TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024175792
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023093801
出願日
2023-06-07
発明の名称
始動システムの制御器および始動システムの制御方法
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
H02P
6/21 20160101AFI20241212BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 センサレス制御される同期電動機を用いた回転機械の始動制御を、センサを追加することなく適切に実行することができる始動システムの制御器および制御方法を提供する。
【解決手段】 始動システムの制御器は、回転機械に機械的に接続され、回転機械の始動を行う同期電動機と、同期電動機に電気的に接続され、同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御器であって、処理回路を備え、同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、処理回路は、回転機械の始動開始時において、同期電動機の固定子に第1基準角度方向の磁場を生じさせる第1直流電流を所定の第1期間流すような第1駆動信号を生成し、駆動回路に出力する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御器であって、
処理回路を備え、
前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、
前記処理回路は、前記回転機械の始動開始時において、前記同期電動機の固定子に第1基準角度方向の磁場を生じさせる第1直流電流を所定の第1期間流すような第1駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する、始動システムの制御器。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御器であって、
処理回路を備え、
前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、
前記処理回路は、
前記回転機械の始動開始時において、前記同期電動機の固定子に第1基準角度方向の磁場を生じさせる第1直流電流を所定の第1期間流すような第1駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力し、
前記第1直流電流を前記第1期間流した後、前記同期電動機の固定子に前記第1基準角度から所定の角度間隔進んだ第2基準角度方向の磁場を生じさせる第2直流電流を所定の第2期間流すような第2駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する、始動システムの制御器。
【請求項3】
回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御器であって、
処理回路を備え、
前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、
前記処理回路は、前記回転機械の始動開始時において、所定の始動周波数および所定の電流目標値の始動開始時交流電流を所定期間流すような始動時駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する、始動システムの制御器。
【請求項4】
前記処理回路は、前記始動開始時交流電流を前記所定期間流した後、前記始動開始時交流電流より小さい電流目標値を設定し、当該電流目標値に基づいて前記同期電動機の回転を制御するための始動制御信号を生成し、前記駆動回路に出力する、請求項3に記載の始動システムの制御器。
【請求項5】
前記回転機械は、エンジンである、請求項1から4の何れかに記載の始動システムの制御器。
【請求項6】
回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御方法であって、
前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、
前記回転機械の始動開始時において、前記同期電動機の固定子に第1基準角度方向の磁場が生じるような第1直流電流を所定の第1期間流すような第1駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する、始動システムの制御方法。
【請求項7】
回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御方法であって、
前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、
前記回転機械の始動開始時において、前記同期電動機の固定子に第1基準角度方向の磁場が生じるような第1直流電流を所定の第1期間流すような第1駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力し、
前記第1直流電流を前記第1期間流した後、前記同期電動機の固定子に前記第1基準角度から所定の角度間隔進んだ第2基準角度方向の磁場を生じさせる第2直流電流を所定の第2期間流すような第2駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する、始動システムの制御方法。
【請求項8】
回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御方法であって、
前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、
前記回転機械の始動開始時において、所定の始動周波数および所定の電流目標値の始動開始時交流電流を所定期間流すような始動時駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する、始動システムの制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、始動システムの制御器および始動システムの制御方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
車両、船舶、航空機等における駆動源であるエンジンを、同期電動機により始動する始動システムが知られている。このようなエンジンを始動するための同期電動機を、回転角度センサによる回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御することが考えられる。センサレス制御とすることで、システムの小型化および故障リスクの低減を実現できる。下記特許文献1には、回転電機の軸受非回転側に回転子の回転を検出するセンサを設置することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-186017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
センサレス制御される同期電動機においては同期電動機に流れる電流を用いて当該同期電動機の角速度および位相を推定することができるが、当該同期電動機をエンジン等の回転機械の始動に用いる場合、同期電動機の回転数が0であることから同期電動機の誘起電圧が0であるため、同期電動機3の角速度ωおよび位相θの推定が困難である。
【0005】
上記特許文献1のように回転子の回転を検出するセンサを設置すれば、回転位置は検出できるが、センサレス制御のメリットが減殺される。すなわち、システムの大型化および故障リスクの増大を招く。また、部品点数の増大によりコストも増大する。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するものであり、センサレス制御される同期電動機を用いた回転機械の始動制御を、センサを追加することなく適切に実行することができる始動システムの制御器および始動システムの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る始動システムの制御器は、回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御器であって、処理回路を備え、前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、前記処理回路は、前記回転機械の始動開始時において、前記同期電動機の固定子に第1基準角度方向の磁場を生じさせる第1直流電流を所定の第1期間流すような第1駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する。
【0008】
本開示の他の態様に係る始動システムの制御器は、回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御器であって、処理回路を備え、前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、前記処理回路は、前記回転機械の始動開始時において、所定の始動周波数および所定の電流目標値の始動開始時交流電流を所定期間流すような始動時駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する。
【0009】
本開示の他の態様に係る始動システムの制御器は、回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御器であって、処理回路を備え、前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、前記処理回路は、前記回転機械の始動開始時において、前記同期電動機の固定子に第1基準角度方向の磁場を生じさせる第1直流電流を所定の第1期間流すような第1駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力し、前記第1直流電流を前記所定期間流した後、前記同期電動機の固定子に前記第1基準角度から所定の角度間隔進んだ第2基準角度方向の磁場を生じさせる第2直流電流を所定の第2期間流すような第2駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する。
【0010】
本開示の他の態様に係る始動システムの制御器は、回転機械に機械的に接続され、前記回転機械の始動を行う同期電動機と、前記同期電動機に電気的に接続され、前記同期電動機を駆動する駆動回路と、を備えた始動システムの制御器であって、処理回路を備え、前記同期電動機は、回転角度の検出が行われないセンサレス制御により制御され、前記処理回路は、前記回転機械の始動開始時において、所定の始動周波数および所定の電流目標値の始動開始時交流電流を所定期間流すような始動時駆動信号を生成し、前記駆動回路に出力する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
川崎重工業株式会社
加工機
1日前
川崎重工業株式会社
ガスタービンエンジン
1日前
川崎重工業株式会社
ガスタービンエンジンの軸受構造
1日前
川崎重工業株式会社
液化ガスの荷役方法および荷役装置
1日前
川崎重工業株式会社
エネルギーマネジメントシステム及び方法
2日前
川崎重工業株式会社
発電機及びこれを備えるガスタービンエンジン
1日前
川崎重工業株式会社
加工機および加工方法
1日前
個人
発電機
15日前
個人
インバーター
2日前
個人
赤道周回変圧器
29日前
カヤバ株式会社
モータ
15日前
個人
共振電流制御形直流電源
8日前
株式会社ミクニ
電動装置
21日前
国立大学法人信州大学
回転電機
8日前
ニチコン株式会社
電源装置
8日前
ブラザー工業株式会社
充電器
15日前
ブラザー工業株式会社
充電器
15日前
キヤノン株式会社
振動波モータ
3日前
コバックス株式会社
補助電源システム
15日前
株式会社ダイヘン
充電装置
15日前
株式会社村田製作所
電力変換装置
28日前
株式会社豊田自動織機
モータ
22日前
マツダ株式会社
電力変換装置
1日前
住友電装株式会社
電気接続箱
1日前
三菱電機株式会社
ガス絶縁開閉装置
22日前
富士電機株式会社
電力変換装置
15日前
富士電機株式会社
電力変換装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
充放電システム
1日前
株式会社ダイヘン
充電システム
15日前
富士電機株式会社
電力変換装置
22日前
株式会社豊田自動織機
ステータ
8日前
株式会社ジェイテクト
制御装置
8日前
キヤノン株式会社
駆動装置及び駆動方法
2日前
ネグロス電工株式会社
気密カバー
22日前
株式会社デンソー
駆動回路
9日前
キヤノン株式会社
駆動装置及び駆動方法
2日前
続きを見る
他の特許を見る