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公開番号2024178939
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2024095302
出願日2024-06-12
発明の名称遺伝子発現促進剤及び該遺伝子発現促進用組成物
出願人アース製薬株式会社,国立大学法人広島大学
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類A61K 31/704 20060101AFI20241218BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、Pla2g2f遺伝子の発現を促進する剤及び組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、(A)グリチルリチン酸及び(B)トラネキサム酸のうちの少なくとも1種からなる、Pla2g2f遺伝子発現促進剤、及び(A)グリチルリチン酸及び(B)トラネキサム酸のうちの少なくとも1種を有効成分として含有する、該遺伝子発現促進用組成物に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
(A)グリチルリチン酸及び(B)トラネキサム酸のうちの少なくとも1種からなる、Pla2g2f遺伝子発現促進剤。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
(A)グリチルリチン酸及び(B)トラネキサム酸のうちの少なくとも1種を有効成分として含有する、Pla2g2f遺伝子発現促進用組成物。
【請求項3】
請求項1に記載のPla2g2f遺伝子発現促進剤を含む、Pla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病の予防用組成物。
【請求項4】
前記Pla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病が口内炎である、請求項3に記載のPla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病の予防用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、Pla2g2f遺伝子発現促進剤、Pla2g2f遺伝子発現促進用組成物、及びPla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病の予防用組成物に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
リン脂質代謝に関わる酵素ホスホリパーゼA2(以下、「PLA2」とも称する。)は、膜リン脂質を加水分解して脂肪酸とリゾリン脂質を遊離する酵素群の総称である。PLA2のサブタイプであるG2F(Phospholipase A2 Group IIF、以下、「Pla2g2f」とも称する)は皮膚に特異的に発現しており、皮膚のホメオスタシスやバリア機能を制御することが知られている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Kei Yamamoto et al., “The role of groupIIF-secreted phospholipase A2 in epidermal homeostasis and hyperplasia”, J. Exp. Med., 2015, 212 p.1901-1919.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Pla2g2fは皮膚のホメオスタシスやバリア機能を制御する働きがあり、Pla2g2fをコードする遺伝子(以下、「Pla2g2f遺伝子」とも称する)の発現を促進する手段を確立することは、Pla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病の予防において非常に有意義である。
そこで、本発明は、Pla2g2f遺伝子の発現を促進する剤及び組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、グリチルリチン酸及びトラネキサム酸のうちの少なくとも1種からなる剤又はグリチルリチン酸及びトラネキサム酸のうちの少なくとも1種を有効成分として含有する組成物の、投与又は摂取によって、Pla2g2f遺伝子発現促進効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、下記の通りである。
[1](A)グリチルリチン酸及び(B)トラネキサム酸のうちの少なくとも1種からなる、Pla2g2f遺伝子発現促進剤。
[2](A)グリチルリチン酸及び(B)トラネキサム酸のうちの少なくとも1種を有効成分として含有する、Pla2g2f遺伝子発現促進用組成物。
[3]上記[1]に記載のPla2g2f遺伝子発現促進剤を含む、Pla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病の予防用組成物。
[4]前記Pla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病が口内炎である、上記[3]に記載のPla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病の予防用組成物。
【0007】
また、本発明の一態様として、以下も挙げられる。
・(A)グリチルリチン酸及び(B)トラネキサム酸のうちの少なくとも1種を対象に投与すること又は摂取させることを含む、Pla2g2f遺伝子発現を促進する方法。
・(A)グリチルリチン酸及び(B)トラネキサム酸のうちの少なくとも1種を対象(但し、ヒトの個体を除く)に投与すること又は摂取させることを含む、Pla2g2f遺伝子発現を促進する方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、本発明の剤又は組成物の投与又は摂取によって、Pla2g2f遺伝子発現を効果的に促進しうる。また、本発明の一態様の剤又は組成物の投与又は摂取によって、Pla2g2f遺伝子の欠損又は発現低下に起因する疾病を効果的に予防しうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、試験例1における、Pla2g2f遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図2は、試験例1における、Arid5a遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図3は、試験例1における、Rac2遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図4は、試験例1における、Clic4遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図5Aは、試験例1における、Krt1遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図5Bは、試験例1における、Krt14遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図5Cは、試験例1における、Krt16遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図5Dは、試験例1における、Krt17遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図6は、試験例1における、Eps15遺伝子の発現量比を示すグラフである。
図7は、試験例2における、GAPDHの発現量に対するPla2g2f遺伝子の発現量を示すグラフである。
図8は、試験例2における、GAPDHの発現量に対するArid5a遺伝子の発現量を示すグラフである。
図9は、試験例2における、GAPDHの発現量に対するRac2遺伝子の発現量を示すグラフである。
図10は、試験例2における、GAPDHの発現量に対するClic4遺伝子の発現量を示すグラフである。
図11Aは、試験例2における、GAPDHの発現量に対するKrt1遺伝子の発現量を示すグラフである。
図11Bは、試験例2における、GAPDHの発現量に対するKrt5遺伝子の発現量を示すグラフである。
図11Cは、試験例2における、GAPDHの発現量に対するKrt14遺伝子の発現量を示すグラフである。
図11Dは、試験例2における、GAPDHの発現量に対するKrt16遺伝子の発現量を示すグラフである。
図12は、試験例2における、GAPDHの発現量に対するEps15遺伝子の発現量を示すグラフである。
図13は、試験例3における、GAPDHの発現量に対するPla2g2f遺伝子の発現量を示すグラフである。
図14は、試験例3における、GAPDHの発現量に対するArid5a遺伝子の発現量を示すグラフである。
図15は、試験例3における、GAPDHの発現量に対するRac2遺伝子の発現量を示すグラフである。
図16は、試験例3における、GAPDHの発現量に対するClic4遺伝子の発現量を示すグラフである。
図17Aは、試験例3における、GAPDHの発現量に対するKrt1遺伝子の発現量を示すグラフである。
図17Bは、試験例3における、GAPDHの発現量に対するKrt5遺伝子の発現量を示すグラフである。
図17Cは、試験例3における、GAPDHの発現量に対するKrt14遺伝子の発現量を示すグラフである。
図17Dは、試験例3における、GAPDHの発現量に対するKrt16遺伝子の発現量を示すグラフである。
図18は、試験例3における、GAPDHの発現量に対するEps15遺伝子の発現量を示すグラフである。
図19Aは、参考例1における、EGFP遺伝子溶液を皮内注射した直後のハムスターの右側頬粘膜の写真である。
図19Bは、参考例1における、EGFPタンパク質由来の蛍光波長を発するハムスター頬粘膜の写真である。
図20Aは、参考例1において、無処理ハムスターを用いて免疫組織化学染色をした写真である。
図20Bは、参考例1において、EGFP遺伝子を導入したハムスターにおいて、遺伝子導入部位について、免疫組織化学染色をした写真である。
図21は、参考例2において、Arid5a遺伝子又はRac2遺伝子をノックダウンしたハムスター及びコントロールのハムスターにおける、炎症性浮腫(口内炎)の程度を示すグラフである。
図22は、参考例2において、Pla2g2f遺伝子をノックダウンしたハムスター及びコントロールのハムスターにおける、炎症性浮腫(口内炎)の面積を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものであり、これらの内容に特定されるものではない。
数値範囲の「~」は、その前後の数値を含む範囲であり、例えば、「0質量%~100質量%」は、0質量%以上であり、かつ、100質量%以下である範囲を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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