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公開番号
2024153393
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2023067266
出願日
2023-04-17
発明の名称
塗装管理システム及び塗装管理方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人信友国際特許事務所
主分類
C25D
13/22 20060101AFI20241022BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】塗装設備の前処理液及び塗料の分析を適切なタイミングで実施できるようにする。
【解決手段】塗装設備へ投入された被加工物ごとの設計情報として、少なくとも被加工物の名称、種類、表面積、及び板厚の情報を格納する設計情報格納部21と、塗装設備に投入された複数の被加工物の、少なくとも投入日時、投入順番、及び表面積の情報を含む加工実績を格納する加工実績格納部22と、複数の被加工物の表面積の累計値が、予め設定したしきい値を超過した場合に、前処理液及び塗料に対する分析指示を生成する分析指示生成部32と、分析指示生成部32により分析指示が生成されたことを表示部5に表示する表示処理部31と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
塗装設備へ投入された被加工物ごとの設計情報として、少なくとも被加工物の名称、種類、表面積、及び板厚の情報を格納する設計情報格納部と、
前記塗装設備に投入された複数の前記被加工物の、少なくとも投入日時、投入順番、及び表面積の情報を含む加工実績を格納する加工実績格納部と、
前記加工実績格納部に格納された複数の前記被加工物の表面積の累計値が、予め設定したしきい値を超過した場合に、前処理液及び塗料に対する分析指示を生成する分析指示生成部と、
前処理液及び塗料に対する前記分析指示が生成されたことを表示部に表示する表示処理部と、を備える
塗装管理システム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記表示処理部は、前記加工実績格納部に格納された前記加工実績を参照し、任意の期間における前記被加工物の投入順番を前記表示部に表示する
請求項1に記載の塗装管理システム。
【請求項3】
前記表示処理部は、前記加工実績格納部に格納された前記加工実績を参照し、任意の期間における前記被加工物の合計加工数を前記表示部に表示する
請求項1に記載の塗装管理システム。
【請求項4】
前記表示処理部は、作業者により入力された前記前処理液及び前記塗料の更新の実績から算出される、更新間隔の平均値を基に次回更新予定を前記表示部に表示する
請求項1に記載の塗装管理システム。
【請求項5】
前記表示処理部は、一定のタクトタイムでサイクル動作する前記塗装設備に対して、前記被加工物の投入が間に合わずに、前記塗装設備内に発生した空状態の発生時刻を前記表示部に表示する
請求項1に記載の塗装管理システム。
【請求項6】
前記加工実績格納部は、前記加工実績として前記塗装設備に投入された前記被加工物の種類を更に格納し、
前記表示処理部は、前記空状態を発生させた前後に投入された前記被加工物の種類の組合せを前記表示部に表示する
請求項5に記載の塗装管理システム。
【請求項7】
少なくとも、前記前処理液及び前記塗料についての分析結果のデータ、並びに、塗装後の前記被加工物の膜厚、光沢、及び色についての塗膜品質を示すデータを格納する品質実績格納部と、
前記品質実績格納部に格納された塗装後の前記被加工物の塗膜品質を示すデータを基に、膜厚を左右する塗装時の印加電圧値と、設定変更指示とを生成し、前記塗装設備へ出力する塗装条件生成部と、
前記品質実績格納部に格納された塗装後の前記被加工物の塗膜品質を示すデータを基に、光沢及び色を左右する前記前処理液及び前記塗料の種類と、補給量と、補給指示を生成し、前記塗装設備へ出力する補給指示生成部と、を備える
請求項1に記載の塗装管理システム。
【請求項8】
塗装設備へ投入された被加工物ごとの設計情報として、少なくとも被加工物の名称、種類、表面積、及び板厚の情報を格納する設計情報格納部を備えた、塗装管理システムによる塗装管理方法であって、
前記塗装管理システムにより、前記塗装設備に投入された複数の前記被加工物の、少なくとも投入日時、投入順番、及び表面積の情報を含む加工実績を加工実績格納部に格納する処理と、
前記塗装管理システムにより、前記加工実績格納部に格納された複数の前記被加工物の表面積の累計値が、予め設定したしきい値を超過した場合に、前処理液及び塗料に対する分析指示を生成する処理と、
前記塗装管理システムにより、前処理液及び塗料に対する前記分析指示が生成されたことを表示部に表示する処理と、を含む
塗装管理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前処理及び塗装工程を有する塗装設備を管理する塗装管理システム及び塗装管理方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
塗装では、塗装前に被加工物に付着した油分や錆等の不純物の除去及び防食性を高める化成皮膜処理といった前処理を施した後に、塗装を施すのが一般的である。これら前処理及び塗装においては、前処理液や塗料を満たした各槽へ被加工物を浸漬、又は前処理液や塗料を被加工物に直接塗布する方法がある。
【0003】
各槽の前処理液及び塗料は適正な濃度や配合で管理することで品質を維持するが、そのためには前処理液及び塗料をサンプリングして分析することで判明した濃度を基に、補給する前処理液の薬品や塗料の選択及び補給量を算出する必要がある。しかし、この方法ではサンプリング、分析、補給量の算出といった作業に一定以上の経験を要することに加え、作業に時間が掛かってしまう。
【0004】
この課題に対して、例えば特許文献1に記載されている薬液管理システムは、予め登録しておいた時刻に又は手動操作により分析指示を出力することで、前処理液のサンプリング、分析、演算、補給、及びバルブの開度調整といった一連のプロセスを自動管理する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-125034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されている薬液管理システムは、任意のタイミングで動作指令を行うため分析頻度が過剰又は不足する可能性がある。分析頻度が適切な頻度よりも少ない場合、複数の工程からなる前処理において被加工物に付着した前処理液の次工程への持ち込み量が増加することや、被加工物から除去した油分や錆等の不純物が前処理液に残存することから、前処理液や塗料の液状態の変化(汚染)を検知するのが遅れて、適切に前処理及び塗装の処理機能を維持することができない。また、反対に分析頻度が適切な頻度よりも多い場合、まだ前処理液や塗料の液状態が変化しておらず、分析頻度を下げることが可能な状況であるにも関わらず、分析薬品、水、及び電力などの過剰消費に繋がる。
【0007】
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、塗装設備の前処理液及び塗料の分析を適切なタイミングで実施できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様の塗装管理システムは、塗装設備へ投入された被加工物ごとの設計情報として、少なくとも被加工物の名称、種類、表面積、及び板厚の情報を格納する設計情報格納部と、塗装設備に投入された複数の被加工物の、少なくとも投入日時、投入順番、及び表面積の情報を含む加工実績を格納する加工実績格納部と、この加工実績格納部に格納された複数の被加工物の表面積の累計値が、予め設定したしきい値を超過した場合に、前処理液及び塗料に対する分析指示を生成する分析指示生成部と、分析指示生成部により分析指示が生成されたことを表示部に表示する表示処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
少なくとも本発明の一態様によれば、塗装設備へ投入された被加工物の表面積の累計値に基づいて、前処理液及び塗料の分析指示を行うため、被加工物の処理量に応じて適切なタイミングで前処理液及び塗料の分析を実施することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る塗装管理システムの構成例を示す図である。
図面データの構造の一例を示す図である。
本発明の一実施形態による表示プログラムが生成した加工実績データのデータ構造の一例を示す図である。
本発明の一実施形態による表示プログラムが生成した合計加工数データのデータ構造の一例を示す図である。
本発明の一実施形態による表示プログラムにおいて、加工実績データ、及び合計加工数データを基に作成される画面の例を示す図である。
本発明の一実施形態による表示プログラムにおいて、更新履歴データを基に作成される画面の例を示す図である。
本発明の一実施形態における品質管理基準値の一例を示す図である。
本発明の一実施形態による塗膜品質(例えば、膜厚)と印加電圧値との相関関係、及び印加電圧値の一例を示す図である。
本発明の一実施形態による各塗料の補給量と光沢及び色との相関関係、並びに補給前後の塗膜品質(品質実績値)の一例を示す図である。
本発明の一実施形態による被加工物の表面積の累積値と補給量との関係の一例を示す図である。
本発明の一実施形態に係る塗装管理システムによる塗装管理処理の手順例を示すフローチャート(1)である。
本発明の一実施形態に係る塗装管理システムによる塗装管理処理の手順例を示すフローチャート(2)である。
本発明の一実施形態に係る塗装管理システムによる更新履歴の生成及び表示処理の手順例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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