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公開番号2024166047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023208261
出願日2023-12-11
発明の名称水性オーバープリントニスと水性インキとのインキセット及び積層体の製造方法
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/00 20140101AFI20241121BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、レベリング性、耐摩擦性、耐水摩擦性、及び耐アルコール性に優れた水性インキと水性オーバープリントニスとのインキセットを提供することを目的とする。
【解決手段】
水性オーバープリントニスと水性インキとのインキセットであって、前記水性オーバープリントニスが、水性アクリル樹脂エマルジョン(A)、沸点105℃以上の高沸点溶媒、及びリン酸エステル系化合物を含み、前記水性インキが、水性アクリル樹脂エマルジョン(C)、及び/又は水性ウレタン樹脂を含む、水性オーバープリントニスと水性インキとのインキセット。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水性オーバープリントニスと水性インキとのインキセットであって、
前記水性オーバープリントニスが、水性アクリル樹脂エマルジョン(A)、沸点105℃以上の高沸点溶媒、及びリン酸エステル系化合物を含み、
前記水性インキが、水性アクリル樹脂エマルジョン(C)、及び/又は水性ウレタン樹脂を含むインキセット。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
高沸点溶媒とリン酸エステル系化合物との質量比率が、5:5~9.9:0.1である、請求項1に記載のインキセット。
【請求項3】
水性オーバープリントニスが、更に、炭化水素系ワックス(B)を含む、請求項1又は2に記載のインキセット。
【請求項4】
炭化水素系ワックス(B)が、平均粒子径が1.5μm以上の炭化水素系ワックス(B1)、及び平均粒子径が1.5μm未満の炭化水素系ワックス(B2)を含む、請求項3に記載のインキセット。
【請求項5】
水性アクリル樹脂エマルジョン(A)の酸価が、100mgKOH/g以下である、請求項1又は2に記載のインキセット。
【請求項6】
水性アクリル樹脂エマルジョン(A)が、ガラス転移温度が60℃以上の水性アクリル樹脂エマルジョン(A1)、及びガラス転移温度が60℃未満の水性アクリル樹脂エマルジョン(A2)を含む、請求項1又は2に記載のインキセット。
【請求項7】
水性インキが、更に、水溶性アクリル樹脂(D)を含み、前記水溶性アクリル樹脂(D)の酸価が、200mgKOH/g以下である、請求項1又は2に記載のインキセット。
【請求項8】
水性オーバープリントニス及び/又は水性インキが、更に、界面活性剤を含む、請求項1又は2に記載のインキセット。
【請求項9】
界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤である、請求項8に記載のインキセット。
【請求項10】
グラビア印刷用又はフレキソ印刷用である、請求項1又は2に記載のインキセット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性オーバープリントニスと水性インキとのインキセット及び積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、商品パッケージその他の包装物には装飾や表面保護のために印刷が施されているのが一般的である。また、印刷物の意匠性、美粧性、高級感などの印刷品質のでき如何によって、消費者の購入意欲を促進させるものであり、産業上での価値は大きい。
【0003】
一方、有機溶剤による大気汚染等の環境問題、作業環境の安全衛生問題、防災といった観点から、印刷インキや塗料の分野では古くから脱有機溶剤化・水性化が検討されてきた。耐摩擦性等の各種耐性を向上させるため、実用化されている水性インキや水性オーバープリントニスのバインダー成分は、アクリル樹脂エマルションやアルカリ可溶性アクリル樹脂を1種類または2種類を混合して使用している場合が殆どである。
【0004】
水性インキや水性オーバープリントニスとして、特許文献1及び2には、水性アクリル樹脂エマルジョンを含む水性インキの記載がある。特許文献3には、ウレタン樹脂を含む油性インキ、並びに、水性アクリル樹脂エマルジョン及びリン酸エステル系化合物を含む水性オーバープリントニスの記載がある。特許文献4には、水性アクリル樹脂エマルジョンを含む水性インキ、並びに、水性アクリル樹脂エマルジョン及び高沸点溶媒を含む水性オーバープリントニスの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-096161号公報
特開2016-155965号公報
特開2023-5160号公報
特開2021-38022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、レベリング性、耐摩擦性、耐水摩擦性及び耐アルコール性に優れた水性インキと水性オーバープリントニスのインキセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は前記課題に対して鋭意研究を重ねた結果、以下に記載の包装材を用いることで上記課題を解決することを見出し、本発明を成すに至った。
【0008】
すなわち本発明は、
水性オーバープリントニスと水性インキとのインキセットであって、
前記水性オーバープリントニスが、水性アクリル樹脂エマルジョン(A)、沸点105℃以上の高沸点溶媒、及びリン酸エステル系化合物を含み、
前記水性インキが、水性アクリル樹脂エマルジョン(C)、及び/又は水性ウレタン樹脂を含むインキセットに関する。
【0009】
また、本発明は、高沸点溶媒とリン酸エステル系化合物との質量比率が、5:5~9.9:0.1である、上記インキセットに関する。
【0010】
また、本発明は、水性オーバープリントニスが、更に、炭化水素系ワックス(B)を含む、上記インキセットに関する。
(【0011】以降は省略されています)

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