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公開番号2024153456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067359
出願日2023-04-17
発明の名称リチウム金属複合酸化物、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C01B 33/26 20060101AFI20241022BHJP(無機化学)
要約【課題】サイクル特性に優れるリチウム二次電池が得られるリチウム金属複合酸化物の提供。
【解決手段】層状構造を有し、下記(1)及び(2)を満たすリチウム金属複合酸化物。(1)Coと元素M1と元素M2とを含み、前記Coに対する前記元素M1のモル比が0.05以上6以下である。前記元素M1は、Si、Ca及びNaからなる群より選択される1種以上であり、前記元素M2は、Fe及びMgからなる群より選択される1種以上の元素である。(2)CuKα線を使用したX線回折測定において、2θ=38.0±0.5°の範囲内に2つの回折ピークが存在し、前記2つの回折ピークのうち、低角度側の回折ピークをピークA、高角度側の回折ピークをピークBとしたときに、下記式を満たす。0.50≦IA/IB≦0.75(IAは前記ピークAのピーク面積であり、IBは前記ピークBのピーク面積である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
層状構造を有し、下記(1)及び(2)を満たすリチウム金属複合酸化物。
(1)Coと元素M1と元素M2とを含み、前記Coに対する前記元素M1のモル比が0.05以上6以下である。前記元素M1は、Si、Ca及びNaからなる群より選択される1種以上であり、前記元素M2は、Fe及びMgからなる群より選択される1種以上の元素である。
(2)CuKα線を使用した粉末X線回折測定において、2θ=38.0±0.5°の範囲内に2つの回折ピークが存在し、前記2つの回折ピークのうち、低角度側の回折ピークをピークA、高角度側の回折ピークをピークBとしたときに、下記式を満たす。
0.50≦I

/I

≦0.75 …式
(I

は前記ピークAのピーク面積であり、I

は前記ピークBのピーク面積である。)
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記リチウム金属複合酸化物に含まれる前記Coと前記元素M1と前記元素M2の合計質量が、12000ppm以下である、請求項1に記載のリチウム金属複合酸化物。
【請求項3】
前記元素M1がCaとSiとを含み、前記Caに対する前記Siのモル比が8以上である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
【請求項4】
前記元素M1がNaとSiとを含み、前記Naに対する前記Siのモル比が0.5以上である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
【請求項5】
BET比表面積が1.0m

/g以上2.0m

/g以下である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
【請求項6】

10
、D
50
及びD
90
が下記式(I)を満たす、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
0.5≦(D
90
-D
10
)/D
50
≦1.5 …式(I)
(D
10
は前記リチウム金属複合酸化物の10%累積体積粒度であり、D
50
は前記リチウム金属複合酸化物の50%累積体積粒度であり、D
90
は前記リチウム金属複合酸化物の90%累積体積粒度である。)
【請求項7】
前記リチウム金属複合酸化物の平均粒子強度は20MPa以上である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
【請求項8】
前記リチウム金属複合酸化物の粒子強度の標準偏差は40%以下である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物を含有するリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項10】
請求項9に記載のリチウム二次電池用正極活物質を含有するリチウム二次電池用正極。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム金属複合酸化物、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池用正極活物質として、リチウム金属複合酸化物が用いられている。リチウム金属複合酸化物の物性は、リチウム二次電池の特性に影響を及ぼす。このため、リチウム二次電池の特性改善を目的としたリチウム金属複合酸化物の開発が活発に行われている。
【0003】
例えば特許文献1は、X線回折のミラー指数hklにおける(006)面及び(102)面での回折ピーク強度比I(006)/I(102)が0.44以下であり、さらに他の物性を満たすリチウム金属複合酸化物が、リチウム二次電池の充放電容量やレート特性を改善することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
JP-A-2013-112531
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
リチウム二次電池の応用分野が広がる中、サイクル特性のさらなる向上が求められている。
【0006】
本発明は、サイクル特性に優れるリチウム二次電池を提供できるリチウム金属複合酸化物を得ることを課題とする。
【0007】
さらに本発明は、上記リチウム金属複合酸化物を含むリチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の[1]~[11]を包含する。
[1]層状構造を有し、下記(1)及び(2)を満たすリチウム金属複合酸化物。
(1)Coと元素M1と元素M2とを含み、前記Coに対する前記元素M1のモル比が0.05以上6以下である。前記元素M1は、Si、Ca及びNaからなる群より選択される1種以上であり、前記元素M2は、Fe及びMgからなる群より選択される1種以上の元素である。
(2)CuKα線を使用した粉末X線回折測定において、2θ=38.0±0.5°の範囲内に2つの回折ピークが存在し、前記2つの回折ピークのうち、低角度側の回折ピークをピークA、高角度側の回折ピークをピークBとしたときに、下記式を満たす。
0.50≦I

/I

≦0.75 …式
(I

は前記ピークAのピーク面積であり、I

は前記ピークBのピーク面積である。)
[2]前記リチウム金属複合酸化物に含まれるCoと前記元素M1と前記元素M2の合計質量が、12000ppm以下である、[1]に記載のリチウム金属複合酸化物。
[3]前記元素M1がCaとSiとを含み、前記Caに対する前記Siのモル比が8以上である、[1]又は[2]に記載のリチウム金属複合酸化物。
[4]前記元素M1がNaとSiとを含み、前記Naに対する前記Siのモル比が0.5以上である、[1]~[3]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物。
[5]BET比表面積が1.0m

/g以上2.0m

/g以下である、[1]~[4]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物。
[6]D
10
、D
50
及びD
90
が下記式(I)を満たす、[1]~[5]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物。
0.5≦(D
90
-D
10
)/D
50
≦1.5 …式(I)
(D
10
は前記リチウム金属複合酸化物の10%累積体積粒度であり、D
50
は前記リチウム金属複合酸化物の50%累積体積粒度であり、D
90
は前記リチウム金属複合酸化物の90%累積体積粒度である。)
[7]前記リチウム金属複合酸化物の平均粒子強度は20MPa以上である、[1]~[6]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物。
[8]前記リチウム金属複合酸化物の粒子強度の標準偏差は40%以下である、[1]~[7]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物。
[9][1]~[8]のいずれか1つに記載のリチウム金属複合酸化物を含有するリチウム二次電池用正極活物質。
[10][9]に記載のリチウム二次電池用正極活物質を含有するリチウム二次電池用正極。
[11][10]に記載のリチウム二次電池用正極を有するリチウム二次電池。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、サイクル特性に優れるリチウム二次電池を提供できるリチウム金属複合酸化物を得ることができる。さらに、このようなリチウム金属複合酸化物を含むリチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
リチウム二次電池の一例を示す概略構成図である。
全固体リチウム二次電池の全体構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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