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公開番号
2024158008
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072781
出願日
2023-04-26
発明の名称
作業機及びステータ
出願人
工機ホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
1/14 20060101AFI20241031BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】ステータの固有振動数の低下幅を大きくすること、又はステータの固有振動数を低下させることに伴う性能低下を抑制することの可能なステータ及び作業機を提供する。
【解決手段】作業機の有するモータのステータは、ステータコア34を有する。ステータコア34は、略円環状のヨーク38と、ヨーク38から径方向の内側に延びるティース39と、を有する。ティース39は、周方向に60度間隔で6個設けられる。各ティース39に巻線37が巻かれる。ステータコア34は、スリット40を有する。スリット40は、ステータコア34の剛性を低下させ、ステータの固有振動数を低下させるために設けられる。スリット40の長さLは、スリット40の幅W以上であり、ヨーク38の厚さT以上である。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ステータと、前記ステータに対して回転するロータと、を有するモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
を備えた作業機であって、
前記ステータは、
略円環状のヨークと、
前記ヨークから前記ヨークの径方向の内側に延び巻線が巻かれるティースと、
を有し、
前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内において前記径方向の内側に延び、軸方向に延びる少なくとも1つのスリット又は穴部を有し、
前記径方向における前記スリット又は前記穴部の長さが、前記径方向における前記ヨークの厚さの半分以上であり、かつ前記スリット又は前記穴部の最大幅以上である、
ことを特徴とする作業機。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の作業機であって、
前記スリット又は前記穴部は、前記ヨークの外周面のうち記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内から前記径方向の内側に延びる、
ことを特徴とする作業機。
【請求項3】
請求項1に記載の作業機であって、
前記径方向における前記スリット又は前記穴部の長さが、前記径方向における前記ヨークの厚さ以上である、
ことを特徴とする作業機。
【請求項4】
ステータと、前記ステータに対して回転するロータと、を有するモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
を備えた作業機であって、
前記ステータは、
略円環状のヨークと、
前記ヨークから前記ヨークの径方向の内側に延び巻線が巻かれるティースと、
を有し、
前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内において前記径方向の内側に延び、軸方向に延びる少なくとも1つのスリット又は穴部を有し、
前記径方向における前記スリット又は前記穴部の長さが、前記径方向における前記ヨークの厚さ以上である、
ことを特徴とする作業機。
【請求項5】
請求項4に記載の作業機であって、
前記スリット又は前記穴部は、前記ヨークの外周面のうち前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内から前記径方向の内側に延びる、
ことを特徴とする作業機。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の作業機であって、
前記スリット又は前記穴部は、前記ティースの内部まで延びる、
ことを特徴とする作業機。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか一項に記載の作業機であって、
前記ステータの中心から前記スリット又は前記穴部の先端部までの距離は、前記中心から前記ヨークの内面までの距離よりも短い、
ことを特徴とする作業機。
【請求項8】
請求項1から5のいずれか一項に記載の作業機であって、
前記ヨークの周方向において、前記スリット又は前記穴部は、前記ティースの中心部と同じ位置にある、
ことを特徴とする作業機。
【請求項9】
請求項1から5のいずれか一項に記載の作業機であって、
前記ステータは、前記ヨークの周方向における位置が互いに異なる複数の前記ティースを有し、
前記ヨークは、全ての前記ティースを前記径方向の外側に投影した各範囲内において前記径方向の内側に延びる複数の前記スリット又は前記穴部を有する、
ことを特徴とする作業機。
【請求項10】
請求項1から5のいずれか一項に記載の作業機であって、
前記ステータは、前記ヨークの周方向における位置が互いに異なる複数の前記ティースを有し、
前記ヨークは、一部の前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内において前記径方向の内側に延び、軸方向に延びるスリット又は穴部を有し、残りの前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内から前記径方向の内側に延びるスリット又は穴部を有さない、
ことを特徴とする作業機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機及びステータに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ステータのヨーク外周に半円状の切り欠きを設けることでステータの固有振動数を低下させ、モータ音を低減した電動工具が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-94418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者の知見によれば、特許文献1の構成は、切り欠きが半円状のため、ステータの固有振動数の低下幅が小さい、あるいはヨークの磁路が狭くなり性能が低下するという課題がある。
【0005】
本発明の目的は、下記の課題1、2の少なくともいずれかを解決することである。
・課題1…ステータの固有振動数の低下幅を大きくすることの可能なステータ及び作業機を提供すること。
・課題2…ステータの固有振動数を低下させることに伴う性能低下を抑制可能なステータ及び作業機を提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、作業機である。この作業機は、
ステータと、前記ステータに対して回転するロータと、を有するモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
を備えた作業機であって、
前記ステータは、
略円環状のヨークと、
前記ヨークから前記ヨークの径方向の内側に延び巻線が巻かれるティースと、
を有し、
前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内において前記径方向の内側に延び、軸方向に延びる少なくとも1つのスリット又は穴部を有し、
前記径方向における前記スリット又は前記穴部の長さが、前記径方向における前記ヨークの厚さの半分以上であり、かつ前記スリット又は前記穴部の最大幅以上である、ことを特徴とする。
【0007】
本発明の別の態様は、作業機である。この作業機は、
ステータと、前記ステータに対して回転するロータと、を有するモータと、
前記モータを収容するハウジングと、
を備えた作業機であって、
前記ステータは、
略円環状のヨークと、
前記ヨークから前記ヨークの径方向の内側に延び巻線が巻かれるティースと、
を有し、
前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内において前記径方向の内側に延び、軸方向に延びる少なくとも1つのスリット又は穴部を有し、
前記径方向における前記スリット又は前記穴部の長さが、前記径方向における前記ヨークの厚さ以上である、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の別の態様は、ステータである。このステータは、
略円環状のヨークと、前記ヨークから前記ヨークの径方向の内側に延び巻線が巻かれるティースと、を有し、
前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内において前記径方向の内側に延び、軸方向に延びる少なくとも1つのスリット又は穴部を有し、
前記径方向における前記スリット又は前記穴部の長さが、前記径方向における前記ヨークの厚さの半分以上であり、かつ前記スリット又は前記穴部の最大幅以上である、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の別の態様は、ステータである。このステータは、
略円環状のヨークと、前記ヨークから前記ヨークの径方向の内側に延び巻線が巻かれるティースと、を有し、
前記ティースを前記径方向の外側に投影した範囲内において前記径方向の内側に延び、軸方向に延びる少なくとも1つのスリット又は穴部を有し、
前記径方向における前記スリット又は前記穴部の長さが、前記径方向における前記ヨークの厚さ以上である、ことを特徴とする。
【0010】
本発明の作業機は「電動作業機」や「電動工具」、「電気機器」等と表現されてもよく、そのように表現されたものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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