p、hsa-miR-215-5pのうちの少なくとも1つを定量することと、乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんの全てについて、対象における罹患の可能性があると判定することとを含む、分析方法である。
【0007】
上述の計9種のmiRNAは、以下の説明において「第1の標的miRNA群」とも称する(省略して、単に「標的miRNA群」と称する場合もある)。また、標的miRNA群を構成する個々のmiRNAを「第1の標的miRNA」とも称する(省略して、単に「標的miRNA」と称する場合もある)。
【0008】
例えば、標的miRNAはそれぞれ下記の表1に示される塩基配列で表される。なお、本明細書において、各配列番号に対応する配列表上の「T」の表記は、「U」を意味する。定量される標的miRNAは、標的miRNA群のうちの1種類であればよい。
【0009】
TIFF
2025001351000002.tif
77
152
【0010】
対象は、本方法において分析に供される動物、即ち、試料を提供する動物である。対象は、何らかの疾患を有する動物であってもよいし、健常な動物であってもよい。例えば、対象は、がんに罹患している可能性がある動物、或いは過去にがんに罹患したことのある動物等であってもよく、特に、乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんのうち少なくとも何れか1種に罹患している可能性がある動物、或いは過去に乳がん、膵臓がん、肺がん、胃がん及び大腸がんのうち少なくとも何れか1種に罹患したことのある動物等であってもよい。対象はヒトであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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