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公開番号2024155526
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070311
出願日2023-04-21
発明の名称空調制御システム及び空調制御方法
出願人サンデン株式会社
代理人弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類B60H 1/00 20060101AFI20241024BHJP(車両一般)
要約【課題】急激に車室外環境が変化する場合であっても、乗員に不快感を与えることなく空調制御を行うことが可能な空調制御システム及び空調制御方法を提供する。
【解決手段】車室内の空調を行う車両用空調装置を制御する空調制御システムであって、少なくとも車両の経路情報及び車室内外の環境情報から、所定時間後の車室外環境を予測する車室外環境予測部と、車室外環境の予測結果に基づいて、空調装置における所定時間後の空調内容を予測する空調予測部と、予測した車室外環境の変化に応じ、車両用空調装置の空調内容を、現在の空調内容から予測した所定時間後の空調内容に変化させる遷移モードを実行する遷移モード実行部と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車室内の空調を行う車両用空調装置を制御する空調制御システムであって、
少なくとも車両の経路情報及び車室内外の環境情報から、所定時間後の車室外環境を予測する車室外環境予測部と、
前記車室外環境の予測結果に基づいて、前記車両用空調装置における前記所定時間後の空調内容を予測する空調予測部と、
予測した前記車室外環境の変化に応じ、前記車両用空調装置の空調内容を、現在の空調内容から予測した前記所定時間後の空調内容に変化させる遷移モードを実行する遷移モード実行部と、
を備えることを特徴とする空調制御システム。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
乗員の現在の体感温度を検知する体感温度検知部と、
乗員の所定時間後の体感温度を予測する体感温度予測部と、を備え、
前記遷移モード実行部は、前記体感温度検知部により検知された現在の体感温度と前記体感温度予測部により予測した前記所定時間後の体感温度との差を考慮し、現在から所定時間後までの体感温度の変化量の絶対値が所定値以下になるように、前記車両用空調装置の空調内容を、現在の空調内容から前記所定時間後の空調内容にまで段階的に変化させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の空調制御システム。
【請求項3】
車室内の空調を行う車両用空調装置を制御する空調制御方法であって、
少なくとも車両の経路情報及び車室内外の環境情報から、所定時間後の車室外環境を予測する車室外環境予測工程と、
前記車室外環境の予測結果に基づいて、前記車両用空調装置における前記所定時間後の空調内容を予測する空調予測工程と、
予測した前記車室外環境の変化に応じ、前記車両用空調装置の空調内容を、現在の空調内容から予測した前記所定時間後の空調内容に変化させる遷移モードを実行する遷移モード実行工程と、
を有することを特徴とする空調制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内の空調を行う車両用空調装置を制御する空調制御システム及び空調制御方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
車両には、車室内の空調を行う空調装置(車両用空調装置)が搭載されている。この空調装置を制御するシステムとして、例えば特許文献1には、車室内外の環境情報に基づいて、所定時間後の乗員の体感温度を予測し、予測した乗員の体感温度と乗員の快適体感温度に基づいて空調装置を制御するものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-75244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のシステムは、車室外環境が変化した後でないと乗員の体感温度が予測できず、変化する外部環境に対しては、これに追従して空調制御を行うことしかできなかった。そのため、急激に外部環境が変化した場合には、その空調制御が間に合わず、乗員に不快感を与えてしまっていた。
【0005】
本発明は、このような事情に対処することを課題としている。すなわち、急激に車室外環境が変化する場合であっても、乗員に不快感を与えることなく空調制御を行うことが可能な空調制御システム及び空調制御方法を提供すること、が本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備えた車両制御システを提供するものである。
車室内の空調を行う車両用空調装置を制御する空調制御システムであって、少なくとも車両の経路情報及び車室内外の環境情報から、所定時間後の車室外環境を予測する車室外環境予測部と、前記車室外環境の予測結果に基づいて、前記車両用空調装置における前記所定時間後の空調内容を予測する空調予測部と、予測した前記車室外環境の変化に応じ、前記車両用空調装置の空調内容を、現在の空調内容から予測した前記所定時間後の空調内容に変化させる遷移モードを実行する遷移モード実行部と、を備えることを特徴とする空調制御システム。
また、本発明は、このような本発明の空調制御システムが行う空調制御方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
このような特徴を有する本発明によると、急激に車室外環境が変化する場合であっても、乗員に不快感を与えることなく空調制御を行うことが可能な空調制御システム及び空調制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施形態に係る空調制御システムの概略図である。
本実施形態における車両のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるサーバのハードウェアの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態における空調制御システムの動作を説明するためのフロー図である。
本実施形態において空調制御システムの動作を適用する具体例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための実施形態(本実施形態)について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、同一の符号は、同一の機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0010】
図1に示すように、本実施形態の空調制御システム1は、車両2とサーバ3とが、ネットワーク4を介して接続されており、ネットワーク4を介して双方向に通信を行うものである。本実施形態の空調制御システム1では、サーバ3において、車両2における所定時間後の車室外環境を予測する。そして、所定時間後の車室外環境が現在の車室外環境よりも大きく変化するとの予測結果である場合、車両2において、空調装置21(車両用空調装置)(図2)の空調内容をその予測した所定時間後の空調内容に変化させる遷移モードを実行する。
(【0011】以降は省略されています)

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