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公開番号
2024152088
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066034
出願日
2023-04-14
発明の名称
計算機、データ管理方法、データ管理プログラム
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人湘洋特許事務所
主分類
G06F
11/36 20060101AFI20241018BHJP(計算;計数)
要約
【課題】診断データを扱う際により適切にデータ量を削減する。
【解決手段】1以上のプロセッサと、1以上のメモリリソースとを有し、エッジシステムから送信される複数の診断データを処理する計算機であって、前記1以上のプロセッサは、複数の前記診断データとその各々に関連付けられた複数の時刻データとを記憶部に保存するステップと、複数の前記診断データのうちで、内容が共通する第1の診断データと第2の診断データとを特定するステップと、前記第2の診断データに関連付けられている前記時刻データを前記第1の診断データに関連付けるステップと、前記記憶部において前記第2の診断データが保存されている領域を解放するステップと、を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
1以上のプロセッサと、1以上のメモリリソースとを有し、エッジシステムから送信される複数の診断データを処理する計算機であって、
前記1以上のプロセッサは、
複数の前記診断データとその各々に関連付けられた複数の時刻データとを記憶部に保存するステップと、
複数の前記診断データのうちで、内容が共通する第1の診断データと第2の診断データとを特定するステップと、
前記第2の診断データに関連付けられている前記時刻データを前記第1の診断データに関連付けるステップと、
前記記憶部において前記第2の診断データが保存されている領域を解放するステップと、
を実行する計算機。
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【請求項2】
請求項1に記載の計算機であって、
前記1以上のプロセッサは、
複数の前記診断データをその内容に基づいて複数のグループにグループ化するステップを実行し、
複数の前記診断データのうちで同一の前記グループに属する二つの前記診断データをそれぞれ前記第1の診断データ及び前記第2の診断データとして特定する、
計算機。
【請求項3】
請求項2に記載の計算機であって、
前記1以上のプロセッサは、前記グループ化の条件を更新するステップを実行する、
計算機。
【請求項4】
請求項3に記載の計算機であって、
前記1以上のプロセッサは、前記時刻データと前記診断データの各々の送信元の前記エッジシステムの位置を示す位置情報に基づき、前記グループ化の前記条件を更新する、
計算機。
【請求項5】
請求項1に記載の計算機であって、
前記時刻データと前記診断データは、当該時刻データと当該診断データの送信元を示す識別コードと関連付けられた、
計算機。
【請求項6】
請求項1に記載の計算機であって、
前記1以上のプロセッサは、
前記記憶部に格納されたグラフ型データベースのノードの属性値として前記診断データを保存し、前記グラフ型データベースのエッジの属性値として前記時刻データを保存する、
計算機。
【請求項7】
請求項1に記載の計算機であって、
前記1以上のプロセッサは、
前記記憶部に保存された複数の前記時刻データの合計のデータサイズが設定値を超えると、複数の前記時刻データのうちで最も古い時刻データとそれに関連付けられた前記診断データとを上書き可能にするステップ、
を実行する計算機。
【請求項8】
請求項1に記載の計算機であって、
前記1以上のプロセッサは、
前記時刻データが示す時刻が現在時刻と比較して所定時間以上古いとき、当該時刻データとそれに関連付けられた前記診断データとを上書き可能にするステップ、
を実行する計算機。
【請求項9】
1以上のプロセッサと、1以上のメモリリソースとを有し、エッジシステムから送信される複数の診断データを処理する計算機が実行するデータ管理方法であって、
複数の前記診断データとその各々に関連付けられた複数の時刻データとを記憶部に保存するステップと、
複数の前記診断データのうちで、内容が共通する第1の診断データと第2の診断データとを特定するステップと、
前記第2の診断データに関連付けられている前記時刻データを前記第1の診断データに関連付けるステップと、
前記記憶部において前記第2の診断データが保存されている領域を解放するステップと、を含む、
データ管理方法。
【請求項10】
請求項9に記載のデータ管理方法であって、
複数の前記診断データをその内容に基づいて複数のグループにグループ化するステップを更に含み、
複数の前記診断データのうちで同一の前記グループに属する二つの前記診断データをそれぞれ前記第1の診断データ及び前記第2の診断データとして特定する、
データ管理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、計算機、データ管理方法、データ管理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ストレージシステムに格納しているデータを予め設定したサイズで分割し、その分割したデータごとに完全に一致しているかを比較する技術が開示されている。この技術では、データの重複率を基に分割サイズを小さくし、完全に一致するかを判定することでデータ重複の割合を増やし、その重複部分を削除、再配置することでストレージシステムのデータ容量を削減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2012/053152号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モータやエンジンに代表される移動体における移動機構や、この移動機構を保有する自動車や、アクチュエータに代表される設備における作動機構を制御する機構等のエッジシステムに対しては、様々な環境状況を考慮した安全要求がある。
【0005】
例えば、エッジシステムは、異常を検知するとエッジシステム内の状態情報を収集し、異常の要因の弁別を行うことで異常時の安全を確保する。また、例えば自動車に搭載している電子システムにおいては、異常検知情報やシステム内部状態だけでなく、走行時の状態や周囲環境条件の影響も異常の診断において考慮する必要がある。そのため、エッジシステムは、異常検知や診断情報、センサからのデータ、環境情報、ユーザ情報等の多様な診断データをクラウドシステムで収集した上で、その診断データを総合的に解釈して異常の診断を行う。このようにクラウドシステムで収集した診断データによって異常の診断を行う場合、過去の多くの診断データを使うことで診断精度を向上できる。
【0006】
しかし、収集した診断データの保存期間が長くなれば、そのデータ量が莫大なものになり、運用コストを増大させる。
【0007】
前述の特許文献1に記載の技術は、各データが完全に一致するときにデータを削除しており、かつデータサイズを小さくすることでデータ同士が一致する割合を増やしている。しかし、この技術は、管理するデータ単位が細分化されることで、データを管理するためのタグ情報等のインデックスデータの情報量が増えることを考慮していない。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、診断データを扱う際により適切にデータ量を削減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る計算機は、1以上のプロセッサと、1以上のメモリリソースとを有し、エッジシステムから送信される複数の診断データを処理する計算機であって、前記1以上のプロセッサは、複数の前記診断データとその各々に関連付けられた複数の時刻データとを記憶部に保存するステップと、複数の前記診断データのうちで、内容が共通する第1の診断データと第2の診断データとを特定するステップと、前記第2の診断データに関連付けられている前記時刻データを前記第1の診断データに関連付けるステップと、前記記憶部において前記第2の診断データが保存されている領域を解放するステップと、を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、診断データを扱う際により適切にデータ量を削減することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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