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公開番号2024172754
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090687
出願日2023-06-01
発明の名称塗工方法および光学積層体の製造方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類B05D 1/28 20060101AFI20241205BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】画像表示装置の視認性の向上に寄与し得る光学積層体を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による塗工方法は、連続して搬送されるシート状の光学部材に対して、接着層形成材料を含む塗液を、グラビア塗工装置を用いて塗工する方法であって、前記グラビア塗工装置は、前記塗液が付着する塗工領域を外周面に有し、前記光学部材の搬送に連動して回転するグラビアロールと、周回する前記塗工領域に前記塗液を供給する塗液供給部を側面に有するチャンバーと、前記塗液供給部と前記塗工領域の表面との間の隙間を塞ぐシールブレードと、を備え、前記シールブレードは、前記チャンバー内側に向かって突出し、前記塗工領域に接触する突出部を有し、前記チャンバー内において、前記グラビアロールは、前記シールブレードの前記突出部の先端よりも内側に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
連続して搬送されるシート状の光学部材に対して、接着層形成材料を含む塗液を、グラビア塗工装置を用いて塗工する方法であって、
前記グラビア塗工装置は、
前記塗液が付着する塗工領域を外周面に有し、前記光学部材の搬送に連動して回転するグラビアロールと、
周回する前記塗工領域に前記塗液を供給する塗液供給部を側面に有するチャンバーと、
前記塗液供給部と前記塗工領域の表面との間の隙間を塞ぐシールブレードと、を備え、
前記シールブレードは、前記チャンバー内側に向かって突出し、前記塗工領域に接触する突出部を有し、
前記チャンバー内において、前記グラビアロールは、前記シールブレードの前記突出部の先端よりも内側に位置する、
塗工方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記チャンバーには、前記塗液で満たされない空間が形成されている、請求項1に記載の塗工方法。
【請求項3】
前記塗液の上面と前記チャンバー内壁との距離は0.1cm以上である、請求項2に記載の塗工方法。
【請求項4】
前記チャンバーの前記塗液が貯留される液溜部の容積Bに対する、前記液溜部内の前記塗液の体積Aの比A/Bは、0.5~0.99である、請求項2に記載の塗工方法。
【請求項5】
前記シールブレードは、前記グラビアロールの近傍に配置されたブレード支持部に着脱可能に固定される取付部と、前記ブレード支持部から前記グラビアロールに向かって突出し、前記塗工領域に接触する突出部と、を有し、
前記突出部の長さは20mm以下である、請求項1に記載の塗工方法。
【請求項6】
前記突出部の長さXに対する、前記シールブレードと前記グラビアロールとの接触部から前記シールブレードの前記突出部の先端までの距離Yの比Y/Xは、0.5以下である、請求項5に記載の塗工方法。
【請求項7】
前記グラビアロールの回転速度は、10回/分~300回/分である、請求項1に記載の塗工方法。
【請求項8】
請求項1に記載の塗工方法により、第一光学部材に接着層形成材料の塗工層を形成することと、
前記塗工層を介して、前記第一光学部材に第二光学部材を積層することと、
を含む、光学積層体の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載の塗工方法により、前記第二光学部材に接着層形成材料の塗工層を形成することをさらに含み、
互いの前記塗工層を貼り合わせることにより、前記積層を行う、請求項8に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項10】
前記塗工層の形成と前記積層とを連続して行う、請求項8に記載の光学積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗工方法および光学積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されており、高精細化等の視認性の向上が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
VRゴーグルでは、レンズを介して画像を視認することから、VRゴーグル内に存在する微小な異物(例えば、気泡)は視認されやすい傾向にある。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、画像表示装置の視認性の向上に寄与し得る光学積層体の提供を目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1.本発明の実施形態による塗工方法は、連続して搬送されるシート状の光学部材に対して、接着層形成材料を含む塗液を、グラビア塗工装置を用いて塗工する方法であって、前記グラビア塗工装置は、前記塗液が付着する塗工領域を外周面に有し、前記光学部材の搬送に連動して回転するグラビアロールと、周回する前記塗工領域に前記塗液を供給する塗液供給部を側面に有するチャンバーと、前記塗液供給部と前記塗工領域の表面との間の隙間を塞ぐシールブレードと、を備え、前記シールブレードは、前記チャンバー内側に向かって突出し、前記塗工領域に接触する突出部を有し、前記チャンバー内において、前記グラビアロールは、前記シールブレードの前記突出部の先端よりも内側に位置する。
2.上記1に記載の塗工方法において、上記チャンバーには、上記塗液で満たされない空間が形成されていてもよい。
3.上記2に記載の塗工方法において、上記塗液の上面と上記チャンバー内壁との距離は0.1cm以上であってもよい。
4.上記2または3に記載の塗工方法において、上記チャンバーの上記塗液が貯留される液溜部の容積Bに対する、前記液溜部内の上記塗液の体積Aの比A/Bは、0.5~0.99であってもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載の塗工方法において、上記シールブレードは、上記グラビアロールの近傍に配置されたブレード支持部に着脱可能に固定される取付部と、前記ブレード支持部から上記グラビアロールに向かって突出し、上記塗工領域に接触する突出部と、を有してもよく、前記突出部の長さは20mm以下であってもよい。
6.上記5に記載の塗工方法において、上記突出部の長さXに対する、上記シールブレードと上記グラビアロールとの接触部から上記シールブレードの前記突出部の先端までの距離Yの比Y/Xは、0.5以下である、請求項5に記載の塗工方法。
7.上記1から6のいずれかに記載の塗工方法において、上記グラビアロールの回転速度は、10回/分~300回/分であってもよい。
【0008】
8.本発明の実施形態による光学積層体の製造方法は、上記1から7のいずれかに記載の塗工方法により、第一光学部材に接着層形成材料の塗工層を形成することと、前記塗工層を介して、前記第一光学部材に第二光学部材を積層することと、を含む。
9.上記8に記載の製造方法は、上記1から7のいずれかに記載の塗工方法により、上記第二光学部材に接着層形成材料の塗工層を形成することをさらに含んでもよく、互いの前記塗工層を貼り合わせることにより、上記積層を行ってもよい。
10.上記8または9に記載の製造方法において、上記塗工層の形成と上記積層とを連続して行ってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態による塗工方法によれば、画像表示装置の視認性の向上に寄与し得る光学積層体を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第一実施形態に係る塗工方法に用いるグラビア塗工装置の塗工部の概略の構成を示す模式的な断面図である。
図1に示す塗工部の部分拡大図である。
本発明の第二実施形態に係る塗工方法に用いるグラビア塗工装置の塗工部の概略の構成を示す模式的な断面図である。
VRゴーグルの表示システムの一例の概略の構成を示す模式図である。
光学積層体の詳細の一例を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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