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公開番号
2024178093
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2024023740
出願日
2024-02-20
発明の名称
車両用駆動装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
B60L
15/20 20060101AFI20241217BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両の走行中に創熱制御を行いつつ車両の挙動に影響を与えることを防止すること。
【解決手段】車両用駆動装置の制御部は、創熱制御を実行する際、第1打消し駆動力を第1回転電機から発生するように制御し、かつ第1打消し駆動力に対して車両の進行方向の反対側に作用する第2打消し駆動力を第2回転電機から発生させる。創熱制御を実行する際であって要求駆動力(Trq)が切換え制限範囲(SWlim)よりも大きい場合、車両の加速時は第1回転電機を回生制御すると共に第2回転電機を力行制御し、車両の減速時は第1回転電機を力行制御すると共に第2回転電機を回生制御する。創熱制御を実行する際であって要求駆動力が切換え制限範囲(SWlim)の範囲内となった場合、直前に実行していた創熱制御における第1回転電機及び第2回転電機の回生制御又は力行制御を切換えずに継続させる。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の前輪及び後輪の一方に駆動連結される第1回転電機と、
前記第1回転電機と独立して駆動され、前記前輪及び前記後輪の他方に駆動連結される第2回転電機と、
前記第1回転電機と前記第2回転電機とを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記車両の暖機を行う創熱制御を実行する際、第1打消し駆動力を前記第1回転電機から発生するように制御し、かつ前記第1打消し駆動力に対して前記車両の進行方向の反対側に作用する第2打消し駆動力を前記第2回転電機から発生するように制御し、
前記車両の加速時において前記創熱制御を実行する際にあって、要求駆動力が前記車両の加速方向に対して切換え制限範囲よりも大きい場合には、前記第1回転電機を回生制御すると共に前記第2回転電機を力行制御し、
前記車両の減速時において前記創熱制御を実行する際にあって、要求減速力が前記車両の減速方向に対して前記切換え制限範囲よりも大きい場合には、前記第1回転電機を力行制御すると共に前記第2回転電機を回生制御し、
前記創熱制御を実行する際にあって、かつ要求駆動力が前記切換え制限範囲の範囲内となった場合には、直前に実行していた前記創熱制御における前記第1回転電機及び前記第2回転電機の回生制御又は力行制御を切換えずに継続させる、
車両用駆動装置。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記制御部は、要求駆動力が前記切換え制限範囲の範囲内となった場合には、前記第1回転電機の駆動力及び前記第2回転電機の駆動力の大きさを駆動力制限範囲の範囲内となるように制限する、
請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記制御部は、要求駆動力が前記切換え制限範囲より大きい場合に前記切換え制限範囲を第1範囲に設定し、要求駆動力が前記切換え制限範囲の範囲内ある場合に前記切換え制限範囲を前記第1範囲よりも大きい第2範囲に設定する、
請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記第1回転電機は、前記車両の後輪に駆動連結され、
前記第2回転電機は、前記車両の前輪に駆動連結された、
請求項1に記載の車両用駆動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前輪及び後輪の一方に駆動連結される第1回転電機と他方に駆動連結される第2回転電機を備える車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば電気自動車に搭載される車両用駆動装置においては、バッテリの温度が低温であると充放電の効率が低下し、特にバッテリが極低温(例えば0度以下)であると充電することが困難になり、例えば車両の走行中に減速した時でも回生を行うことができずに電費が低下するという問題がある。そのため、例えば低温環境で長時間に亘って放置された車両を走行させる際には、素早く暖機することが求められるが、発熱源としての内燃エンジンを搭載しているハイブリッド自動車よりも電気自動車の方が暖機することが難しい。そこで、停車中或いは走行中に、走行用モータに駆動力となるq軸電流とは別にd軸電流を流して、走行用モータを余計に暖めることでバッテリの暖機の促進を図ったものが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-165526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1のようにd軸電流を流して走行用モータを暖めるものでは、走行用モータの発熱量の増加が限られており、特に極低温のような環境で暖機の時間が長くなり、実用性として不十分であった。そのため、例えば高電圧ヒータ等を搭載してバッテリの暖機を行うことも考えられるが、高電圧ヒータは高価であり、車両のコストダウンの妨げになる。そのため、前輪を駆動するフロントモータと後輪を駆動するリヤモータとを備える車両用駆動装置にあって、それらのモータにおいて互いに打ち消し合う駆動力を発生させる制御(以下、「創熱制御」という)を行うことで、車両の暖機を行うことが考えられる。
【0005】
ところで、フロントモータとリヤモータとを備える車両用駆動装置が搭載された車両では、車両の前輪に車重がかかり易い。このため、車両の加速時にフロントモータ(前輪)で力行制御を行い、車両の減速時にフロントモータで回生制御を行うことで電費の向上を図ることができる。しかしながら、例えば走行中に上記のような創熱制御を実行している場合において、要求駆動力が加速方向と減速方向とで切換ると、互いに打ち消し合うように発生させる駆動力の方向も切換ることになり、車両の挙動に影響を与える虞がある。
【0006】
そこで本発明は、車両の走行中に創熱制御を行いつつ車両の挙動に影響を与えることを防止することが可能な車両用駆動装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、車両の前輪及び後輪の一方に駆動連結される第1回転電機と、前記第1回転電機と独立して駆動され、前記前輪及び前記後輪の他方に駆動連結される第2回転電機と、前記第1回転電機と前記第2回転電機とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記車両の暖機を行う創熱制御を実行する際、第1打消し駆動力を前記第1回転電機から発生するように制御し、かつ前記第1打消し駆動力に対して前記車両の進行方向の反対側に作用する第2打消し駆動力を前記第2回転電機から発生するように制御し、前記車両の加速時において前記創熱制御を実行する際にあって、要求駆動力が前記車両の加速方向に対して切換え制限範囲よりも大きい場合には、前記第1回転電機を回生制御すると共に前記第2回転電機を力行制御し、前記車両の減速時において前記創熱制御を実行する際にあって、要求減速力が前記車両の減速方向に対して前記切換え制限範囲よりも大きい場合には、前記第1回転電機を力行制御すると共に前記第2回転電機を回生制御し、前記創熱制御を実行する際にあって、かつ要求駆動力が前記切換え制限範囲の範囲内となった場合には、直前に実行していた前記創熱制御における前記第1回転電機及び前記第2回転電機の回生制御又は力行制御を切換えずに継続させる、車両用駆動装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、車両の走行中に創熱制御を行いつつ車両の挙動に影響を与えることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る車両とその車両用駆動装置の構成を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の停車時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の前進走行中の加速時及び定常走行時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の前進走行中の減速時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の停車中の充電時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る車両の後進走行中の加速時における状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る創熱制御のON/OFF制御を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る車両の状態制御を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る創熱制御の実行時における走行例を示すタイムチャートである。
比較例に係る創熱制御の実行時における走行例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
以下、第1実施の形態に係る車両用駆動装置1について図1乃至図8を用いて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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