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公開番号
2024177919
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096329
出願日
2023-06-12
発明の名称
外科用テープ
出願人
信越ポリマー株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A61L
31/06 20060101AFI20241217BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】手術者の操作性が高められた、シリコーン製の紐からなる外科用テープを提供する。
【解決手段】外科手術に使用されるシリコーン紐からなる外科用テープ(10)であり、長手方向に直交する断面の形状は楕円形であり、前記断面は、材料組成が互いに異なる第一領域(1)と第二領域(2)からなり、前記第一領域及び前記第二領域はそれぞれ前記楕円形の周を構成し、前記第一領域に含まれるX線造影剤の含有量c1と、前記第二領域に含まれるX線造影剤の含有量c2と、がc1<c2の関係を満たす、外科用テープ。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外科手術に使用されるシリコーン紐からなる外科用テープであり、
長手方向に直交する断面の形状は楕円形であり、
前記断面は、材料組成が互いに異なる第一領域と第二領域からなり、
前記第一領域及び前記第二領域はそれぞれ前記楕円形の周を構成し、
前記第一領域に含まれるX線造影剤の含有量c1と、
前記第二領域に含まれるX線造影剤の含有量c2と、
がc1<c2の関係を満たす、外科用テープ。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記第一領域を構成する第一材料からなる厚さ2mmの第一シートと、
前記第二領域を構成する第二材料からなる厚さ2mmの第二シートと、について、
30℃、40Hzの条件にて、貯蔵弾性率、損失弾性率及びtanδをそれぞれ測定したとき、下記(1)~(3)の関係を満たす、請求項1に記載の外科用テープ。
(1)前記第一シートの貯蔵弾性率>前記第二シートの貯蔵弾性率
(2)前記第一シートの損失弾性率>前記第二シートの損失弾性率
(3)前記第一シートのtanδ<前記第二シートのtanδ
【請求項3】
前記楕円形の周のうち、
前記第一領域に属する周長L1と、前記第二領域に属する周長L2と、
がL1>L2の関係を満たす、請求項1又は2に記載の外科用テープ。
【請求項4】
前記第一領域と前記第二領域の境界線が、前記楕円形の2つの焦点を結ぶ直線に沿い、その直線と交差しない曲線である、請求項3に記載の外科用テープ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科手術に使用されるシリコーン紐からなる外科用テープに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
開腹を伴う外科手術では、動脈、静脈、腱、神経、尿管等を一時的により分けて保持したり、牽引したりするために、ラテックスフリーで生体親和性に優れたシリコーン製の紐が使用されることがある(例えば非特許文献1)。赤、青、黄又は白に着色されており、適用箇所ごとに色分けが可能であり、手術者による視認性が優れる。また、断面が楕円形であり、血管に損傷を与える懸念が低減されている。さらに、X線不透過性であるので体内における位置を検知し得る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
ヴェッセルテープ、一般医療機器、外科用テープ、JMDN(Japan Medical Device Nomenclature)コード:70419000、届出番号:13B1X00167000028、欧和通商株式会社、2017年6月(第5版)カタログ、[online]、[令和5年2月22日検索],インターネット<URL:https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/md/PDF/180008/180008_13B1X00167000028_A_01_05.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、細長いシリコーン製の紐は表面が滑らかであり、しなやかであるため、必ずしも手術者の操作性が優れるものではなかった。本発明は、手術者の操作性が高められた、シリコーン製の紐からなる外科用テープを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1] 外科手術に使用されるシリコーン紐からなる外科用テープであり、長手方向に直交する断面の形状は楕円形であり、前記断面は、材料組成が互いに異なる第一領域と第二領域からなり、前記第一領域及び前記第二領域はそれぞれ前記楕円形の周を構成し、前記第一領域に含まれるX線造影剤の含有量c1と、前記第二領域に含まれるX線造影剤の含有量c2と、がc1<c2の関係を満たす、外科用テープ。
[2] 前記第一領域を構成する第一材料からなる厚さ2mmの第一シートと、前記第二領域を構成する第二材料からなる厚さ2mmの第二シートと、について、30℃、40Hzの条件にて、貯蔵弾性率、損失弾性率及びtanδをそれぞれ測定したとき、下記(1)~(3)の関係を満たす、[1]又は[2]に記載の外科用テープ。
(1)前記第一シートの貯蔵弾性率>前記第二シートの貯蔵弾性率
(2)前記第一シートの損失弾性率>前記第二シートの損失弾性率
(3)前記第一シートのtanδ<前記第二シートのtanδ
[3] 前記楕円形の周のうち、前記第一領域に属する周長L1と、前記第二領域に属する周長L2と、がL1>L2の関係を満たす、[1]又は[2]に記載の外科用テープ。
[4] 前記第一領域と前記第二領域の境界線が、前記楕円形の2つの焦点を結ぶ直線に沿い、その直線と交差しない曲線である、[1]~[3]の何れかに記載の外科用テープ。
【発明の効果】
【0006】
本発明の外科用テープは、一端部を長手方向に引っ張る(扱く)と、扱いた箇所がカールし(反り上がり)、その形状が維持されやすい剛性を呈するようになる。この一端部を操作して血管等の脇を通したり、狭い箇所をくぐらせたりすることが容易であるので、手術者の操作性が高められている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一例の外科用テープ10の断面の模式図。
外科用テープ10の一端部を矢印方向に扱く操作を示す模式図。
外科用テープ10の一端部が、扱きによって反り上がった様子を示す模式図。
実施例で作製した第一シートの弾性特性を示すグラフ。
実施例で作製した第二シートの弾性特性を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の第一態様は外科手術に使用されるシリコーン紐からなる外科用テープである。外科用テープの長さは特に制限されず、例えば0.5~2m程度で巻かれた状態にあり、使用時に適当な長さに切断して使用することができる。
【0009】
外科用テープの長手方向(紐の長さに沿う軸線方向)に直交する断面の形状は楕円形である。ここで、楕円形とは、幾何学的に厳密な真円ではないことを意味し、実用的には限りなく円に近い楕円であってもよい。前記楕円形の扁平さは(長軸/短軸)の比で表すことができ、例えば1.0超10.0以下が好ましく、1.1以上8.0以下がより好ましく、1.5以上5.0以下が好ましい。
具体的には、前記楕円形の長軸は例えば1.0mm超5.0mm以下とされ、短軸は例えば1.0以上2.0mm以下とされる。これらの好適な範囲であると、使用時に血管等を損傷する懸念が低減され、手術者の操作性もさらに高まる。
【0010】
本態様の実施形態の一例である外科用テープ10の断面の楕円形を図1に示す。
前記断面は、材料組成が互いに異なる第一領域1と第二領域2に分かれている。第一領域1は楕円の面積全体の30~90%を占め、好ましくは40~80%を占め、より好ましくは55~70%を占める。第二領域2は楕円の面積全体の10~70%を占め、好ましくは20~60%を占め、より好ましくは30~45%を占める。
(【0011】以降は省略されています)
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