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公開番号2024157841
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072447
出願日2023-04-26
発明の名称保護協調曲線作成装置
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02H 3/02 20060101AFI20241031BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】所定の情報を与えることで受変電設備に関する保護協調曲線を作成することが可能な保護協調曲線作成装置を提供する。
【解決手段】実施形態の保護協調曲線作成装置は、受変電設備に設置された複数の開閉器、複数の保護継電器を含む機器に関する情報である機器情報を取得する機器情報取得部と、複数の前記保護継電器それぞれの動作特性曲線を含む保護協調曲線を作成するために必要な所定の事前データを取得する事前データ取得部と、前記機器情報、および、前記事前データに基づいて、前記保護協調曲線を作成する保護協調曲線作成部と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
受変電設備に設置された複数の開閉器、複数の保護継電器を含む機器に関する情報である機器情報を取得する機器情報取得部と、
複数の前記保護継電器それぞれの動作特性曲線を含む保護協調曲線を作成するために必要な所定の事前データを取得する事前データ取得部と、
前記機器情報、および、前記事前データに基づいて、前記保護協調曲線を作成する保護協調曲線作成部と、を備える保護協調曲線作成装置。
続きを表示（約 530 文字）【請求項２】
前記機器情報取得部は、前記受変電設備の単線結線図をスキャンしたスキャン画像に対する画像認識処理によって、前記機器情報を取得する、請求項１に記載の保護協調曲線作成装置。
【請求項３】
前記事前データ取得部は、前記事前データとして、前記保護継電器の前記動作特性曲線の複数のパターンを取得する、請求項１に記載の保護協調曲線作成装置。
【請求項４】
前記機器情報取得部は、前記スキャン画像に対する画像認識処理によって前記機器情報を取得するときに、少なくとも、前記機器の接続構成、および、前記保護継電器の種類情報を取得する、請求項２に記載の保護協調曲線作成装置。
【請求項５】
前記事前データ取得部は、前記事前データとして、少なくとも、上位電力系統と隣接する位置に設置された前記保護継電器の整定値、変圧器の励磁突入電流値、複数の前記保護継電器それぞれの仕様情報を取得する、請求項１に記載の保護協調曲線作成装置。
【請求項６】
前記保護協調曲線作成部は、作成した前記保護協調曲線を、時間と電流値の２軸の両方が対数スケールである両対数グラフで出力する、請求項１に記載の保護協調曲線作成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、保護協調曲線作成装置に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、各施設に送電・配電する受変電設備には、保護継電器が設置されている。保護継電器は、受変電設備で短絡事故や地絡事故が発生すると、事故点を速やかに検知し、開閉器（遮断器や断路器など）を開放することで、他の配電系統への波及事故を防止するとともに、事故電流による機器の損傷を防止する。
【０００３】
これに関し、技術者は、各型式の保護継電器の仕様データを保持している保護協調曲線作成用ソフトウェアを用いて、保護協調曲線を作成する。保護協調曲線とは、保護協調を実現可能に作成される、複数の保護継電器それぞれの動作特性曲線を含むグラフで、例えば、縦軸に時間、横軸に電流値をとった両対数グラフのことを指す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－１６３６８９号公報
特開２０１４－２２０８６５号公報
特開平６－２２４３８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上述の従来技術では、技術者は、保護協調を検討する場合に、保護継電器ごとの動作特性曲線について試行錯誤を繰り返しながら整定値を決定する必要がある。したがって、保護協調曲線の作成に長い時間を要するので、改善が望まれている。
【０００６】
そこで、本発明の実施形態は、所定の情報を与えることで受変電設備に関する保護協調曲線を作成することが可能な保護協調曲線作成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
実施形態の保護協調曲線作成装置は、受変電設備に設置された複数の開閉器、複数の保護継電器を含む機器に関する情報である機器情報を取得する機器情報取得部と、複数の前記保護継電器それぞれの動作特性曲線を含む保護協調曲線を作成するために必要な所定の事前データを取得する事前データ取得部と、前記機器情報、および、前記事前データに基づいて、前記保護協調曲線を作成する保護協調曲線作成部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態の保護協調曲線作成装置の機能構成を示すブロック図である。
図２は、実施形態の単線結線図の例を示す図である。
図３は、実施形態の保護協調曲線の例を示す図である。
図４は、実施形態の保護協調曲線作成装置による処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付の図面を用いて、本発明の保護協調曲線作成装置の実施形態について説明する。
【００１０】
図１は、実施形態の保護協調曲線作成装置１の機能構成を示すブロック図である。保護協調曲線作成装置１は、コンピュータ装置（例えば、一般的なＰＣ（Personal Computer））であり、処理部２と、記憶部３と、入力部４と、出力部５と、通信部６と、を備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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