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公開番号2025019249
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024205443,2023008552
出願日2024-11-26,2016-02-08
発明の名称光学フィルム及び光学表示パネル
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250130BHJP(光学)
要約【課題】シート・トゥ・パネル方式において、ハンドリング性の低下を抑制しつつ、光学
表示パネルを製造できる、枚葉状の光学フィルムを提供する。
【解決手段】本発明は、離型フィルム、粘着剤層、偏光フィルム、および表面保護フィル
ムがこの順に積層されている構成の光学フィルムであって、前記偏光フィルムは、厚みが
60μm以下であり、前記表面保護フィルムは、厚みが0.8≦(表面保護フィルムの厚
み)/(偏光フィルムの厚み)の関係式を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
離型フィルム、粘着剤層、偏光フィルム、および表面保護フィルムがこの順に積層されている構成の光学フィルムであって、
前記偏光フィルムは、厚みが60μm以下であり、
前記表面保護フィルムは、厚みが0.8≦(表面保護フィルムの厚み)/(偏光フィルムの厚み)の関係式を満たす、光学フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルム及び光学表示パネルに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
枚葉状態にした偏光フィルムを光学セルに貼り付ける方式(以下、「シート・トゥ・パ
ネル方式」ともいう。)がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-039238号公報
特開2009-062108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、光学表示パネルの薄型化が進むにつれ、従来よりも薄い(例えば、厚みが60μ
m以下の)偏光フィルムが開発されつつある。このように従来よりも薄い偏光フィルムは
、腰(弾性率)が弱く、捻れ、カールなどが発生し易い。そのため、偏光フィルムが薄い
場合には、幾年も経て技術改良が進んでいるとはいえ、シート・トゥ・パネル方式におい
ては、偏光フィルムの搬送、離型フィルムの剥離、偏光フィルム片の液晶セルへの貼り合
せ処理などのハンドリングが難しく、歩留りが低下することが懸念される。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シート・トゥ・パネル方式によって
も、薄い偏光フィルムを用いて光学表示パネルを好適に製造することができる枚葉状の光
学フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、離型フィルム、粘着剤層、偏光フィルム、および表面保護フィルムがこの順
に積層されている構成の光学フィルムであって、
前記偏光フィルムは、厚みが60μm以下であり、
前記表面保護フィルムは、厚みが0.8≦(表面保護フィルムの厚み)/(偏光フィル
ムの厚み)の関係式を満たす。
【0007】
この構成によれば、偏光フィルムが薄いものの、表面保護フィルムを厚くした(具体的
には、0.8≦(表面保護フィルムの厚み)/(偏光フィルムの厚み)とした)ため、光
学フィルムの腰(弾性率)が強まり、シート・トゥ・パネル方式における偏光フィルムの
ハンドリング性を高めることができる。よって、シート・トゥ・パネル方式を用いて、薄
い偏光フィルムが貼り合わされた光学表示パネルを好適に製造することができる。
【0008】
上記発明の一実施形態として、前記表面保護フィルムは、厚みが(表面保護フィルムの
厚み)/(偏光フィルムの厚み)≦3.0を満たす。表面保護フィルムは、次のアッセン
ブリ工程において光学表示パネルから剥離される必要があるところ、表面保護フィルムを
厚くすればするほど、表面保護フィルムを光学表示パネルから剥離する際に、表面保護フ
ィルム端部を掴んで剥離し始める動作である「きっかけ剥離」が重くなる。その結果、表
面保護フィルムを光学表示パネルから剥離する際に、光学フィルムの層間剥離(例えば、
偏光子と偏光子保護フィルムとの間の剥離、粘着剤層と偏光フィルムとの間の剥離、粘着
剤層と光学セルとの間の剥離など)が生じるおそれが高まる。そこで、(表面保護フィル
ムの厚み)/(偏光フィルムの厚み)≦3.0を満たすように表面保護フィルムの厚みを
制御することにより、表面保護フィルムのきっかけ剥離性を向上し、光学フィルムの層間
剥離を抑制することができる。
【0009】
上記発明の一実施形態として、前記表面保護フィルムは、第2粘着剤層を介して偏光フ
ィルムに積層されている。また、別実施形態として、前記保護フィルムは自己粘着型のフ
ィルムである。
【0010】
上記発明の一実施形態として、前記偏光フィルムが、厚みが10μm以下の偏光子を含
む。このような厚み10μm以下の偏光子を含む偏光フィルムは、フィルムの腰(弾性率
)が顕著に低くなる。その結果、シート・トゥ・パネル方式において、捻れ、カールなど
が発生する可能性が高い。よって、本発明は、当該偏光フィルムに特に好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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