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公開番号2024166163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024079937
出願日2024-05-16
発明の名称散乱放射線を検出するためのアセンブリ並びに前記検出アセンブリを含む検出及び可視化システム
出願人トリクセル
代理人弁理士法人川口國際特許事務所
主分類A61B 6/10 20060101AFI20241121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】散乱放射線を検出するためのアセンブリ並びに前記検出アセンブリを含む検出及び可視化システムを提供する。
【解決手段】散乱光線を検出するためのアセンブリ1であって、X線をその放射方向の関数として空間的にフィルタリングするように構成されたX線フィルタリング装置3と、フィルタリング装置3によってフィルタリングされたX線を受信するために、フィルタリング装置3に面して組み立てられたイメージャ4であって、フィルタリング装置3によってフィルタリングされたX線から放射線画像を生成するように構成されるイメージャ4とを含み、フィルタリング装置3は、いくつかのプレートを含み、前記プレートは、X線を吸収することができる材料を含み、プレートは、イメージャ4からフィルタリング装置3に向かう方向において、フィルタリング装置3の中心から離れるように配向される1。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
散乱光線を検出するためのアセンブリであって、
- 前記X線をその放射方向の関数として空間的にフィルタリングするように構成されたX線フィルタリング装置(3)と、
- 前記フィルタリング装置(3)によってフィルタリングされた前記X線を受信するために、前記フィルタリング装置(3)に面して組み立てられたイメージャ(4)であって、前記フィルタリング装置(3)によってフィルタリングされた前記X線から放射線画像を生成するように構成されるイメージャ(4)と
を含み、前記フィルタリング装置(3)は、いくつかのプレート(300、301)を含み、前記プレート(300、301)は、前記X線を吸収することができる材料を含み、前記プレート(300、301)は、第1の一連のプレート及び第2の一連のプレートを含み、前記第1の一連のプレートは、第1の方向(D1)に連続する第1のプレート(300)を含み、前記第2の一連のプレートは、第2の方向(D2)に連続する第2のプレート(301)を含み、前記第1の方向(D1)及び前記第2の方向(D2)は、互いに直交し、前記第1のプレート(300)は、前記イメージャ(4)から前記フィルタリング装置(3)に向かう方向において、前記フィルタリング装置(3)の中心(303)から離れるように配向され、前記第2のプレート(301)は、前記イメージャ(4)から前記フィルタリング装置(3)に向かう前記方向において、前記フィルタリング装置(3)の前記中心(303)から離れるように配向される、アセンブリ。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記第1のプレート(300)の少なくとも2つは、互いに平行ではなく、及び前記第2のプレート(301)の少なくとも2つは、互いに平行ではない、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
空間(302)は、前記プレート(300、301)を互いに分離する、請求項1又は2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記フィルタリング装置(3)は、前記プレート(300、301)間に配置される、透明部分と呼ばれる部分を含み、前記透明部分は、前記X線を透過する材料で製造される、請求項1又は2に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記イメージャ(4)は、湾曲している、請求項1~4のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記イメージャ(4)は、半球形の形状を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記イメージャ(4)は、平坦である、請求項1~4のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記フィルタリング装置(3)及び前記イメージャ(4)は、同じ一般的形状を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項9】
検出及び可視化システムであって、
- 請求項1~8のいずれか一項に記載のアセンブリ(1)と、
- 前記イメージャ(4)と同じ視野を有する光学カメラ(5)であって、光学画像を生成するように構成される光学カメラ(5)と、
- 前記イメージャ(4)及び前記カメラ(5)に接続された読み取り及び表示装置(6)であって、前記イメージャ(4)から受信された前記画像及び前記カメラ(5)から受信された前記光学画像を読み取り、前記放射線画像と前記光学画像とを重ね合わせ、且つ前記放射線画像と前記光学画像との前記重ね合わせを表示するように構成される読み取り及び表示装置(6)と
を含む検出及び可視化システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、散乱放射線を検出するためのアセンブリ並びに前記検出アセンブリを含む検出及び可視化システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
本発明は、様々な分野、例えば医療分野で特に使用されるX線画像化において適用可能である。
【背景技術】
【0003】
特定の方向に放射されたX線は、少なくとも部分的に、対象としない他の方向に散乱され得る。したがって、最初に1つ以上のゾーンに向けて放射されたX線は、最初に対象としなかった他のゾーンにも放射される。これは、例えば、X線発生器が患者の身体の特定のゾーンにX線を送る介入的放射線医学の場合に当てはまる。患者に向けられたX線の一部は、患者に吸収され、これらのX線の他の部分は、患者と、患者の近くに位置し、これらの放射線が接触する物体とによって散乱される。散乱光線は、再びあらゆる方向に飛び出す。医療従事者は、特に外科的介入に参加するとき、この散乱放射線にさらされることになる。介入中に医療従事者が吸収する散乱放射線は、受ける線量が低いために危険ではないが、複数回の介入中に繰り返し被ばくすると危険な場合がある。
【0004】
したがって、医療従事者(及びより一般的にはX線にさらされるすべてのユーザ)は、X線から保護される必要がある。これを実現するために、医療分野では、主に3つの保護対策が実施される。
- 個人線量計を例えば胸部に装着し、線量計は、一定期間にわたって個人が受けた総線量のおよその目安を示す。
- 受ける放射線を弱める鉛製の防護服などを着用する。
- 医療従事者は、このリスク及びそれを最小限に抑える方法について訓練を受ける。
【0005】
これらの対策は、理想的ではない。線量計は、小型の物体であるため、身体に固定されたゾーンで受けた放射線のみを測定することができ、身体の他の部分が受けた放射線が記録されない。一方、防護服は、重くて着心地が悪い。そのため、医療従事者は、防護服の着用を躊躇する。最後に、論文[Badera 2022]で説明されているように、医療従事者は、必ずしも訓練を受けているわけではなく、訓練を受けていたとしても、X線が目に見えないため、医療従事者は、危険性を十分に認識しない。
【0006】
これに関連して、X線、特に散乱X線を検出することが望ましい場合がある。主な目的の1つは、X線からの保護を強化し、且つ/又は周囲の機器を保護することであり得る。危険を認識したユーザがより効果的に自らを保護することができるように、散乱X線を可視化することも望ましい場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、環境内で散乱X線を検出することを可能にする検出アセンブリ並びに散乱X線を検出及び可視化することを可能にするシステムを提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的のために、散乱光線を検出するためのアセンブリであって、
- X線をその放射方向の関数として空間的にフィルタリングするように構成されたX線フィルタリング装置と、
- フィルタリング装置によってフィルタリングされたX線を受信するために、フィルタリング装置に面して組み立てられたイメージャであって、フィルタリング装置によってフィルタリングされたX線から放射線画像を生成するように構成されるイメージャと
を含むアセンブリを提案する。フィルタリング装置は、いくつかのプレートを含み、前記プレートは、X線を吸収することができる材料を含む。
【0009】
プレートは、第1の一連のプレート及び第2の一連のプレートを含み、第1の一連のプレートは、第1の方向に連続する第1のプレートを含み、第2の一連のプレートは、第2の方向に連続する第2のプレートを含む。第1の方向及び第2の方向は、互いに直交する。
【0010】
プレートは、イメージャからフィルタリング装置に向かう方向において、フィルタリング装置の中心から離れるように配向される。したがって、第1のプレートは、イメージャからフィルタリング装置に向かう方向において、フィルタリング装置の中心から離れるように配向され、第2のプレートは、イメージャからフィルタリング装置に向かう方向において、フィルタリング装置の中心から離れるように配向される。
(【0011】以降は省略されています)

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