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公開番号2024152151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066182
出願日2023-04-14
発明の名称ジョブ管理装置及びジョブ管理方法
出願人株式会社日立製作所
代理人青稜弁理士法人
主分類G06F 9/48 20060101AFI20241018BHJP(計算;計数)
要約【課題】マルチテナントで各ユーザが共有する限られたリソースが逼迫せず、且つ、ジョブの終了時間を守るようにジョブのスケジューリングを行うことができるジョブ管理装置及びジョブ管理方法を提供する。
【解決手段】ジョブ管理装置は、ジョブの実行開始時間及び実行終了時間に関する実行時間条件とジョブ実行を優先させるか否かを示す優先度フラグとを含むジョブの実行条件と、マルチテナントサーバの各テナントがジョブを実行するときのジョブ実行の課金額及び各テナントの消費電力に関する実績を分析したジョブ実行分析情報を取得し、ジョブの実行条件と、ジョブ実行分析情報とに基づいて、ジョブのスケジューリングを行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
マルチテナントサーバの各テナントが実行するジョブのスケジューリングを行う情報処理装置を備えるジョブ管理装置であって、
前記情報処理装置は、
前記各テナントのジョブの実行開始時間及び実行終了時間に関する実行時間条件とジョブ実行を優先させるか否かを示す優先度フラグとを含むジョブの実行条件と、ジョブの実行実績を分析したジョブ実行分析情報とを取得し、
前記ジョブの実行条件及び前記ジョブ実行分析情報に基づいて、ジョブのスケジューリングを行う、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のジョブ管理装置において、
前記情報処理装置は、
前記ジョブの実行条件の前記優先度フラグがジョブ実行を優先させることを示す場合、前記ジョブの実行開始時間を優先的にジョブの開始時間として設定するように、前記ジョブのスケジューリングを行う、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載のジョブ管理装置において、
前記ジョブの実行条件は、ジョブ実行に使用する電力の種類である電力種を含み、
前記ジョブ実行分析情報は、前記ジョブを実行したときの課金額及び前記各テナントが消費する消費電力に関する実績を分析した情報を含み、
前記情報処理装置は、
前記優先度フラグがジョブ実行を優先させることを示さない、前記実行時間条件が重なる前記ジョブについて、
前記ジョブの電力種、前記ジョブ実行分析情報に基づく前記ジョブの課金額、及び、前記ジョブ実行分析情報に基づく前記ジョブの消費電力量の少なくとも一つに基づいて優先度を決め、前記優先度の高い前記ジョブの実行開始時間を優先的にジョブの開始時間として設定するように、前記ジョブのスケジューリングを行う、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
【請求項4】
請求項3に記載のジョブ管理装置において、
前記情報処理装置は、
前記実行時間条件が重なるジョブについて、前記ジョブの電力種に基づいて前記優先度を決める場合、エコロジーに貢献する度合の高い電力種のジョブが、前記優先度が高くなるように、前記優先度を決める、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
【請求項5】
請求項3に記載のジョブ管理装置において、
前記情報処理装置は、
前記実行時間条件が重なるジョブについて、前記ジョブの課金額に基づいて前記優先度を決める場合、前記課金額が高い方のジョブが、前記優先度が高くなるように、前記優先度を決める、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
【請求項6】
請求項3に記載のジョブ管理装置において、
前記情報処理装置は、
前記実行時間条件が重なるジョブについて、前記ジョブの消費電力量に基づいて前記優先度を決める場合、前記消費電力量の少ない方のジョブが、前記優先度が高くなるように、前記優先度を決める、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
【請求項7】
請求項3に記載のジョブ管理装置において、
前記情報処理装置は、
前記ジョブの電力種、前記ジョブの課金額及び前記ジョブの消費電力量の全てに基づいて前記優先度を決める場合、前記電力種に基づく前記優先度の決定、前記課金額に基づく前記優先度の決定及び前記消費電力量に基づく前記優先度の決定を、予め決められた順で行い、
予め決められた順に行われる各決定において、前記優先度が付けられない場合、次の順番の決定により、前記優先度が付けられないジョブについて、前記優先度を決定する、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
【請求項8】
請求項3に記載のジョブ管理装置において、
前記情報処理装置は、
前記優先度が低い方の前記ジョブの実行開始時間を変更し、変更した時間をジョブの開始時間として設定することにより、前記ジョブのスケジューリングを行う、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
【請求項9】
請求項8に記載のジョブ管理装置において、
前記情報処理装置は、
前記優先度の低いジョブについて、前記ジョブ実行分析情報に基づく前記各テナントの前記消費電力の合計が比較的に低い時間帯に、前記ジョブの開始時間を設定する、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
【請求項10】
請求項9に記載のジョブ管理装置において、
前記情報処理装置は、時間帯毎の前記各テナントの消費電力の合計を予測し、予測した消費電力の合計と前記ジョブ実行分析情報に基づく前回の前記各テナントの消費電力の合計との誤差が所定の条件を満たす時間帯に、ジョブ開始時間を設定する、
ように構成された、
ジョブ管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ジョブ管理装置及びジョブ管理方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
マルチテナントでは、複数の顧客(ユーザ)が、同一のハードウェアリソース又はソフトウェアリソースを共有して利用する。マルチテナントサーバ(マルチテナントシステム)は、複数のユーザのそれぞれのテナントにリソースを提供する。マルチテナントサーバでのジョブ運用では、複数顧客で同じリソースが競合し、リソースが逼迫することが生じ得る。例えば、複数の銀行が同じマルチテナントサーバを利用する場合、銀行の窓口業務が終了する時刻に、集計作業等の各銀行のジョブが一斉に開始されることが考えられる。この場合、従来技術では、リソースをスケールアウトすることによって、リソースが逼迫する問題を解消していた(特許文献1を参照。)。本発明に関連する技術として、特許文献2が存在する。特許文献2の技術は、ジョブの実行時間より短い一定時間毎のジョブ及び類似ジョブを実行した場合の各ジョブの消費電力の合計であるジョブの総消費電力量をジョブ情報データベースに基づいて計算し、総消費電力量に基づき、リソースの利用効率を向上するように、ジョブのスケジュールを作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-103113号公報
特開2016-71841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術のように、リソースが逼迫する問題をスケールアウトにより対応すると、費用(固定費/変動費)が大きくなってしまう。費用を考慮してリソースをスケールアウトせずに限られたリソースでマルチテナントを運用すると、各テナントのユーザは他のテナントのユーザが要求するジョブの実行条件がわからないので、ジョブ実行の最適な時間がわからない。このため、マルチテナントでは、各テナントのジョブを処理するためのリソースの使用が特定の時間に集中することにより、リソースが逼迫することが生じ得る。
【0005】
また、ジョブのスケジューリングを行う場合、各ユーザが要求するジョブの開始時刻の変更はある程度許容されるが、各ユーザが要求するジョブの終了時間は各ユーザの業務に支障が生じるため厳格に守ることが重要となる。
【0006】
特許文献2の技術は、ジョブのスケジューリングを対象とするが、マルチテナントにおける特有の課題(例えば、各テナントのユーザは他のテナントのジョブの実行条件がわからないという課題)を解消できる技術ではない。従って、特許文献2の技術をマルチテナントに適用した場合であっても、他のテナントのジョブの実行条件が考慮されないで、各テナントのジョブのスケジューリングを行うことになるので、リソースが逼迫することが生じ得る。
【0007】
そこで、本発明の目的の一つは、マルチテナントで各ユーザが共有する限られたリソースが逼迫せず、且つ、ジョブの終了時間を守るようにジョブのスケジューリングを行うことができるジョブ管理装置及びジョブ管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のジョブ管理装置は、マルチテナントサーバの各テナントが実行するジョブのスケジューリングを行う情報処理装置を備えるジョブ管理装置であって、前記情報処理装置は、前記各テナントのジョブの実行開始時間及び実行終了時間に関する実行時間条件とジョブ実行を優先させるか否かを示す優先度フラグとを含むジョブの実行条件と、ジョブの実行実績を分析したジョブ実行分析情報とを取得し、前記ジョブの実行条件及び前記ジョブ実行分析情報に基づいて、ジョブのスケジューリングを行うように構成されている。
【0009】
本発明のジョブ管理方法は、マルチテナントサーバの各テナントが実行するジョブのスケジューリングを行う情報処理装置を用いたジョブ管理方法であって、前記情報処理装置によって、前記各テナントのジョブの実行開始時間及び実行終了時間に関する実行時間条件とジョブ実行を優先させるか否かを示す優先度フラグとを含むジョブの実行条件と、ジョブの実行実績を分析したジョブ実行分析情報とを取得し、前記ジョブの実行条件及び前記ジョブ実行分析情報に基づいて、ジョブのスケジューリングを行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明によればマルチテナントで各ユーザが共有する限られたリソースが逼迫せず、且つ、ジョブの終了時間を守るようにジョブのスケジューリングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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