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公開番号2024156272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070599
出願日2023-04-24
発明の名称コントローラおよびポンプシステム
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F04B 49/06 20060101AFI20241029BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】液圧ポンプの最小使用吐出容量または基準回転数における最小使用吐出流量を正確に設定することができるコントローラを提供する。
【解決手段】一実施形態に係るコントローラ3は、指令電流が大きくなるほど一回転あたりの吐出量である吐出容量が増大する液圧ポンプ2へ指令電流を送給するものである。コントローラ3には、液圧ポンプ2の前記指令電流と前記吐出容量との実際の関係を示す実測データ、または所定回転数と当該所定回転数における液圧ポンプ2の前記指令電流と吐出流量との実際の関係を示す実測データが入力されるとともに、前記液圧ポンプの最小使用吐出容量または基準回転数における最小使用吐出流量が入力される。コントローラ3は、前記実測データを使用して前記最小使用吐出容量または前記最小使用吐出流量に対応する最小使用電流を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
指令電流が大きくなるほど一回転あたりの吐出量である吐出容量が増大する液圧ポンプへ指令電流を送給するコントローラであって、
前記液圧ポンプの前記指令電流と前記吐出容量との実際の関係を示す実測データ、または所定回転数と当該所定回転数における前記液圧ポンプの前記指令電流と吐出流量との実際の関係を示す実測データが入力されるとともに、前記液圧ポンプの最小使用吐出容量または基準回転数における最小使用吐出流量が入力され、前記実測データを使用して前記最小使用吐出容量または前記最小使用吐出流量に対応する最小使用電流を決定する、コントローラ。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記液圧ポンプの前記最小使用吐出容量または前記最小使用吐出流量は、前記コントローラと電気的に接続された入力装置を介して前記コントローラへ入力される、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
指令電流が大きくなるほど一回転あたりの吐出量である吐出容量が増大する液圧ポンプと、
前記液圧ポンプへ指令電流を送給する請求項1または2に記載のコントローラと、
前記液圧ポンプの表面に表示された、前記液圧ポンプの前記指令電流と前記吐出容量との実際の関係を示す実測データ、もしくは前記所定回転数と前記所定回転数における前記液圧ポンプの前記指令電流と前記吐出流量との実際の関係を示す実測データ、または前記実測データの保存先情報を格納するシンボルと、
前記シンボルを撮像することで前記実測データを取得し、取得した前記実測データを無線通信を介して前記コントローラへ送信する携帯端末と、
を備える、ポンプシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液圧ポンプ用のコントローラと、前記コントローラを含むポンプシステムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
建設機械や産業機械などの機械では、液圧アクチュエータへ作動液を供給する液圧ポンプとして、指令電流が大きくなるほど一回転あたりの吐出量である吐出容量が増大する液圧ポンプが採用されることがある。例えば、特許文献1参照。この場合、ポンプがコントローラにより、液圧アクチュエータの作動速度が速くなるほど液圧ポンプの吐出容量が増大するように制御される。
【0003】
具体的に、コントローラには、液圧アクチュエータを作動させるための操作装置の操作量に対応する操作信号が入力される。操作装置は、当該操作装置の操作量によって液圧アクチュエータの作動速度を決定するためのものである。コントローラからポンプへは、操作信号に応じた指令電流が送給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-210974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、液圧ポンプに対しては、搭載される機械によって異なる最小吐出容量が要求される。指令電流が大きくなるほど吐出容量が増大する液圧ポンプであれば、機械的な最小容量以上の最小使用吐出容量を電気的に設定することが可能である。このように最小使用吐出容量を設定すれば、要求される最小吐出容量が異なる機械に対して同じ液圧ポンプを用いることができる。
【0006】
しかし、液圧ポンプには、指令電流と吐出容量との関係であるI-q特性に個体差によるばらつきがある。このため、最小使用吐出容量に対応する最小使用電流を設計上の性能特性に基づいて決定すると、最小使用吐出容量が設定すべき値からずれることがある。
【0007】
液圧ポンプに対しては、最小吐出容量の代わりに、基準回転数における最小吐出流量が要求されることがある。この場合には、上記と同様に前記基準回転数における最小使用吐出流量を電気的に設定することが可能であるが、最小使用吐出流量に対応する最小使用電流を設計上の性能特性に基づいて決定すると、上記と同様の理由で最小使用吐出流量が設定すべき値からずれることがある。
【0008】
そこで、本開示は、液圧ポンプの最小使用吐出容量または基準回転数における最小使用吐出流量を正確に設定することができるコントローラを提供すること、および前記コントローラを含むポンプシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、一つの側面から、指令電流が大きくなるほど一回転あたりの吐出量である吐出容量が増大する液圧ポンプへ指令電流を送給するコントローラであって、前記液圧ポンプの前記指令電流と前記吐出容量との実際の関係を示す実測データ、または所定回転数と当該所定回転数における前記液圧ポンプの前記指令電流と吐出流量との実際の関係を示す実測データが入力されるとともに、前記液圧ポンプの最小使用吐出容量または基準回転数における最小使用吐出流量が入力され、前記実測データを使用して前記最小使用吐出容量または前記最小使用吐出流量に対応する最小使用電流を決定する、コントローラを提供する。
【0010】
本開示は、別の側面から、指令電流が大きくなるほど一回転あたりの吐出量である吐出容量が増大する液圧ポンプと、前記液圧ポンプへ指令電流を送給する上記のコントローラと、前記液圧ポンプの表面に表示された、前記液圧ポンプの前記指令電流と前記吐出容量との実際の関係を示す実測データ、もしくは前記所定回転数と前記所定回転数における前記液圧ポンプの前記指令電流と前記吐出流量との実際の関係を示す実測データ、または前記実測データの保存先情報を格納するシンボルと、前記シンボルを撮像することで前記実測データを取得し、取得した前記実測データを無線通信を介して前記コントローラへ送信する携帯端末と、を備える、ポンプシステムを提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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