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公開番号2025000440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023100298
出願日2023-06-19
発明の名称コイル装置
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 30/10 20060101AFI20241224BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】リーケージの調整が可能でありながら、放熱性に優れたコイル装置を提供すること。
【解決手段】スペーサ10が、巻回軸に沿って所定の厚みを持つ。スペーサ10は、第1ワイヤ巻回部40の第1対向端42または第2ワイヤ巻回部50の第2対向端52の径方向の外から内に向かう流体の流れを許容する外側流路11、第1対向端42または第2対向端52の径方向の内から外に向かう流体の流れを許容する内側流路12、および第1対向端42から第2対向端52に向けて流体の流れを許容する軸方向流路16の内の少なくとも1つを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1ワイヤ巻回部と、
前記第1ワイヤ巻回部の巻回軸に沿って前記第1ワイヤ巻回部に隣接して配置してある第2ワイヤ巻回部と、
前記第1ワイヤ巻回部の前記巻回軸に沿う第1対向端と前記第2ワイヤ巻回部の前記巻回軸に沿う第2対向端との間に配置してあるスペーサとを有するコイル装置であって、
前記スペーサが、前記巻回軸に沿って所定の厚みを持ち、しかも、
前記スペーサは、
前記第1対向端または前記第2対向端の径方向の外から内に向かう流体の流れを許容する外側流路、前記第1対向端または前記第2対向端の径方向の内から外に向かう流体の流れを許容する内側流路、および前記第1対向端から前記第2対向端に向けて流体の流れを許容する軸方向流路の内の少なくとも1つを有するコイル装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記外側流路、前記内側流路および前記軸方向流路の内の少なくとも1つは、前記スペーサを構成する部材が除去されて前記第1対向端および/または前記第2対向端に接触しない複数の流路形成領域であり、
複数の前記流路形成領域が、前記スペーサの周方向に沿って複数位置に存在してある請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
複数の前記流路形成領域の内の少なくとも1つは、前記スペーサの外周位置から内周位置に向けて凹んでおり、前記第1対向端および/または前記第2対向端に接触しない外側凹部を有する請求項2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記外側凹部の前記周方向に沿っての幅は、前記内周位置に比較して、前記外周位置で広い請求項3に記載のコイル装置。
【請求項5】
複数の前記流路形成領域の内の少なくとも1つは、前記スペーサの内周位置から外周位置に向けて凹んでおり、前記第1対向端および/または前記第2対向端に接触しない内側凹部を有する請求項2に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記内側凹部の前記周方向に沿っての幅は、前記外周位置に比較して、前記内周位置で広い請求項5に記載のコイル装置。
【請求項7】
複数の前記流路形成領域の内の少なくとも1つは、前記第1対向端から前記第2対向端に向けて連通する貫通孔を有する請求項2に記載のコイル装置。
【請求項8】
複数の前記流路形成領域は、
前記スペーサの内周位置から外周位置に向けて凹んでおり、前記第1対向端および/または前記第2対向端に接触しない内側凹部と、
前記内側凹部の周方向の隣に配置され、前記スペーサの外周位置から内周位置に向けて凹んでおり、前記第1対向端および/または前記第2対向端に接触しない外側凹部と、を有する請求項2に記載のコイル装置。
【請求項9】
前記外側凹部の周方向に沿う幅が、前記内側凹部の前記周方向に沿う幅よりも広い請求項8に記載のコイル装置。
【請求項10】
第1ワイヤ巻回部と、
前記第1ワイヤ巻回部の巻回軸に沿って前記第1ワイヤ巻回部に隣接して配置してある第2ワイヤ巻回部と、
前記第1ワイヤ巻回部の前記巻回軸に沿う第1対向端と前記第2ワイヤ巻回部の前記巻回軸に沿う第2対向端との間に配置してあるスペーサとを有するコイル装置であって、
前記スペーサが、前記巻回軸に沿って所定の厚みを持ち、しかも、
前記スペーサは、
前記第1対向端または前記第2対向端の径方向の外から内に向かう流体の流れを許容する外側凹部、前記第1対向端または前記第2対向端の径方向の内から外に向かう流体の流れを許容する内側凹部、および前記第1対向端から前記第2対向端に向けて流体の流れを許容する貫通孔の内の少なくとも1つを有するコイル装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばトランスなどとして用いられるコイル装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば下記の特許文献1に示すように、一次コイルと二次コイルとの間に絶縁板を配置して一次コイルと二次コイルとの間のリーケージを調整しているコイル装置が知られている。
【0003】
また近年では、コイル装置の大電流化と共に、一次コイルおよび二次コイルを構成するワイヤからの発熱が課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-77255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、リーケージの調整が可能でありながら、放熱性に優れたコイル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るコイル装置は、
第1ワイヤ巻回部と、
前記第1ワイヤ巻回部の巻回軸に沿って前記第1ワイヤ巻回部に隣接して配置してある第2ワイヤ巻回部と、
前記第1ワイヤ巻回部の前記巻回軸に沿う第1対向端と前記第2ワイヤ巻回部の前記巻回軸に沿う第2対向端との間に配置してあるスペーサとを有するコイル装置であって、
前記スペーサが、前記巻回軸に沿って所定の厚みを持ち、しかも、
前記スペーサは、
前記第1対向端または前記第2対向端の径方向の外から内に向かう流体の流れを許容する外側流路、前記第1対向端または前記第2対向端の径方向の内から外に向かう流体の流れを許容する内側流路、および前記第1対向端から前記第2対向端に向けて流体の流れを許容する軸方向流路の内の少なくとも1つを有する。
【0007】
本発明に係るコイル装置では、所定の厚みを持つスペーサが、第1ワイヤ巻回部と第2ワイヤ巻回部との間に配置してあることから、スペーサの厚みにより、第1ワイヤ巻回部の第1対向端と第2ワイヤ巻回部の第2対向端との間の距離を制御することができる。その結果、コイル装置のリーケージの調整を行うことができる。
【0008】
また、本発明に係るコイル装置では、所定の厚みを持つスペーサが、外側流路、内側流路、および軸方向流路の内の少なくとも1つを有する。このため、これらの流路を通して、冷却用の流体(たとえば冷却風、放熱性樹脂など)が第1対向端と第2対向端との間に導入されることが可能になり、コイル装置の放熱性が向上する。
【0009】
好ましくは、前記外側流路、前記内側流路および前記軸方向流路の内の少なくとも1つは、前記スペーサを構成する部材が除去されて前記第1対向端および/または前記第2対向端に接触しない複数の流路形成領域である。また、好ましくは、複数の前記流路形成領域が、前記スペーサの周方向に沿って複数位置に存在してある。
【0010】
スペーサの表面に、スペーサを構成する部材が存在しない流路形成領域が周方向に沿って複数箇所で具備されることで、冷却用の流体が、周方向に沿って複数の位置で、第1対向端と第2対向端との間に導入されることが可能になり、コイル装置の放熱性がさらに向上する。なお、流路形成領域が周方向に沿って複数位置で形成されても、スペーサが所定厚みを有するため、コイル装置のリーケージの調整は良好に保持される。また、流路形成領域は、スペーサの片側表面にのみ形成してある溝であってもよく、スペーサの両面に形成してある溝であってもよく、あるいは、スペーサの表裏面を貫通する切欠や貫通孔であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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