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公開番号2024179863
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099117
出願日2023-06-16
発明の名称静電気インジケータおよび静電気インジケータの製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G01R 29/12 20060101AFI20241219BHJP(測定;試験)
要約【課題】接地することなく、静電気を可視化できる静電気インジケータの提供。
【解決手段】本発明の実施形態による静電気インジケータは、高分子マトリクスと、前記高分子マトリクス中に分散している液晶組成物と、を含む、高分子分散型液晶層を有し、前記液晶組成物が、液晶成分を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
高分子マトリクスと、前記高分子マトリクス中に分散している液晶組成物と、を含む、高分子分散型液晶層を有し、
前記液晶組成物が、液晶成分を含む、静電気インジケータ。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
接地せずに静電気を可視化できる、請求項1に記載の静電気インジケータ。
【請求項3】
電極を有さない、請求項1に記載の静電気インジケータ。
【請求項4】
前記高分子分散型液晶層が、少なくとも一方向に延伸された延伸層である、請求項1に記載の静電気インジケータ。
【請求項5】
前記液晶組成物が、二色性色素をさらに含む、請求項1に記載の静電気インジケータ。
【請求項6】
前記高分子分散型液晶層の少なくとも一方の側に配置された高誘電率基材をさらに有する、請求項1に記載の静電気インジケータ。
【請求項7】
高分子マトリクス形成用樹脂と液晶組成物とを含む塗工液を支持基材の一方の面に塗布して、塗布層を得ること、および
前記塗布層を乾燥させて、高分子マトリクスと、前記高分子マトリクス中に分散している液晶組成物と、を含む、高分子分散型液晶層を得ること、
を含む、静電気インジケータの製造方法。
【請求項8】
前記高分子分散型液晶層を延伸することをさらに含む、請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記延伸の倍率が、1.5倍以上である、請求項8に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静電気インジケータおよび静電気インジケータの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
静電気は、吸引作用、反発作用、静電誘導、放電等の静電気現象を引き起こし、電子機器の誤動作、電子部品の破損、火災等の原因となる場合がある。そのため、静電気を可視化してその状態を把握することは、生産管理、安全管理等の点で重要である。
【0003】
静電気(帯電状態)を可視化する方法として、表面電位測定器等の電気的な計測方法が挙げられる。しかしながら、この方法では、帯電している部位を厳密に特定することができない。これに対し、特許文献1では、帯電している部位およびその帯電量を可視化する装置が提案されている。しかしながら、この装置は接地(アース)する必要があることから、使用場所が限定され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-8586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記に鑑み、本発明は、接地することなく、静電気を可視化できる静電気インジケータの提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の1つの局面によれば、高分子マトリクスと、上記高分子マトリクス中に分散している液晶組成物と、を含む、高分子分散型液晶層を有し、上記液晶組成物が、液晶成分を含む、静電気インジケータが提供される。
[2]上記[1]に記載の静電気インジケータは、接地せずに静電気を可視化できてもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の静電気インジケータは、電極を有さなくてもよい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかに記載の静電気インジケータにおいて、上記高分子分散型液晶層が、少なくとも一方向に延伸された延伸層であってよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載の静電気インジケータにおいて、上記液晶組成物が、二色性色素をさらに含んでよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかに記載の静電気インジケータは、上記高分子分散型液晶層の少なくとも一方の側に配置された高誘電率基材をさらに有してよい。
[7]本発明の別の局面によれば、高分子マトリクス形成用樹脂と液晶組成物とを含む塗工液を支持基材の一方の面に塗布して、塗布層を得ること、および上記塗布層を乾燥させて、高分子マトリクスと、上記高分子マトリクス中に分散している液晶組成物と、を含む、高分子分散型液晶層を得ること、を含む、静電気インジケータの製造方法が提供される。
[8]上記[7]に記載の静電気インジケータの製造方法は、上記高分子分散型液晶層を延伸することをさらに含んでよい。
[9]上記[8]に記載の静電気インジケータの製造方法において、上記延伸の倍率が、1.5倍以上であってよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態による静電気インジケータによれば、接地することなく、静電気を可視化することができることから、接地のための使用場所の制限が無い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態による静電気インジケータの一例の構成を説明する概略断面図である。
図1に示す静電気インジケータの動作を説明する概略断面図である。
延伸高分子分散型液晶層を有する実施形態による静電気インジケータの一例の動作を説明する概略断面図である。
延伸高分子分散型液晶層を有する実施形態による静電気インジケータの一例の動作を説明する概略断面図である。
液晶組成物が液晶成分に加えて二色性色素を含む実施形態による静電気インジケータの一例の動作を説明する概略断面図である。
液晶組成物が液晶成分に加えて二色性色素を含む実施形態による静電気インジケータの一例の動作を説明する概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。各実施形態は、明らかに不適切な場合を除き、適宜組み合わせることができる。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面については、同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
【0010】
A.静電気インジケータ
本発明の実施形態による静電気インジケータは、マトリクスと、上記マトリクス中に分散しており、静電気反応材料を含む分散粒子と、を含む、静電気反応層を有する。本発明の実施形態による静電気インジケータは、電極を必要としない。本発明の実施形態による静電気インジケータはまた、接地することなく使用することができる。例えば、本発明の実施形態による静電気インジケータは、電極を有さず、接地することなく、静電気を可視化することができる。ここで、「静電気を可視化する」とは、静電気インジケータの外観の変化を介して検出対象の帯電箇所、帯電量、帯電電位等の帯電状態を検出することを意味する。外観の変化は、例えば、ヘイズ、輝度、透過率、色相、吸光度、反射率等の光学特性に基づいて判断することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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