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公開番号2024150512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2024109552,2023095530
出願日2024-07-08,2018-11-30
発明の名称映像コンテンツ処理装置、および映像コンテンツ処理方法
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類H04N 21/4385 20110101AFI20241016BHJP(電気通信技術)
要約【課題】高度BSデジタル放送/高度広帯域CSデジタル放送で受信した映像コンテンツを、IPインタフェースを介して出力する際のコンテンツ保護方式が要望されている。
【解決手段】本実施形態の映像コンテンツ処理装置は、MPEG-2で多重されている放送信号あるいはMMT-TLV方式で多重されている放送信号の少なくとも一方を受信する放送信号受信装置において、前記放送信号で送られてくるコンテンツを受信する受信手段と、IPインタフェースを持つ出力手段と、DTCP2によるコンテンツ保護方式のフォーマットに従い、前記出力手段を介して前記コンテンツを出力する処理を行う制御手段とを具備し、前記受信手段により受信したコンテンツに付随するtransfer_characteristicsあるいはvideo_transfer_characteristicsの値を用いてSDOおよびEIに設定する値の少なくとも一方を決定し前記コンテンツの保護を施す映像コンテンツ処理装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
MPEG-2で多重されている放送信号あるいはMMT-TLV方式で多重されている放送信号の少なくとも一方を受信する映像コンテンツ処理装置において、
前記放送信号で送られてくるコンテンツを受信する受信手段と、
IPインタフェースを持つ出力手段と、
DTCP2によるコンテンツ保護方式のフォーマットに従い、前記出力手段を介して前記コンテンツを出力する処理を行う制御手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記受信手段により受信した前記コンテンツに付随して前記MPEG-2で多重されている放送信号に含まれるSI信号に配置されたtransfer_characteristicsあるいは前記MMT-TLV方式で多重されている放送信号に含まれるSI信号に配置されたvideo_transfer_characteristicsを解析する手段を有し、さらに、
前記IPインタフェースを介して前記コンテンツを出力する際に、前記受信手段により受信した前記コンテンツに付随して前記MPEG-2で多重されている前記放送信号に含まれる前記SI信号に配置された前記transfer_characteristicsあるいは前記MMT-TLV方式で多重されている前記放送信号に含まれる前記SI信号に配置された前記video_transfer_characteristicsの値を用いて、DTCP2によるコンテンツ保護方式のフォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子であるSDOおよびEIに設定する値の少なくとも一方を決定して、前記コンテンツの保護を施し、
また、前記制御手段は、前記transfer_characteristicsの値あるいは前記video_transfer_characteristicsの値が1の場合もしくは1または2の場合は、前記フォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子のうちEIの値を0に設定し、
さらに、前記制御手段は、前記transfer_characteristicsの値あるいは前記video_transfer_characteristicsの値が1の場合もしくは1または2の場合は、前記フォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子のうちSDOの値を1に設定する、映像コンテンツ処理装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御手段は、前記transfer_characteristicsの値あるいは前記video_transfer_characteristicsの値が1以外の場合もしくは1または2以外の場合は、前記フォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子のうちEIの値を1に設定する、請求項1に記載の映像コンテンツ処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記transfer_characteristicsの値あるいは前記video_transfer_characteristicsの値が1以外の場合もしくは1または2以外の場合は、前記フォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子のうちSDOの値を0に設定する、請求項1に記載の映像コンテンツ処理装置。"
【請求項4】
MPEG-2で多重されている放送信号あるいはMMT-TLV方式で多重されている放送信号の少なくとも一方を受信し制御する映像コンテンツ処理方法において、
前記放送信号で送られてくるコンテンツを受信し、
前記受信した前記コンテンツに付随して前記MPEG-2で多重されている放送信号に含まれるSI信号に配置されたtransfer_characteristicsあるいは前記MMT-TLV方式で多重されている放送信号に含まれるSI信号に配置されたvideo_transfer_characteristicsを解析し、
IPインタフェースを持つ出力手段を介して前記コンテンツを出力する場合に、
受信した前記コンテンツに付随して前記MPEG-2で多重されている前記放送信号に含まれる前記SI信号に配置された前記transfer_characteristicsあるいは前記MMT-TLV方式で多重されている前記放送信号に含まれる前記SI信号に配置された前記video_transfer_characteristicsの値を用いて、DTCP2によるコンテンツ保護方式のフォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子であるSDOおよびEIに設定する値の少なくとも一方を決定して、前記コンテンツの保護を施し、
また、前記transfer_characteristicsの値あるいは前記video_transfer_characteristicsの値が1の場合もしくは1または2の場合は、前記フォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子のうちEIの値を0に設定し、
さらに、前記transfer_characteristicsの値あるいは前記video_transfer_characteristicsの値が1の場合もしくは1または2の場合は、前記フォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子のうちSDOの値を1に設定する、映像コンテンツ処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、映像コンテンツの処理装置および映像コンテンツ処理方法に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
高度BSデジタル放送/高度広帯域CSデジタル放送(新4K8K衛星放送)の本格運用に向けて、高度BSデジタル放送/高度広帯域CSデジタル放送に関する規格化が、一般社団法人電波産業会(ARIB:Association of Radio Industries and Businesses)を中心として進められている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
「デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式 標準規格」 ARIB STD-B60 1.13版 2018年10月11日改定、一般社団法人 電波産業会
「高度広帯域衛星デジタル放送運用規定」 ARIB TR-B39 1.9版 2018年10月11日改定、一般社団法人 電波産業会
「Digital Transmission Content Protection2[DTCP2] Specification Volume1」Rev 1.0.2-20180912,Digital Transmission Licensing Administrator
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高度BSデジタル放送/高度広帯域CSデジタル放送によりコンテンツを受信する放送信号受信装置において、受信したコンテンツを、放送信号受信装置が備えるIPインタフェースを介して出力する際に、適用するコンテンツ保護方式の実現が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態によれば、MPEG-2で多重されている放送信号あるいはMMT-TLV方式で多重されている放送信号の少なくとも一方を受信する映像コンテンツ処理装置において、
前記放送信号で送られてくるコンテンツを受信する受信手段と、
IPインタフェースを持つ出力手段と、
DTCP2によるコンテンツ保護方式のフォーマットに従い、前記出力手段を介して前記コンテンツを出力する処理を行う制御手段と、を具備し、
前記制御手段は、
前記受信手段により受信した前記コンテンツに付随して前記MPEG-2で多重されている放送信号に含まれるSI信号に配置されたtransfer_characteristicsあるいは前記MMT-TLV方式で多重されている放送信号に含まれるSI信号に配置されたvideo_transfer_characteristicsを解析する手段を有し、さらに、
前記IPインタフェースを介して前記コンテンツを出力する際に、前記受信手段により受信した前記コンテンツに付随して前記MPEG-2で多重されている前記放送信号に含まれる前記SI信号に配置された前記transfer_characteristicsあるいは前記MMT-TLV方式で多重されている前記放送信号に含まれる前記SI信号に配置された前記video_transfer_characteristicsの値を用いて、DTCP2によるコンテンツ保護方式のフォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子であるSDOおよびEIに設定する値の少なくとも一方を決定して、前記コンテンツの保護を施し、
また、前記制御手段は、前記transfer_characteristicsの値あるいは前記video_transfer_characteristicsの値が1の場合もしくは1または2の場合は、前記フォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子のうちEIの値を0に設定し、
さらに、前記制御手段は、前記transfer_characteristicsの値あるいは前記video_transfer_characteristicsの値が1の場合もしくは1または2の場合は、前記フォーマットに含まれるコンテンツ利用識別子のうちSDOの値を1に設定する、映像コンテンツ処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本実施形態に係る放送信号受信装置とその周辺の機器とを概略的に示す図である。
図2は、本実施形態に係る放送信号受信装置に放送波を送出する放送信号送信装置の構成例を概略的に示す図である。
図3は、本実施形態に係る放送信号受信装置を概略的に示す図である。
図4は、本実施形態に係る放送信号受信装置が有する出力先とその出力先を介してコンテンツを出力する場合のコンテンツ保護方式との組み合わせの一例を示す図である。
図5Aは、本実施形態に係る放送信号受信装置において、受信したコンテンツを高速デジタルI/Fを介して出力するために、CMIのDescriptor1に含まれるCCI、EPN等の各コンテンツ利用識別子に設定する設定値の一例を示す図である。
図5Bは、本実施形態に係る放送信号受信装置において、受信したコンテンツを高速デジタルI/Fを介して出力するために、CMIのDescriptor1に含まれるCC、APS等の各コンテンツ利用識別子に設定する設定値の一例を示す図である。
図6は、RM(Retention_mode)のビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図7は、RetentionStateのビットアサインと、各ビットアサインのRetentionTimeを示す一覧である。
図8は、EPNのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図9は、CCIのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図10は、AETのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図11は、DOTのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図12は、ASTのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図13は、ICTのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図14は、APSのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図15は、SDOのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図16は、HDRのビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図17は、L2-Onlyのビットアサイン1701と、各ビットアサインの意味1702を示す一覧である。
図18は、EIのビットアサイン1801と、各ビットアサインの意味1802を示す一覧である。
図19は、CCのビットアサイン1901と、各ビットアサインの意味1902を示す一覧である。
図20Aは、コンテンツコピー制御記述子のフォーマットを示す図である。
図20Bは、デジタルコピー制御情報のビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図21Aは、コンテンツ利用制御記述子のフォーマットを示す図である。
図21Bは、一時蓄積制御ビットのビットアサインと、各ビットアサインの一時蓄積許容時間を示す一覧である。
図22Aは、映像コンポーネント記述子のフォーマットを示す図である。
図22Bは、映像信号解像度のビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図22Cは、映像信号伝達特性のビットアサインと、各ビットアサインの意味を示す一覧である。
図23は、本実施形態に係る放送信号受信装置において、受信したコンテンツを高速デジタルI/Fを介して出力するために、CMIのDescriptor1に含まれるAPS、ICT、DOT、ASTの各コンテンツ利用識別子に設定する設定値の他の例を示す図である。
図24は、本実施形態に係る放送信号受信装置において、受信したコンテンツを高速デジタルI/F330を介して出力するために、Descriptor1の各コンテンツ利用識別子に値を設定する処理フローの例を示す図である。
図25は、本実施形態に係る放送信号受信装置において、高速デジタルI/Fを介してコンテンツを送出する場合、送出先である他の放送信号受信装置までの送出ルートの例を概略的に示す図である。
図26Aは、本実施形態に係る放送信号受信装置において、高速デジタルI/Fを介してコンテンツを送出する場合、送出先であるレコーダまでの送出ルートの別の例を概略的に示す図である。
図26Bは、本実施形態に係る放送信号受信装置において、高速デジタルI/Fを介してコンテンツを送出する場合、送出先であるレコーダまでの送出ルートの別の例を概略的に示す図である。
図27は、本実施形態に係る放送信号受信装置において、受信したコンテンツを高速デジタルI/Fを介して出力するために、CMIのDescriptor1に含まれるCCI、EPN等の各コンテンツ利用識別子に設定する設定値の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、本発明の実施形態に係る放送信号受信装置(手段)140を含むシステム全体の構成例を示す図である。
本システムは、放送信号送信装置(手段)100、放送信号受信装置(手段)140、通信衛星150、他の放送信号受信装置140-2、レコーダ131を含む。放送信号受信装置(手段)140は、有線LANあるいは無線LAN等のネットワーク120を介して接続されている例えばデータコンテンツサーバとデータコンテンツサービスのやり取りを行ったり、DLNA(登録商標)(Digital Living Network Alliance)準拠の他の放送信号受信装置140-2やレコーダ131と映像や音声のコンテンツのやり取りを行ったりすることが可能である。
【0008】
放送番組を放送する放送信号送信装置(手段)100は、放送番組サーバ101および第1の基本機能102を備える。放送信号送信装置100は、放送局とも呼ぶ。また放送信号送信装置100は、各放送事業者の番組を集約して通信衛星150にアップリンクする地上局であってもよい。
【0009】
放送番組サーバ101は、放送局100として放送する番組のデータ、番組の名称、放送日時、内容の説明等を予め保存しておくエリアである。放送番組サーバ101は、各放送事業者から送られてきた番組等のデータを保存するサーバであってもよい。
第1の基本機能102は、放送局100の基本的な機能であり、放送する番組の映像データや音声データ等を符号化(エンコードとも呼ぶ)し、制御情報であるSI(Signaling Information)信号を含めて多重化して放送信号として送出する機能を持つ。
【0010】
SI信号には、後述するコンテンツコピー制御記述子、コンテンツ利用制御記述子、映像コンポーネント記述子と呼ばれる制御情報が含まれる。
放送信号送信装置100から送出される放送信号の多重化方式は、非特許文献1に記載のMMT・TLV方式を準拠するものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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